明日は「ハグ(89)の日」!蛯原英里が語る「ハグ」がくれるすばらしい効能

蛯原英里さん発、大好きな人とぎゅっとハグをすることの効果!

2007年から認定された8月9日の「ハグ」の日。毎年この日には、ハグを推進するキャンペーンがあちこちで開催されています。海外のイメージが強いハグですが、日本でも近年かなりメジャーに。大好きな人とぎゅっとハグをすることは、驚きの癒し効果があるんだとか。ハグを推進する日本チャイルドボディケア協会代表の蛯原英里さんにお話を伺いました!

 

―もうすぐ3歳になる娘さんをお持ちの蛯原さん。ご自宅ではどんな風にハグを取り入れていますか?

うちではハグは挨拶代わりです。娘とは一日に最低でも10回、多いときには20回以上しているかも? 朝起きたとき、寝る前、行ってらっしゃい、おかえりのたびにしています。あとは、感情を伝えたいときにも有効。たとえば「うれしい!」「ごめんね」「がんばったね」「待っててくれてありがとう」と伝えたいとき、言葉だけよりもぎゅっとハグを加えると、断然、娘に伝わりやすい気がするんです。 半年くらい前からトイレに行けるようになったので、トイレに行ったあとも必ず。そうするとうれしいような、誇らしいような笑顔で応えてくれます。

 

 

―ハグにかかわらず、親子のスキンシップにはどんな効果があるんですか?

スキンシップって赤ちゃんが生まれてからスタートしがちなんですけど、実は妊娠中から始まっているんです。たとえば、おなかの中にいる赤ちゃんの五感の中で最初に育つのは「触覚」で、だいたい23週くらいには完成すると言われています。だからその時期に、おなかをポンポンとしたり、なでであげたりすると、その振動が赤ちゃんに伝わり、心地よく感じる。

医学的にもスキンシップの効果は実証されていて、触れることで分泌される「オキシトシン」というホルモンによって「幸せだな」と脳が感じて、癒し効果になるだけでなく、集中力もUPするし、血圧も安定するなど、いいこと尽くし! なにより、情緒が安定した子どもに育つといわれています。

 

 

―ハグをしていてよかったと思えたことはありますか?

本当につい最近なんですけど、思わず泣いてしまったエピソードがありました! とっても仕事が忙しくて、娘が一緒の時にも仕事が終わらず、あまり構ってあげられない状態が5日くらい続いたんです。いざその仕事が終わったときに「はあ、終わったぁ!待っててくれてありがとね」と娘に伝えると、「ママ、お仕事頑張りました!」っておもちゃのお花を持ってきてハグをしてくれたんです。思わずボロボロ泣いてしまいましたね。娘にとっても気持ちを表したいときにハグ、というのが当たり前になっているんですよね。

 

 

―ママになると、育児だけでなく仕事に家事に…と常に時間に追われますが、そんな毎日でもイライラしない秘訣はありますか?

たとえば、やらなきゃいけないことがたくさんあるのに子どもが「遊んで遊んで!」と言っているとき、少し前までは「ちょっと待って、ひとりで遊んでてね」と言っていたんですが、そうではなく、一度手を止めて一緒に遊ぶようにしています。時間にして5分くらい。でもその5分がすごく効果があって、娘はそのあと満足して一人で遊ぶようになる。結局、待ってもらうよりもお互いにハッピーに過ごせるって気付きました。

あとは「いちゃいちゃタイム」がオススメ! 赤ちゃんのころは30分くらい、いまでは朝2分くらい、私と娘の気分が乗ったときにぎゅっぎゅっつと抱きしめたり、こちょこちょくすぐったりする時間をとっています。ハグって驚くことに、ママの気持ちも安定させてくれるんですよね。娘のためにとはじめたことに、私自身が癒やされている。いいスパイラルが生まれている気がします。

明日公開予定の後半では、ママたちを笑顔にしたくて英里さんが始めた活動のこと、ハグと一緒にオススメする絵本のことなどについてお伝えします。お楽しみに!

蛯原英里(えびはら・えり)
日本チャイルドボディケア協会代表。NICU(新生児集中治療室)にて看護師として6年間勤務。その後ベビーマッサージ、ベビーヨガレッチなどの資格を取得し、自身で協会を設立。「ママと赤ちゃんがHAPPYでいられるように」をコンセプトに、ママ向けのエクササイズ等の講座を開催。2014年に第一子を出産し、ご自身もママとして、育児に奮闘中!

 

取材/HugKum編集部 撮影/田中麻衣

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