習い事の送迎時に食べさせたい「おにぎり」のレシピ
運動系の習い事をしていると、平日の場合は学校終わりの夕方から夜までの練習が一般的ですよね。そうなると送迎時に何か軽く食べさせる場面も少なくないと思います。例えばおにぎりをつくって食べさせるなど、筆者の周りでも子どもの送迎時に食べさせているパパ・ママの話を聞きます。
せっかくおにぎりのような補食を食べさせるなら、ゴールデン・エイジの脳や神経をすくすく育てる栄養素をたっぷり含んだおにぎりを食べさせてあげたいですよね。
そこで浅島さんには、おにぎりの具材として選びたい食材を聞いてみました。
「おにぎりの具材として代表的な食材から選ぶとすれば、シャケ・おかか・タラコです。いずれも良質な魚の油を摂取できます。枝豆ごはんのおにぎりも理想的です。それらの具材を入れた(混ぜた)ごはんを精製されていない塩で握ってあげればミネラルも摂取できます」
精製された塩と精製されていない本物の塩では、摂取できるミネラル成分の豊かさがまったく違うと浅島さんは言います。
ラップフィルム越しにおにぎりを握りる人も増えていると思いますが、素手で握る人は手に天然の塩を付けて握る、ラップフィルム派の人は先にご飯に軽く振りかけて混ぜてから握るといいかもしれませんね。
▼浅島さんに訊いた「ゴールデンエイジの食事3原則」はこちら ↓
食卓に出したい超簡単「たき込みご飯」レシピ
ゴールデン・エイジの子どもたちの運動能力がすくすく伸びるご飯を、日々の食卓でも出してあげられます。忙しいパパ・ママが手軽にできるレシピとして、炊飯器を上手に使ったお手軽たき込みご飯のアイデアを浅島さんは教えてくれました。
「カヌーのシニア選手などに実際に出しているメニューですが、シャケとタラコのたき込みご飯があります。炊飯器でお米をたく際に切り身のシャケとタラコを入れます。スイッチを入れてご飯をたいたら、たき上がった直後にシャケの骨を取り除き、かき混ぜて器に盛ります」
「シャケとタラコ以外にも枝豆と卵のたき込みご飯もあります。新鮮な枝豆が理想的ですが、忙しいのであれば、さやがない冷凍の枝豆を使ってください。ご飯をたく際に炊飯器に枝豆を入れて、味付けに天然の塩を軽く入れ、スイッチをオンします。たき上がった直後に溶き卵を入れて再びふたをします。お米の熱で卵が固まったらかき混ぜて、最後に塩で味を調整して器に盛ります。」
これらのたき込みご飯を食卓で食べもいいですし、先ほどのようにおにぎりにして、習い事の送迎時の補食にしてもいいですね。
お菓子やジャンクフードはどうする?
最後に、お菓子やジャンクフードについても浅島さんに聞きました。子どもの脳が食に対してポジティブな印象を持つようにするためには、やはり豊かな食体験を日常的にさせてあげたいと浅島さんは言います。
例えば日本代表に選ばれる有名なサッカー選手でも、小さいころに豊かな食体験を持てなかったために食そのものに関心が持てず、選手になってから苦しむケースもあるのだとか。
しかしお菓子やジャンクフードは現実問題として避けられません。過剰に制限してしまうと、お菓子で得られる心の栄養バランスが崩れてしまう恐れもあると浅島さんは指摘します。
お菓子を与える際には、植物性タンパク質・魚の油・ミネラルが少しでも入っているお菓子を選ぶ工夫がまず考えられるそうです。例えばクッキーとせんべいがあれば、しょうゆにミネラルが含まれるせんべいを選ぶ、せんべいでも豆せんべいを選ぶといった工夫です。
しかし選択肢が豊かな今の時代、洋菓子を我慢してせんべいだけ食べる食生活も非現実的です。スポーツの習い事をしている子どもたちに洋菓子やジャンクフードを食べさせる際には、タイミングを考えるといいそうです。
具体的には勝負の日(試合の日など)からできるだけ遠い日に、ご褒美的に与える工夫を心掛けるといいと浅島さんは教えてくれました。
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以上、スポーツの習い事をしている子どもをぐんぐん育てる食べ物を学びましたが、いかがでしたか? 自分たちの生活に合わせてアイデアを上手に取り入れられるといいですね。
取材・文/坂本正敬 写真提供/浅島麻希子
【取材協力】
浅島麻希子さん・・・アスリートフードマイスター。日本カヌー連盟、および富山県カヌー協会の活動をメインに食事サポートスタッフとして帯同する。学校やクラブチームでの講座開催、アスリート弁当や補食メニュー考案・提供なども行う。公式SNS:athleterecipes_asajimamakiko