きりたんぽの由来って?「きりたんぽ鍋」をおうちで食べるレシピを教えて!

「きりたんぽ鍋」は、秋田県北部の大館鹿角地方で、山で仕事をしていた人たちがすりつぶしたご飯を棒に握り付け、焼いて食べていたものを、野生鳥獣の鍋に入れて煮込んだのが始まりといわれています。かつてはハレの日に欠かせないご馳走でしたが、現在では一年中親しまれている秋田を代表する郷土食です。
今回は、東京にある秋田県のアンテナショップ「あきた美彩館」の尾形静子さんに、その作り方を教えていただきました。

「きりたんぽ鍋」の主役の「きりたんぽ」の名前の由来は、ご飯を串に巻き付けて焼き上げた姿が稽古用の槍「短穂槍」(たんぽやり)に似ていて、それを2つや3つに切って食べたことから「きりたんぽ」と呼ばれるようになったといわれているそうです。

地元のスーパーには、その年の新米で作られた「新米きりたんぽ」が並び、それを機に「きりたんぽ鍋」を作り始める家庭が多いそうです。ゴボウやセリなど鍋に入れる具材も、秋から冬にかけて旬を迎えるものばかりなので、「きりたんぽ鍋」は秋田県産の旬の食材が詰まった鍋なのです。

きりたんぽ鍋の作り方

材料 4人分

きりたんぽ…4本(市販品)
比内地鶏スープ(市販品)…1000~1200cc
鶏もも肉…320g
ゴボウ…1本
舞茸…1パック
糸こんにゃく(しらたきでも可)…200g
長ネギ…2本
セリ…1束

作り方

①きりたんぽは3~4等分に、鶏もも肉は食べやすい大きさに切る。ゴボウはささがきにして水に5分ほどさらし、水気を切る。舞茸は石づきを取り除き、小房にほぐしておく。糸こんにゃくはアク抜きをして、食べやすい長さに切る。長ネギは斜め切りに、セリは根を残したまま4~5㎝の長さに切る。

POINT!

きりたんぽは、電子レンジで30秒~1分温めておくと煮崩れしにくくなります。鶏肉は、できれば本場・秋田と同様に比内地鶏を使うのがオススメ。コクと旨みがダンゼン違います!

②鍋に比内地鶏スープを入れて、火にかける。

③スープが沸騰したら、鶏肉、ゴボウ、糸こんにゃく、舞茸を入れる。

POINT!

アクが出てきたら、こまめに取り除きましょう。

④鶏肉に火が通ったら、きりたんぽと長ネギ、セリを入れ、2~3分煮込めばできあがり。

POINT!

きりたんぽは煮崩れしやすいので、食べる分だけ少しずつ鍋に入れましょう!

秋田県産品ショップ&ダイニング「あきた美彩館」

尾形静子さん|副店長
香っておいしい、食べておいしい鍋です。ぜひご家族みんなで味わってみてください!
「きりたんぽ鍋」は、別名〝香り鍋〟といわれていて、煮込んでいると鶏ガラスープの香りに具材の香りが相まって漂ってきて、食欲をそそります。そして、できあがった具材を食べると、今度は旨みが口中に――。だから〝二度おいしい鍋〟ともいわれているんですよ。ぜひこの感動を読者の皆さんにも味わっていただきたいですね。ご家族で味わったなら体も心も温まることウケアイです! !

■「きりたんぽ鍋」のプラス情報はこちらから!>>>小学館キッズ内 『めばえ』公式HP

きりたんぽ鍋の派生形。秋田の家庭ではポピュラーな、だまこもちを使った「だまこ鍋」

秋田県産品ショップ&ダイニング あきた美彩館

東京都港区高輪4-10-8 ウィング高輪WEST-Ⅲ 1階
☎03-5447-1010 https://www.a-bisaikan.jp/

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再構成/HugKum編集部

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