【おさらい】おかわりの意味や由来とは?
具体的なアイディアや対処法を見ていく前に、まずは「おかわり」の意味や由来をおさらいしておきましょう。
おかわりの意味
「おかわり」とは、【代(わ)り/替(わ)り】 に「御」をつけた言葉。なにかを食べ(飲み)終えた後に、同じものを続けて食べたり飲んだりすることを指します。
「おかわり」は「江戸時代からある」との説も
「おかわり」は、一説によると、江戸時代からあったのだとか。当時の人々は、なんと、ひとりで一日に5合もの米を食べていたといわれています。おかずは一汁一菜だったため、米からカロリーを摂取していたようです。そのため、「おかわり」の回数も多く、この頃から「おかわり」という行動は存在していたと考えられています。
子どもがおかわりしたくなるアイディア8選
ここからは、「子どもがおかわりしてくれない……」とお悩みの方向け! 子どもがおかわりしたくなるアイディアを、HugKum読者のママパパを対象にアンケートリサーチしてみました。以下では、みなさんから寄せられたアイディアをご紹介していきます。
苦手な食べ物は、好きな食べ物と組み合わせる
子どもには野菜をたくさん食べてほしい! なのに、おかわりどころか全然食べてくれない……なんて経験ありませんか? そんなときにおすすめなのが、「好きな食べ物と組み合わせる」こと。
以下の回答では、お子さんが好きなベーコンと一緒に、ほうれん草やブロッコリーを炒める例を挙げてくださいました。この工夫によって、姉妹で取り合うほど野菜を食べてくれるようになったのだとか!
白米を食べやすいように工夫する
次にご紹介するのは、複数人から寄せられた「白米を食べやすいように工夫する」。そのままだと少々味気ない白米は、子どもが残しがちな食材のひとつかもしれません。
読者ママパパたちからは、そんな白米を食べやすくするアイディアが寄せられました。混ぜご飯や炊き込みご飯をつくるほか、白米にタレをかけられるようなおかずを作るなど、すぐにマネできそうなものばかり!
少なめに盛り付けて達成感を味わわせる
なかには「少なめに盛り付ける」といった回答もありました。
はじめから、食べられる量よりも少なめに盛り付けておくことで、完食へのハードルを減らし、残さずに食べられたという「達成感」を得やすくします。場合によっては、おかわりまでしてくれるかも!
食べやすさに気を配る
お子さんがスムーズに食べてくれるかどうかは、ごはんの「食べやすさ」に左右される場合もあります。
食べやすいように、お子さんに合わせて小さく切ったり、スプーンやフォーク(もしくは手づかみ)で取りやすいように気を配ることも大切です。
「野菜が嫌いなので、できるだけ細かくすること。嫌がることなく食べてくれる」(30代・新潟県・子ども1人)
飾りつけや見た目を工夫する
「飾りつけや見た目を工夫する」とのアイディアも。好きなキャラクターの食器やカトラリーを使って、お子さんの気を引いているママパパも多いようです。
お子さまランチ風に盛り付ける
飾り付けの工夫案のひとつとして、「お子さまランチ風の盛り付け」が挙がりました! お子さまランチといえば、やはり見た目の可愛らしさが魅力。あのワクワク感をお家でも味わえれば、ふだんの食事でも気分がグンと高まりそうですね。
大皿で出す
「大皿で出す」とのアイディアも寄せられました。自分のペースで、自分が食べられそうな分量を取り分けるようにすると、数回にわたって自然とおかわりができる、という算段のようです!
親が手本になる
「親が手本になる」といった回答も散見されました。大人たちがたくさん食べている姿を見ると、子どもも真似をしておかわりをしてみたくなるかも♪
おかわりが止まらないと心配なことも
お子さんが少食すぎるのも心配なものですが、度を超えて食べすぎてしまうのも心配です。ここでは、お子さんの「おかわりが止まらない=食べ過ぎ」の理由として考えられることや、注意点をお伝えします。
子どもが食べ過ぎてしまうのはなぜ?
子どもが食べすぎてしまう理由としては、単に「美味しいから」「食べることが好きだから」といったもののほかにも、さまざまな理由が考えられます。
たとえば、離乳期~幼児期の初期段階では、脳の満腹中枢が未発達のため、食べ過ぎてしまうことがあります。一般的には、満腹中枢の発達とともにこの食べ過ぎはおさまるものと考えられていますが、自分で加減することができないので、ママパパが食事量をしっかり管理してあげる必要があります。
また、よく噛まずに食べているせいで、なかなか満腹感を感じられないという場合も。
ほか、ごくまれな例ではありますが、ストレスによる過食の場合もあります。すぐには注意や制限をせずに、お子さんの食べ方や食べ物の内容、普段の様子を観察するようにしましょう。
食べ過ぎで注意したいこと
また、食べ過ぎの中でも、ジュースやお菓子などばかりを摂って、通常の食事をあまり食べない場合は要注意。栄養が偏り、必要な栄養が不足してしまうかもしれません。
成長曲線から過度にはみ出してしまうほど体重が増加している場合も、注意が必要です。お子さんが食べ過ぎかどうか、判断する際の基準として、母子手帳の成長曲線を参考にしましょう。
子どもの「食べ過ぎ」回避策・6選
ここからは、「子どもがお腹がいっぱいでもおかわりをしてしまう……」「お菓子やジュースをもっともっとと要求される」そんなお悩みをお持ちの方向け! HugKum読者のママパパたちからアンケートに寄せられた「子どもの食べ過ぎ回避策」を厳選の上、ご紹介します。
お皿やコップに入れた分だけと約束する
まずご紹介するのは、あらかじめ「これがなくなったら終わり」と約束しておくというもの。先に約束しておくことで、それ以上おかわりができなくても、きちんと納得してくれる子が多いようです。
たくさんの種類を少量ずつ与える
「たくさんの種類を少量ずつ与える」のもおすすめなのだとか。特に、一種類をたくさん食べてしまいがちなお菓子をあげる際に活用できそうですね。少しずつでも複数種を楽しむことで、満足感が味わえそう!
数日分の量を決めて自分で調整させる
お菓子の食べ過ぎ対策としては、「数日分の量を決めて自分で調整させる」といったものもありました。先に「◯日分」を与えることで、 自分で考えて調整できるため、メリハリをつけやすいのがポイントです。
「お腹が痛くなっちゃうよ」と伝える
「お腹が痛くなるよ」と声かけしている、との対策法もありました。特に、一度でも食べ過ぎが原因でお腹を壊した経験のある子には、この方法がかなり有効なのだとか!
おやつやジュースの量・時間を決める
お菓子をだらだらと食べ続けることも、食べ過ぎの原因に。量と時間を決めれば、メリハリがつくほか、限られたタイミングでしか食べられないものとして、楽しみがより増すかも!
食べ物以外のことで気を引く
「食べ物以外のことで気を引く」といったものも散見されました。一緒に遊んだり、絵本を読んであげたりと、お子さんが食べ物そっちのけになれるような楽しいことで気を引いてあげられると良いですね。
程よい食事量を摂取できるような工夫をしてみましょう
今回は、お子さんの「おかわり」に関するお悩みの解決策や対処法をお伝えしてきました。
自分の健康を考えて食事量を調整するのは、子どもにとってはなかなか難しいこと。ここまでご紹介してきたアイディアを参考に、お子さんが程よい食事量を摂取できるよう、まずはこちらから働きかけてあげましょう。
あなたにはこちらもおすすめ
文/羽吹理美 構成/HugKum編集部