敷布団は洗うべき?
毎日使う敷布団には汚れがいっぱい! 衛生的に保つにはどうしたらいいのでしょうか。
敷布団は汚れが溜まりやすい
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくともいわれており、シーツを頻繁に洗っていても敷布団には汗や皮脂、ダニやカビ、雑菌が溜まりやすいもの。
普段から天日干しをして布団に風を通してあげることが大切です。洗濯ができる敷布団の場合は、定期的に丸洗いをして汚れを落としてあげましょう。
敷布団の洗濯頻度
敷布団を洗うには、「自宅で洗う」「コインランドリーで洗う」もしくは「クリーニングにだす」という3つの方法があります。
また近年では、布団洗い専用の業者も増えてきています。敷布団のシーツは週に1回洗うことが理想とされていますが、敷布団の丸洗いは年に1度ぐらいを目安に覚えておくといいでしょう。また、洗濯を推奨していない布団もあるので、洗濯が可能であるか必ず確認しましょう。
洗濯できるか確認する方法と注意点
自宅にある敷布団が洗濯できるのかどのように確認したらいいのでしょうか。洗濯表示の見方や注意点をみていきましょう。
洗濯表示の見方
敷布団についている洗濯表示で洗濯ができるかどうか確認することができます。シーツをとって、布団の端についているタグを見てみましょう。
桶に水がはっているようなマークに「×」がついているものは、洗濯ができません。自宅で水洗いしてしまうと敷布団を傷めてしまうので、洗いたい場合はクリーニングや専門業者に相談するようにしましょう。
一方、桶のマークに「×」印がついていない場合は、洗濯が可能です。また、桶の中に手が入っている表示は手洗いが可能という意味です。
洗えない布団の種類
基本的に、羊毛100%や真綿素材の敷布団は洗うことができません。また、洗濯は可能でもタンブル乾燥ができない場合もあります。「□」の中に「〇」がついているマークに「×」印がある場合は、乾燥機が使えないので気をつけましょう。
また、キルティング加工されていないものは、中綿が偏ってしまう恐れがあるので取扱いに注意が必要です。
失敗するとどうなる?
洗濯表示と違った方法で敷布団を洗ってしまうと、敷布団の中身が縮んだり、中綿が偏ってしまうことがあります。そのため寝心地が変わってしまい、最悪の場合は使えなくなってしまう事も。きちんと洗濯表示に従って、洗濯に失敗しないように気をつけましょう。
自宅の洗濯機で洗う方法
家庭用洗濯機では、サイズの小さい赤ちゃん用の敷布団や幼児のお昼寝用の敷布団なら洗うことができます。洗濯機で洗える敷布団の洗い方を見ていきましょう。
洗濯ネットを準備
赤ちゃん用の敷布団がすっぽり入る大きさの洗濯ネットがあると便利。ベビー布団専用の洗濯ネットをインターネットでも簡単に購入することができます。敷布団を3つ折りに畳み、洗濯ネットに入れて洗濯機の中に入れましょう。
「つけ置き洗い」もしくは「手洗い・ドライ」を選択
洗濯モードは、「つけ置き洗い」もしくは「手洗い・ドライ」コースを選択しましょう。通常モードで回してしまうと布団を傷めてしまうことも。必ずやさしく洗えるコースで洗濯しましょう。
ベビー用洗剤で洗う
1日の中でも赤ちゃんが多くの時間を費やすお布団の中。肌に直接触れる布団は赤ちゃんの肌にやさしいベビー用洗剤を使うと安心ですね。
干す
脱水が終わったら、布団を取り出し、通気性のいい日陰で布団を干しましょう。干すときのポイントは、ある程度表面が乾燥してきたら、裏返してさらに干すこと。
季節やお天気によっては、布団の芯までしっかりと乾かすには、2~3日かかることもあります。天気がよく、乾燥した日を見つけて洗うようにしましょう。
自宅で手洗いする方法
では、家庭用洗濯機には入らない大きさの敷布団を自宅で洗うにはどのようにすればいのでしょうか。自宅で手洗いする方法を見ていきましょう。
浴槽に水またはぬるま湯を入れ、洗剤を投入
まずは、浴槽に布団が浸るぐらいの深さまで、水またはぬるま湯を入れます。お湯を使う場合は、洗濯表示に書かれている温度を守って使用しましょう。
次に、水の量に合わせた適量の洗剤を入れてよく混ぜておきます。洗剤が全体にいきわたるように、布団を浴槽に入れる前に洗剤を混ぜておきましょう。洗剤をいれたら布団を畳んで入れ、必要であれば30分~1時間ほどつけ置き洗いをします。
踏み洗い→すすぎ
浴槽に浸した布団を足で踏んで洗っていきます。一カ所のみでなく、全体を踏むようにして布団に溜まった汚れを出していきましょう。
洗うのが終わったら、水を流して再びきれいな水を貯め、布団を踏みながら洗剤を流していきます。泡が出なくなるまで2~3回すすぎの工程を繰り返し、水を切っていきます。
干す
水を含んだ敷布団は、ひとりで持ち上げるのが難しいほどの重さになっています。外で干す場合は、すすぎが終わって水を切った後、浴槽に布団をかけるなどして、ある程度浴槽内で水を落としておくといいでしょう。
換気の悪い場所で長時間放置してしまうと、異臭やカビの原因となるので注意が必要です。干す際は、布団干しなどをつかって通気性のいい日陰で、途中で裏返しながらしっかりと中まで乾かしましょう。
コインランドリーで洗濯する方法
近年増加し便利になったコインランドリー。クリーニングに出すより価格が安く、自宅で洗うより簡単に洗濯することができるので、近年利用する人が増えてきているようです。
敷布団専用洗濯・乾燥機があるコインランドリーを検索
敷布団専用の洗濯機や乾燥機が設置されているコインランドリーが全国でも増えてきています。お店によって価格は異なりますが、およそ1000~2000円で敷布団の洗濯・乾燥ができます。
また、洗濯~乾燥までにかかる時間は、機械によって大きく異なり、最新の敷布団乾燥機の場合は20~30分で乾燥できるものもあるようです。目安として、洗濯~乾燥までにかかる時間は、1時間半~3時間くらいと考えておくといいでしょう。
ご自宅の近くに敷布団専用の洗濯機や乾燥機があるコインランドリーがあるかネットで検索して、価格や時間を確認してみましょう。
布団専用洗濯ネットに入れて洗濯機に投入
洗える素材の敷布団でもキルティング加工がされていないものは、洗濯をしてしまうと中綿が寄れてしまうことがあります。その場合は、必ず布団専用洗濯ネットに入れて洗濯しましょう。
洗濯が終わったら、乾燥機に移動させて乾かしていきます。乾燥が終わっても、まだ完全に乾いていない場合もあるのできちんと確認し、まだ半乾きの場合は、時間を追加してしっかりと乾燥させましょう。
コインランドリーによっては、布団専用洗濯ネットが用意されているところもあります。各コインランドリーで、敷布団の洗い方マニュアルが書かれているのでその機種にあった洗い方を確認しましょう。
クリーニングに出す手も!
お金はかかるけど、クリーニングに出してプロに洗ってもらたい!でもやっぱり気になるのはクリーニングにかかるコストです。一体どれくらいかかるのでしょうか。
クリーニングに出すメリット
自分で敷布団の洗濯をするより、やはりクリーニングや専門業者に任せるほうが断然ラク。高価な敷布団の洗濯を失敗してダメにしまうのではないかという不安からも解消されます。
毎日が忙しい子育ての中、1年に1回敷布団をクリーニングに出して家事のお手伝いをしてもらうのもひとつの手。布団のブランドによっては、布団のお手入れは専門業者に相談することを勧めしているところもあるようです。
かかる金額の相場
敷布団のクリーニングにかかる金額は、敷布団のサイズや素材によって異なります。目安として、綿やポリエステル素材のシングルサイズの敷布団で4500円ぐらいから。
クリーニング業者によっては、追加料金で自宅まで集荷配達してくれるサービスやクリーニング後に長期保管してくれるパッケージもあるようです。ライフスタイルにあったサービスを利用して忙しい子育て時期の家事を上手にこなしていきたいですね。
定期的な敷布団のお手入れでより快適な睡眠を
自宅で大きな敷布団を洗うにはかなりの体力と時間がかかり大変。そんな時は、コインランドリーやクリーニングを使うのもオプションのひとつです。
寝具のお手入れをしてあげることで、心地よく眠る環境をつくることができます。近年洗濯ができる敷布団が増えてきているようなので、ご自宅の敷布団もぜひチェックしてみてください。
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文・構成/HugKum編集部