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「NEO 月でくらす展」は、月の開拓者の仲間になってミッションを体験!
こちらの展覧会は、人類が夢みる「月移住」が実現した世界を科学的な知見をもとに描き出し、月に住む一員になりきってその「くらし」を体験しながら、楽しく宇宙を学べる展覧会です。新たな宇宙の体験学習を通して、お子さんが月を身近な存在に感じられる内容になっています。
月でどんなことをしたい?3つの役割から選んで!
今回の展示はどれもが、お子さんも親御さんも実際に月でくらすことを、イメージしやすくなるようたくさんの工夫があります。まず入り口で、自分がどんな役割を持って月に行くのかを決めるところからスタートします。
月でくらす開拓者には、月面で働く「月面ワーカー」、月面の様子を地球に伝える「月面レポーター」、月面を研究する「月面科学者」の3つの役割があります。
会場で、自分が選んだ役割に応じた「ミッションバッジ」と「ミッションシート」がもらえます。開拓者のなかまとして役割を決めて展示を見ていくと、私だったらこうする!こんな仕事もできそう!と世界が一気に広がりますよ。
ミッションバッチはこちらのシールタイプ。ペタッと貼って入場します。
さっそく展示を紹介していきます。
HugKumライター家族と、読者親子で【NEO 月でくらす展】を体験してきました。宇宙大好きしゅうせいくん親子、展覧会好きのちさきちゃん親子は、この展示会を楽しみにしていたそう。ワクワクしながら展覧会会場へ!
会場は「月面基地ゾーン」(基地内)、「月面ゾーン」(基地外)の2つ
会場は、月面基地内外における月でのくらしがわかる「月面基地ゾーン」(基地内)、「月面ゾーン」(基地外)の2つのゾーンで構成されています。2040年に月でくらしている自分の姿を想像しながらミッションを進めていきます。
まずは「月面基地ゾーン」で月のくらしや仕事を体験
基地ゾーンは、月のくらしを体験できる「生活エリア」、くらしの安全を守る任務を支える「管制室エリア」、地質や水資源などについて6つの研究室で体験しながら学べる「ラボエリア」の3つのエリアがあります。
月でくらすためのアイテムがそろう「月面コンビニ」
実際に企業で開発・構想されている、宇宙で使えるアイテムが展示されている宇宙コンビニ。宇宙食や、水を使わず頭皮や髪の汚れをとれる洗髪シート、汗を気にせず着用できるTシャツなど、宇宙の生活をリアルに感じるアイテムがいっぱい。2040年に月でくらすことを想像しながら、買い物気分が楽しめます。
※商品の購入はできません。宇宙食など、一部商品はショップエリアで購入が可能です。
月面基地内の食堂をイメージした「月面食堂」は面白い写真が撮れちゃう!
月面基地内の食堂をイメージした展示では、2040年代に月面で栽培される予定の作物やその調理方法を紹介しています。もし月と同じ、地球の約6分の1の重力で調理をしたらどうなるのか!?月面重力クッキングのフォトスポットもあります♪
地球隕石を探す!「隕石回収ミッション」
「隕石回収ミッション」では、月面ローバーを遠隔操作して月面の隕石を回収します。さまざまな隕石の中から44億年前に地球から飛んできた、超レアな「地球隕石」を見つけるチャレンジです。簡単に操作できるスティック型コントローラーなので小さなお子さんもすぐにできるように!
画面上で探した隕石が、即、何の隕石なのかデータ分析されるので、自分で見つけた隕石にますます興味を示す子どもたち。「見つけた隕石の名前を覚えて、あとで調べてみよう!」と、新しい学びにつながりました。
月でのくらしに食は必須!さて土ってどう作る?
「空気や土がないのに月ではどうやって野菜を育てるの?」。月でのくらしについて知るほど、疑問がたくさんでてきますね。子ども達は夢中になって展示を見ていました。
重力体験もできる!「月面ゾーン」
月面ゾーンでは、月面重力体験や月面探査体験など月面基地外での活動を体験できます。
また先日、月面着陸にチャレンジして話題になった、宇宙スタートアップ企業ispace社の「HAKUTO-R」のランダー(無人着陸船)とローバー(月面探査車)の実寸大模型の展示が楽しめます。
宇宙服に着替えて「月面重力体験ミッション」に挑戦
月の重力は地球の重力の約6分の1。宇宙服(ハーネス付き)に着替えて、月の重力を疑似体験します。いつものように立つのが意外に難しい様子。
「力を抜くと体が浮いちゃう!立つのが大変なんだね。」
「ちょっとジャンプしただけで、こんなに高く飛べたよ。月の上は楽しそう!」
実際に体験した子どもたちは月面にいることを想像しながら、思い切りジャンプ!重力体験を楽しんでいました。
※体験には、年齢制限、身長制限、体重制限がございます。
【年齢制限:小学生以上、65歳未満】
【身長制限120cm以上】
【体重制限:22kg以上、60kg以下】
会期の途中で制限体重が変わる可能性がございます。詳細は公式サイトをご覧ください。
※料金は別料金(500円)となります。
「水資源探査ミッション」月の砂から水をあつめよう
月でのくらしは、水資源の確保がとても重要。このミッションでは月での活動に必要不可欠な水を、自分たちで探し調達します。水に反応する地中レーダーの情報を頼りに、スコップを使って月の砂「レゴリス」に埋もれた水資源を回収し、その中から水を集めていく体験ができます。小さなお子さんも楽しめる展示です。
ロボットを使った「月面探査機撮影ミッション」
月着陸実証機 SLIMに乗って実際に月へ行く予定の変形型月面ロボット[愛称:SORA-Q(ソラキュー)]。タカラトミーのSORA-Q Flagship Modelを操縦し、任務遂行のための安全確認を目的に、月面探査機を撮影するミッションです。
参加した子ども達の満足度100%!月でのくらしを大満喫
月を開拓する仲間になりきって月でのくらしを体験した子どもたち。「月のお仕事はすごく楽しかった!」と、いままで想像していただけの世界に触れて、月のくらしについてより深く考えるきっかけになったようです。
未来の月面での生活を疑似体験できる新感覚の体験型展覧会「NEO 月でくらす展」で、宇宙のことをもっと知ってみましょう。自由研究にもおすすめですよ。親子で一緒に未来を想像しながら、月でのくらしやお仕事を体験してみてください!
展示を見たあとはお楽しみのお土産コーナーへ
「NEO 月でくらす展」では展覧会に関する様々なお土産が充実。どれも欲しくなってしまうこと間違いなし。ぜひお子さんとお立ち寄りください。
宇宙に関する図鑑や書籍が大充実!
展示限定グッズのほかに、月や宇宙に関する図鑑や書籍も販売。展示で不思議に思ったことやもっと知りたいことを、おうちに帰って調べてみてください。
お子さんと宇宙食を食べてみよう!
月面コンビニで陳列されていた宇宙食も購入できます。どんな味がするのでしょうか?宇宙に行った気分で食べるのも楽しいですね♪お土産にもおすすめです。
【展示情報】特別展「 NEO 月でくらす展 ~宇宙開発は、月面移住の新時代へ!~ 」
日本科学未来館にて2023年4月28日(金)~9月3日(日)まで開催!
【監修者】佐伯和人(さいき・かずと)氏
「NEO 月でくらす展」を監修したのは、地球や宇宙の火山が大好きな惑星地質学者の佐伯和人氏。立命館大学・教授。小型月着陸実証機SLIM、月極域探査機LUPEX両計画の地質観測分光カメラ開発リーダー。月の最新科学をおだやかな語り口でわかりやすく伝える解説や書籍執筆に定評があります。
NEO 月でくらす展は、『小学館の図鑑NEO』が企画全面協力!
『小学館の図鑑NEO』は、累計発行部数約1,300万部を超える、小学館のベストセラー図鑑です。
※NEO月でくらす展は『小学館の図鑑NEO』の全面協力体制により制作されています。
会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
会期:2023年4月28日(金) ~ 9月3日(日)
開催時間:平日10:00~15:00 (ただし、4/28~5/2、 7/19~9/1は17:00まで)/土日祝 10:00~17:00
※入場は閉場時間の30分前まで
※混雑状況などは公式Twitterを参照ください
休館日:火曜日 (ただし、5月2日、7月25日~8月29日の火曜日は開館)
料金:大人[19歳以上] 2,400円/18歳以下[小学生以上] 1,700円/未就学児[4歳以上] 1,100円
団体割引有。3歳以下は無料。障害者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料。
常設展もご覧いただけます。常設展のドームシアターは別料金(要予約)。
※月面重力体験は別料金(500円)
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル 全日9:00~20:00 対応期間:2023/3/28~9/4)
【NEO 月でくらす展】 詳しくは>>こちら
取材・文/やまさきけいこ 写真/ 人物 五十嵐美弥・小倉雄一郎
© NEO 月でくらす展製作委員会