「相撲版スラムダンク」と超話題!Netflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」の魅力を深堀り!

角界を舞台に、一ノ瀬ワタル演じる荒くれ者の若手力士が大奮闘していくNetflix配信の熱いドラマ「サンクチュアリ -聖域-」。SNSでは、「相撲版スラムダンク!」「最高のスポ根ドラマ!」と絶賛されている本作の魅力を深掘りします。

肉体改造をして力士になりきった一ノ瀬ワタルの役者魂にうなる

Netflix シリーズ「サンクチュアリ -聖域-」独占配信中

一ノ瀬ワタルがストイックな肉体改造をして、荒くれ者の新人力士役を熱演したNetflix シリーズ「サンクチュアリ -聖域-」。5月に配信されていなやNetflix週間グローバル TOP10(非英語シリーズ)で10位を獲得、世界50以上の国と地域で「今日のシリーズ TOP10」入りを果たし、SNSでは連日、熱い感想が上がっています。

生きづらさを抱えた若者たちが、人生という土俵で必死にもがきながらも大奮闘していく本作。角界を舞台にしたスポ根ドラマですが、細部にまでとことんリアリティーを追求しているので、映像そのものの破壊力が違います。

相撲の才能と体格に恵まれた猿桜

オーディションで主演の座を射止めた一ノ瀬さんは、元プロ格闘家だけはあり、並々ならぬ熱量で徹底的に力士の身体を作り上げました。ちなみに1話と8話を見比べると、ビフォア&アフター感がハンパない!そこにはドラマというよりはまるでドキュメンタリーを観ているかのような説得力があります。

また、一ノ瀬さんをはじめ、同じ部屋のもやしっ子・清水役の染谷将太、新聞記者・国嶋飛鳥役の忽那汐里をはじめ、松尾スズキ、小雪、ピエール瀧など、実力派俳優陣が織りなすアンサンブルも見応えたっぷり。

息遣いが聞こえる相撲バトルから絆を描く人間ドラマまで

小瀬清は猿将親方(ピエール瀧)から勧誘されて力士となる

一ノ瀬さん演じる主人公の猿桜こと小瀬清は、借金を背負う荒くれ者ですが、猿将親方(ピエール瀧)から相撲の才能と体格を見初められ、お金を稼ぐべく相撲部屋に入門します。ところが動機が不純な清は、相撲への熱意が全くなくて、稽古もサボり気味、先輩への礼節も重んじないという問題児となり、さすがの猿将親方も手を焼いていくことに。

この人生の崖っぷちに立たされたヤンキー力士・猿桜とともに、あふれる相撲愛を持ちながらも体格に恵まれない清水(染谷将太)や、政治部から相撲番に左遷された新聞記者・国嶋(忽那汐里)など、人生の岐路であがく様々な若者たちの葛藤も描かれていきます。猿桜たちはそれぞれの場所で揉まれ、様々な壁にぶち当たりながらも、いろいろな出会いを経て、いつしか自分の道を切り開いていきます。

相撲愛にあふれるが体格に恵まれていない清水(染谷将太)

土俵上でのガチバトルだけではなく、実力派俳優陣の演技合戦も見応えのある本作。「相撲版スラムダンク!」よろしく、激しい息遣いまで感じられる男たちの取組を見ると、前のめりになって応援したくなります。また、彼らを取り巻く人々との友情や家族愛、絆などもとても丁寧に織り込まれているから、随所で心をつかまれそう。

政治部から相撲番に左遷された新聞記者・国嶋(忽那汐里)

また、大相撲といえば、日本が誇る伝統文化の1つであり、神事として、神秘のベールに包まれています。土俵はタイトルにあるように、まさに“サンクチュアリ”(聖域)。本作では、そんな角界の知られざる舞台裏やトリビアも数多く散りばめられているので、そこもかなり興味深いです。

Netflix シリーズ「サンクチュアリ -聖域-」独占配信中

予断を許さないドラマと、観る者にも熱気がガンガンに伝わってくるアクションシーンを映し出したのは、映画『ザ・ファブル』シリーズの江口カン監督。脚本には、人気ドラマ「半沢直樹」や、昨年監督と脚本を手掛けた『サバカン SABAKAN』が高い評価を受けた金沢知樹。気が早いですが、この骨太タッグで、ぜひシーズン2も制作していただきたいです

一ノ瀬ワタル&忽那汐里&ピエール瀧が舞台裏を語る特別映像もチェック

一ノ瀬ワタル&忽那汐里&ピエール瀧が対談

一ノ瀬さん、忽那さん、ピエール瀧さんが劇中のシーンを振り返っていくという特別映像にもご注目。

まず、相撲部屋での稽古シーンについて、猿将親方役の瀧さんは「長いこと猿将部屋の稽古を見てるから、だんだん本当の親方の気分になってきちゃって、カットがかかって、皆が軽々土俵に入ってくるのに遠目に『チッ!』って思いながら見てた(笑)」と、約2年半の撮影期間を通して役に入り込みすぎて、角界の人間のような心境になっていたことを告白。

一ノ瀬ワタル演じる猿桜

また、両国国技館のセットでの取組、猿桜が土俵外へ相手を投げ飛ばすシーンについて、一ノ瀬さんは「(このシーンは)40回以上飛んでる(笑)」と振り返りつつ「ここのシーンに入るまでも1年半くらい稽古してきて、国技館(のセットが)完成して、じゃ撮影します、っていう感じだったので『ついに俺、国技館来たな!』っていうのはありましたね」と本物の力士かのような心情になっていたことを打ち明けました。


当初はしぶしぶ相撲番の記者をやっていたけど、徐々に大相撲の魅力に気付いていく国嶋役の忽那さんは、猿桜と国嶋が飲み屋で心を縮めていくシーンを回想。「意外と猿桜ってあんまり弱音見せてなくないですか、他の人に。落ち込んじゃってる姿が可愛いなって」と、土俵外で展開される若者たちの人間ドラマの一端についても語りました。

ド迫力の取組シーン

また、本物と見紛うクオリティの取組シーンだけではなく、あらゆるシーンでの作り込みの細かさやこだわりにも賞賛が集まっている本作。瀧さんは「いろんなシーンにしろ、周りのモブのキャラの動きが凄く馴染んでいる。結構登場人物も多いけど、奥が全然気にならない」とディティールのこだわりを解説。

そして、本編鑑賞者から「断髪式に号泣」「感極まって泣いた」と感涙の声が鳴り止まないのが、力士・猿谷の断髪式のシーンについては、一ノ瀬さんも「台本読んでけっこう本気で泣きました」とあふれる想いを吐露します。瀧さんは「小雪さんのポタッて涙が(胸元に)落ちるのを見て、涙ってわかるのがすごい」と感心すると、忽那さんも「めっちゃわかります…!」と共鳴しました。

感動の断髪式のシーン

まさに一ノ瀬さんをはじめ、出演者の方々全員が、気合十分に臨んだことがうかがえる特別映像になっているので、この動画を観ると、また本編を見直したくなりそう。まだご覧になっていない方も、ぜひこの機会にたっぷりと「サンクチュアリ -聖域-」のバトルを観戦していただきたいです。

Netflix シリーズ「サンクチュアリ -聖域-」独占配信中
監督:江口カン 脚本:金沢知樹
出演:一ノ瀬ワタル、染谷将太、忽那汐里、松尾スズキ、小雪、ピエール瀧…ほか
公式サイト:https://www.netflix.com/title/81144910
文・構成/山崎伸子

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