【普通くじ】宝くじの種類・当選確率
普通くじの代表ともいえる、ジャンボ宝くじとジャンボ宝くじミニですが、違いがよく分からない人もいるでしょう。それぞれの種類と当選確率、その他の宝くじの概要を解説します。
ジャンボ宝くじ
「ジャンボ宝くじ」は組・番号の一致で当選・落選が決まり、年に5回、以下の時期に発売・抽選されます。
●2〜3月ごろ:バレンタインジャンボ宝くじ
●4〜5月ごろ:ドリームジャンボ宝くじ
●7〜8月ごろ:サマージャンボ宝くじ
●10〜11月ごろ:ハロウィンジャンボ宝くじ
●11〜12月ごろ:年末ジャンボ宝くじ(抽選日は12月31日の大晦日)
当選確率は1等の場合、年末ジャンボは1/2,000万、他の四つは1/1,000万の当選確率に毎回設定されています。年末ジャンボは他よりも当選金額が高い分、当たる確率が低くなっているのです。なお、2022年の年末ジャンボの1等当選金は7億円、2022〜2023年のそれ以外の1等当選金は2〜5億円でした。
ジャンボ宝くじミニ
「ジャンボ宝くじミニ」はジャンボ宝くじと同じく、年に5回発売・抽選される商品です。例えば2〜3月ごろなら、バレンタインジャンボと同時に「バレンタインジャンボミニ」が発売されます。販売金額はどちらも同じですが、ジャンボミニのほうがジャンボ宝くじより当選金額が少ないのが特徴です。
1等の当選確率は、バレンタインジャンボミニ・ドリームジャンボミニが1/200万、ドリームジャンボミニ・ハロウィンジャンボミニ・年末ジャンボミニが1/250万です。
その他の宝くじ
普通くじにはジャンボ宝くじ・ジャンボ宝くじミニ以外に「全国通常宝くじ」「ブロック宝くじ」があります。全国通常宝くじとは、日本全国で賞金などの条件を統一して販売される商品です。原則、発売枚数が限られており、発売期間に関係なく売り切れると購入できません。
一方のブロック宝くじは、以下の4ブロックで購入できる地域限定の商品です。
●東京都
●関東・中部・東北自治
●近畿
●西日本
宝くじが発売される期間はもちろん、当選金額・確率もブロックや回によって異なります。その他に「レインボーくじ」と呼ばれる地域医療等振興自治宝くじも不定期で販売されています。
参考:
サマージャンボミニの当選金・本数|宝くじ公式サイト
年末ジャンボミニの当選金・本数|宝くじ公式サイト
3種類のジャンボ宝くじ等の普通くじ|宝くじ公式サイト
【数字・絵柄選択】宝くじの種類・当選確率
普通くじよりもゲーム感覚で挑戦しやすいのが、数字・絵柄選択タイプの宝くじです。ロト・ナンバーズ・スクラッチなど、数字・絵柄選択タイプの特徴や当選確率を解説します。なお、それぞれの当選金額は購入者が均等に購入した場合の「理論値」で表されているため、あくまでも目安に過ぎません。
ロト
選んだ数字の一致で当選・落選が決まる「ロト」にはロト6・ロト7・ミニロトの3種類があり、原則として1年中購入が可能です。種類ごとの特徴・当選金・当選確率を見ていきましょう。
●ロト6
1〜43から異なる6種の数字を選ぶ
1等当選金が2億円・当選確率は約1/610万
●ロト7
1〜37から異なる7種の数字を選ぶ
1等当選金が6億円・当選確率は約1/1,030万
●ミニロト
1〜31から異なる5種の数字を選ぶ
1等当選金が約1,000万円・当選確率は約1/17万
1等の当選金はロト6よりも高額なロト7は、当選確率は一般的なジャンボ宝くじとそれほど変わりません。当選金額が安い一方で、ロトの中では比較的当たりやすい宝くじといえます。
なおロト6・ロト7では、当選者がいない場合の当選金や、定められた当選金の最高額を超過した場合の超過分を次回に繰り越す「キャリーオーバー制」を採用しています。
参考:
ロト6(LOTO6)をもっと楽しむには?|宝くじ公式サイト
ロト7(LOTO7)をもっと楽しむには?|宝くじ公式サイト
ミニロト(MINI LOTO)をもっと楽しむには?|宝くじ公式サイト
ナンバーズ
選んだ数字の一致と並び方で当選・落選が決まる「ナンバーズ」には、ナンバーズ3・ナンバーズ4があり、それぞれ好きな3桁または4桁の数字を決め、ストレート・ボックス・セットの3種類(ナンバーズ3はミニを含む4種類)から購入方法を選択する流れです。
それぞれ、数字の並び方によって当選金額・確率は異なりますが、今回は例として「3桁(4桁)の数字が全て異なる」場合の当選確率を見てみましょう。
●ストレート:3桁(4桁)の各数字・並び順が一致
ナンバーズ3:1/1,000
ナンバーズ4:1/1万
●ボックス:3桁(4桁)の各数字が一致・並び順は問わない
ナンバーズ3:1/1,000
ナンバーズ4:24/1万
●セット:半分ずつストレート・ボックスに申し込み、いずれかが一致
ナンバーズ3:ストレート1/1,000・ボックス5/1,000
ナンバーズ4:ストレート1/1万・ボックス23/1万
●ミニ:3桁中下2桁の各数字・並び順が一致
ナンバーズ3のみ:1/100
上記のようにナンバーズ4のほうが当選確率が低いものの、その分当選金額が高く設定されています。例えばストレートで「3桁(4桁)の数字が全て異なる」場合の1等当選金はナンバーズ3が9万円、ナンバーズ4が90万円と当選確率同様、金額に大きな差があります。
参考:
ナンバーズ4(NUMBERS4)をもっと楽しむには?|宝くじ公式サイト
ナンバーズ3(NUMBERS3)をもっと楽しむには?|宝くじ公式サイト
スクラッチ
コインで削った瞬間に当たりが分かる「スクラッチ」は、運試し感覚で挑戦しやすい宝くじです。主な種類は以下の通りで、回ごとに楽しいゲームを体験できます。
●トリプルマッチ
●ラッキー3(さん)
●ハッピーカウント
●トライアングルチャンス
●タテ・ヨコ・ナナメ
例えばトリプルマッチなら、A・B・Cの枠を削り、いずれかに同じ絵柄が3個出ると当たりだと判断されます。絵柄に応じて当選金が設定されており、1等は100万円、2等だと50万円が目安です。
着せかえクーちゃん
5種類の絵柄から四つを選ぶネット専用くじで、絵柄と並び方で当選金額が決定する仕組みです。公式サイトでのみ、原則として1年中好きなタイミングで購入できます。絵柄と並び方が一致する数によって、以下のような等級が決められています。
●1等(4種類全て一致)
●2等(3種類一致)
●3等(2種類一致)
当選金が1万500円の1等は、1/652の確率です。2等の当選確率は16/625ですが、当選金は500円に下がります。3等の当選金は原則固定100円ですが当選確率は96/625とさらに高く、6〜7人に1人が当たる計算です。
参考:着せかえクーちゃんをもっと楽しむには?|宝くじ公式サイト
【その他】宝くじの種類・当選確率
普通くじや数字・絵柄選択タイプ以外にも、ビンゴやゲームなどを利用した宝くじがあります。一般的な宝くじよりも気軽に挑戦できる分、当選金額も安く設定されているのが特徴です。
※それぞれの当選金額は理論値です
ビンゴ5
原則1年中購入が可能な「ビンゴ5」は、ビンゴになったラインの多さで賞金額が増える宝くじです。中央のマスを除いた8個のマスに記載された五つの数字から一つずつ、合計8個の数字を選びます。
1等当選金は555万6,200円で、約390万人に1人が当たる確率です。2等当選金は30万円と少額ですが、当選する確率は約1/2万5,000にまで高まります。少額当選を狙う人は、ビンゴ5から始めてみるのもよいでしょう。
参考:ビンゴ5(BINGO5)をもっと楽しむには?|宝くじ公式サイト
クイックワン
購入後にゲームに挑戦すると、その場で当たりが分かります。原則として1年中購入可能で、回によって挑戦できるゲームは異なりますが、カプセルトイやラインマッチなど一口100~300円の五つのゲームから選べます。
1等は10〜1,500万円、2等になると1〜100万円ほどと当選金額はそれほど高くありません。当たりのほとんどが500円以下で、1等の当選確率は1/1万2,500~1/50万と幅があります。購入はネットのみで、気軽に購入できることと、すぐに結果が分かる点が利点です。
宝くじの当選に関するQ&A
具体的な種類を知り、さらに宝くじへの興味を強めた人もいるかもしれません。最後に、当選確率を高める方法の有無や当選金に税金がかかるのかなど、気になる疑問をピックアップして解説します。
当選確率を高める方法はある?
「こうすると必ず、宝くじの当選確率が高まる」といった、明確な攻略法はありません。ただし宝くじの当選確率は、賞金額の高低に少なからず左右されます。賞金額が低いと当選者の数も増える傾向にあるため、少額当選を狙うのも手です。
公式サイトで紹介されている当選者の多くは、「地道に買い続けること」を秘訣として挙げています。中には、20〜30年継続して購入している人もいるほどです。たとえ当選しなくても、諦めずに買い続ける根気強さも大切といえそうです。
当選金に税金はかかる?
宝くじの当選金は、「当せん金付証票法」で所得税を課さないことが決まっています。所得税・住民税の対象外かつ確定申告も不要ですが、使い道によっては税金が発生する点に注意しましょう。
例えば当選金を受け取った人が全額を使い切らずに亡くなった場合、他の財産と合算されて相続税が発生します。また、当選金で住宅や自動車を購入する際にも、一般的なケースと同じく固定資産税・不動産取得税・自動車税などの支払いが必要です。
宝くじの種類を選んで当選確率を高めよう
一口に宝くじといっても、普通くじから数字・絵柄を選択するタイプ、ゲーム感覚の商品まで、豊富な種類があります。宝くじは当選金が高額なほど、当選する確率が低く設定されているのが特徴です。
例えば年末ジャンボ宝くじは1等の当選金が7億円(2022年末)ですが、当たる確率は2,000万人に1人です。2023年4月1日時点の東京都の人口が約1,406万人なので、東京都内で1人に選ばれるよりも低い確率といえます。一方で100万円台や10万円台の当選金だと、億単位よりは当たる確率も高まります。特徴を踏まえて宝くじを選び、当選のチャンスを広げましょう。
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構成・文/HugKum編集部