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宝くじが当たったらどうする?

季節に合わせて販売される宝くじ。「一攫千金」という言葉があるように、高額当選を夢見て購入したことがある方も多いのではないでしょうか。
縁起の良い日には、販売窓口に長蛇の列ができる光景をよく見かけますよね。この記事では、「もしも宝くじが当たったら?」をテーマにアンケートを実施し、その使い道や実際に当選したときの体験談について聞きました。
集まった回答からは、ママ・パパならではのある意外な結果が見えてきたので、ご紹介します。
もしも当たったら?宝くじの使い道

ここでは、高額当選したときの使い道について聞きました。貯金や大きな買い物、旅行などさまざまな回答が予想されますが、世のママ・パパたちはどんな使い道を想定しているのでしょうか。
Q.宝くじで高額当選したら何に使いますか?

第一位は、「貯金」という結果に。現実的な回答ですね。子どもを育てていると支出が多くなるので、しっかりと貯蓄があると安心。
必要とわかっていても、子育て期間中は日頃からコツコツ貯蓄をするのは至難の業です。もしも高額が入ったとしたら、迷わず貯金を選ぶのは当然かもしれません。
そして第二位は、「教育資金にあてる」という回答でした。子育て世帯ならではの結果ですね。幼稚園から高校まで私立に通い、その後私立理系大学に進学した場合では、一人あたり約2500万円程度かかると言われている教育資金。
どうやって高額な教育費を捻出するかは、多くのママ・パパの頭を悩ます課題ですよね。もし宝くじで高額当選したら、子どもの将来に投資したいというのは親心。余裕があれば、留学や習い事などプラスアルファでできることや、選択肢の幅も広がりそうです。
それ以外の結果も、生活に根付いた現実的なものが多い印象です。実際にどんな回答があったのか、詳しく見ていきましょう。
貯金する
「貯金。好きなときに仕事をやめたい」(40代・福岡県・子ども3人)
「とりあえず貯金して必要な時に使いたい」(30代・兵庫県・子ども2人)

子どもの学費にする
「子供のために塾など使ってあげたい」(40代・高知県・子ども3人)
「私立の医学部に行かせる」(40代・広島県・子ども2人)

旅行に行く
「今は旅行に行けないので、当たったら思いっきり行きたい」(50代・神奈川県・子ども2人)
「沢山いろんな場所を子供に見せたいから」(40代・東京都・子ども1人)
投資・資産運用に使う
「投資をする。あぶく銭なので、無くしても損しても後悔しないので、ハイリスク商品を買ってみたい」(30代・東京都・子ども1人)
「投資に使いたい。今も投資しているが、元手がもっとあればなあ、と常に思っているので。」(40代・千葉県・子ども1人)

ローンを返済する
「ローン返済。利息だけでも高額で、月の支払い額も収入の大部分を占めるので一番に負担を減らしたい」(30代・広島県・子ども3人)
「ローンの返済 月々にかかるお金の大部分を占めているため」(30代・静岡県・子ども2人)
家やマンションを買う
「今住んでいる家よりも少し広い家に住みたい」(40代・神奈川県・子ども1人)
「賃貸なので、家を買いたい。」(40代・東京都・子ども3人)

車を買う・買い替える
「少しは贅沢したい」(40代・北海道・子ども2人)
「車を買う。 自分の車が欲しいから。」(40代・愛媛県・子ども2人)
好きなだけ買い物する
「貯金や子供のために使って不安をなくしたい。いつも我慢しているものを買いたい。」(30代・愛知県・子ども1人)
「なんでも買えるから好きなだけ買いたい」(30代・大阪府・子ども1人)
その他
「家を建てて、自分の両親と同居したい」(30代・東京都・子ども3人)
「今生活が苦しいので、色々したい」(30代・千葉県・子ども2人)
「駐車場経営する。不労収入を得たい」(40代・千葉県・子ども1人)
もしも高額当選したら、仕事は継続する?

ある日突然、手元に大金が舞い込んできたら……。これからの人生をどう過ごすか、考えるはず。その時まず頭に思い浮かぶのは、「仕事をどうするか問題」ではないでしょうか。
仕事の目的は、生活費を稼ぐためだけではありません。やりがいや、社会貢献などさまざまな理由があるはずです。しかし、大変なことも多いのが仕事。
「生活に困らないほどのお金が舞い込んできたら、悠々自適に暮らしたい」そんな思いがよぎることもあるでしょう。
もしも高額当選したら、仕事を継続するのかしないのか。また、その理由について調査しました。
Q.宝くじで高額当選したら仕事はどうしますか?

アンケート結果を見てみると、6割近くの方たちが「仕事は続ける」と回答しています。働き方を変えて仕事を続けることを選択する割合を含めると、およそ8割近くの方が仕事を継続するいう結果に。
反対に「仕事を辞める」と応えた方は1割にも満たず、たとえ高額当選をして大きなお金を手に入れても仕事をし続ける人がほとんどだということがわかります。
辞める
仕事を「辞める」と回答した方たちからは「ゆっくりしたい」「子どもと過ごしたい」という声があがりました。経済的な状況が許せば、仕事に追われず家族との時間や自分の時間を満喫したいですよね。
「ゆっくりしたい」(40代・岩手県・子ども2人)
「働きたくない」(30代・新潟県・子ども1人)
「こどもといたいからです。」(30代・徳島県・子ども1人)
続ける
「仕事を続ける」と回答した方たちからは、将来を見据えた現実的な声があがりました。たとえ高額とはいえ、多くの場合支出する一方です。
収入としてコンスタントに入ってくるお金があることは安心ですし、生活スタイルを変えずに謙虚に生きることでお金に振り回されることなく暮らせるのでしょう。
また、”社会的信用性”を得ることの大切さや、生きていく上での指針となることを考えると、簡単には辞められないのかもしれません。
「お金のことを考えずに心に余裕を持ちながら働けるから」(50代・神奈川県・子ども2人)
「いずれは貯金が底をつくのは目に見えているから」(40代・兵庫県・子ども1人)
「社内的信用性がなくなるし、一生暮らしていける程の金額とは思えないから」(40代・神奈川県・子ども2人)
「人生の豊かさの柱なので」(30代・福岡県・子ども3人)
「いまの生活スタイルは変えたくない」(30代・愛知県・子ども1人)
日数や時間を減らして働く
高額当選をして、金銭的余裕が出たら自分の好きなペースで働くというやり方もあります。完全に仕事をなくすのは不安だけれど、無理のない範囲で働けたら良いですよね。
「外に出るきっかけにする」(40代・愛知県・子ども2人)
「休息しながら働きたいから。」(40代・千葉県・子ども3人)
「急に仕事をやめ社会から孤立するとボケそう」(30代・栃木県・子ども1人)

宝くじ当選者の体験談

さて、ここからは実際に当選したことがある方の体験談をご紹介します。今回のアンケートでは、およそ半数の方が百〜数千円当たったことがあるようです。
次に多い割合で宝くじを買ったことがない方が2割弱を示しています。宝くじも賭け事のひとつ。外れる可能性を考えると「買わないでおこう」と思う方も一定数いることがわかります。
ごく少数ですが、数十万円当たったことがあるラッキーな方もいるようです!実際に当選した方がいることを知ると、なかなか夢を諦めきれませんね。それでは、いざ当選した時の気になる使い道について、見てみましょう。
Q.実際に宝くじに当たったことはありますか?

当選者の体験談
百~数千円当たったことがある
宝くじ購入経験があるなら、数百円〜数千円程度の当選金を獲得したことがある方も多いのでは?
300円の宝くじで300円当たった時はなんともいえない気持ちになりますが、なんであろうが当選はうれしいですよね。なかには数百円当たっても、換金せずに終わった方もいるようです。
3000円当たった時はちょっとラッキー!少しおかずが豪華になるかもしれませんね。
「300円ほどなので、飲み物を買って終わりました」(30代・広島県・子ども3人)
「数百円しか当たったことがないので、換金に行かなかった。高額当選してみたい。」(40代・茨城県・子ども2人)
「¥3000ぐらいしか当たった事がないけど、嬉しかった」(30代・東京都・子ども3人)
「一攫千金はやはり難しいなと」(30代・千葉県・子ども1人)
数万円当たったことがある
万単位の金額が当選した時は、びっくりする方もいれば「もっと欲しかった…」と高みを目指す方も。みなさんはもし数万円当たったら何に使いますか?
数万円は大きな額ではありますが、アンケートにもある通り、日常生活での支出であっという間になくなってしまう程度。
パーッと豪華に食事やレジャーを楽しむか、少し手の届かなかったお目当てのものを買うか、へそくりに回すか……色々な使い道が考えられそうです。
「1万円があたったときはびっくりした」(40代・福岡県・子ども3人)
「うれしかったけど日常のものを買っておわってしまった。」(50代・神奈川県・子ども2人)
「数万円だったので、うれしい気持ちはもちろんあったが、どうせならもっと・・・と思った。」(30代・栃木県・子ども1人)
数十万円当たったことがある

当たってびっくり!数十万円がいきなり舞い込んできたら、夢が広がりそうです。国内旅行や、アジアンリゾートなど近場の海外旅行なら家族で楽しめそうですね。
他にも、当選金を元手に投資をする方や、堅実に貯金をする方もいるでしょう。
「遊びに使った」(50代・埼玉県・子ども4人)
「びっくりしてしまう」(40代・宮城県・子ども3人)
宝くじが当たった後の流れと注意点

もし宝くじで高額当選したら、受け取り方法や手続きはどうしたら良いのでしょうか。また、高額当選をきっかけに思わぬトラブルに見舞われた、なんて話もあります。
大きなお金が動く時は、慎重にならなくてはいけません。いつか当選するかもしれない日に備え、必要な知識をご紹介します。
宝くじの受け取り方
もし宝くじが当たったら、待ちに待った当選金の受け取りです。支払い開始日から1年以内に受け取る必要があるので注意しましょう。また、1当せん金または1口あたりの当選額によって受け取り方や手続きが異なります。
・1万円以下の場合
最寄りの宝くじ売り場、またはみずほ銀行本支店で引き換えましょう。
・1万円以上の場合
みずほ銀行本支店で引き換えましょう。なお、5万円以下の場合は「5万円マーク」のついている宝くじ売り場で引き換え可能です。
・50万円以上の場合
みずほ銀行本支店で引き換えましょう。引き換えの際は、本人確認ができる書類が必要です。
・100万円以上の場合
みずほ銀行本支店で引き換えましょう。引き換えの際は、本人確認ができる書類と印鑑が必要です。
また、最近ではインターネットで宝くじを購入できます。インターネット購入の場合は、登録した受取口座に振り込まれます。
参考:https://www.takarakuji-official.jp/check/payment.html
宝くじと税金の注意点
どんなに高額でも、宝くじの当選金は非課税です。宝くじ法と呼ばれる「当せん金付証票法」によって、金額に関わらず所得税や住民税を収める必要はありません。
そのため、当選金はまるまる振り込まれ、全額自由に使うことができるのです。これはうれしい法律ですね。しかし、ひとつ注意点があります。それは贈与税や相続税についてです。
非課税となるのは、あくまでも当選者本人が当選金を受け取った時だけ。家族や他人に当選金を分配や贈与する場合には、贈与税や相続税がかかります。
贈与額が高額であればあるほど税率も上がるため、例えば家族に1億円を贈与した時は税率が55%となり、控除額を引いても5000万円近くの税金がかかってしまいます。せっかくの1億円も半分になってしまいますね。
ただ、1年間の贈与額が110万円以下の場合は、贈与税がかかりません。一度に贈与するのではなく、年間110万円以下の範囲内で小分けに贈与すれば110万円のまま渡すことが可能です。
また、宝くじは共同購入が可能ですが、代表者1人が受け取り購入者に分配する時も贈与税がかかってしまいます。共同購入の際は、必ず全員で受け取り手続きを行い、各々「宝くじ当選証明書」を発行してもらう必要があります。
とにかく冷静に!当選後は慎重に行動しよう
1000万円以上の高額当選をした際、銀行から『【その日】から読む本』という冊子が配られるのをご存知ですか?そこには、高額当選者の心得や注意点が書かれています。
大前提として、当選後は興奮状態にあることへの注意喚起から始まり、終始「とにかく落ち着いて行動するように」というトーンで書かれているのが特徴的。
使い道のすすめとしてまずはローンや借金の返済を優先すること、周囲に伝える際は知らせる必要のある人物をリストアップすることなど具体的にまとめられています。
ある日突然、思わぬ大金が手に入ると多くの人は冷静でいられないでしょう。興奮状態で軽はずみな言動をすることで、予想外のトラブルに見舞われることもあります。
特に、当選したことを誰かに伝える際は慎重にならなくてはいけません。大きなお金は、幸せにも破滅にもつながる二面性を持っています。冷静さを見失わずに普段どおりの生活を続けることが、幸せへの扉を開く鍵となるのかもしれません。
夢を持つのは自由!適切な楽しみ方で運試し

夢のまた夢のような、宝くじの高額当選。その確率はとても低いですが、毎年高額当選者が出ているのも事実です。一攫千金の夢をかけて買い続けるも良し、ピンときた時に買ってみるも良し、はたまた買わないのもひとつです。
宝くじ一枚の金額は少額ですが、賭け事であることには代わりありません。適切に楽しむことがなによりも大切!また、万が一高額当選した際は、人生で一番と言っていいほど冷静になり慎重な行動を取ることが不可欠です。
いつか幸運の女神が目の前に訪れてくれたらうれしいですね。

構成・文/秋音ゆう