ママが使っている生理用品を共有していませんか?
Q. 娘が生理になったのですが『学校でナプキンを取り換えるのが嫌だ』と言います。
にじいろさん(以下:にじいろ) ママの生理対策をそのまま継承しているパターンがほとんどですね。例えば、生理の時にサニタリーショーツ+ナプキンで過ごすママは、自分と同じ生理用品を娘にもおすすめするのではないでしょうか? しかし、今はさまざまな生理対策グッズがあります。まずは、ママの生理の知識をアップデートして、新しいグッズを知ることから始めてみることをおすすめします。
【小学生でも使用可能な生理グッズ】
- 紙ナプキン
- 言わずと知れた生理用品。長さや羽根つき・なしなど、自分の好みや、経血量によって選ぶことができます。今は、経血が特に多い時にはくパンツタイプなどもあり、昔よりもさらにバリエーションが増加!
- 布ナプキン
- 綿がメインの素材で作られており、洗って繰り返し使うことができる生理用品。紙ナプキンよりも肌触りがよく、かぶれないという理由で愛用している人も多数。
- タンポン
- ひもが付いている筒状のタンポンを膣内に挿入し、直接経血を吸収する生理用品。経血が膣内から漏れづらくなるので、プールや温泉などを利用する時にも重宝されている。
- サニタリーショーツ
- ナプキンとセットで使うサニタリーショーツ。ナプキンを当てるクロッチ部分は、汚れが落ちやすく通気性が良い防水素材が使われています。また、股上が深め、ナプキンをずれにくくするなどの工夫がされているものも。中には、ナプキンを1つ収納できるポケットがついているものもあります。
- 吸水ショーツ
- クロッチ部分に吸水シートが配置されていて、ナプキンをつけなくても、経血を吸水してくれるショーツ。どれだけの経血を吸水できるかは商品によってもさまざま。吸水力の高いものは、ナプキン5~6枚ほどの経血を吸水できるものもある。
- 月経カップ
- ベルのような形状のシリコン製カップを膣内に挿入して、経血を貯めることができる生理用品。4〜8時間程度使用することができ、洗って何度でも繰り返し使うことが可能。
- ―当たり前のように娘にナプキンとサニタリーショーツを渡していました。
- にじいろ たしかにナプキンやサニタリーショーツが使いやすいという子は多いと思います。でも、『それだけではなくて、他にもあるよ。あなたが選んでいいんだよ』という姿勢が大切です。特にママと娘という関係において、子どもを自分の管理下に置いていることが多いように思えます。いくら小学生の子どもであっても、「自分の身体に合うものを自分で選ぶ」ということは大切にしたいですよね。
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小学生×吸水ショーツは相性バッチリ!
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Q. 小学生におすすめの生理グッズはありますか?
- にじいろ 「1ヶ月に2回生理が来る」「少量だった経血が急にドバッと出てくる」など、初潮がきてからすぐの小学生の生理は、トラブルがつきもの。いくらランドセルにナプキンを入れていても、漏れてしまったり、衣服についてしまったりすることはよくあります。
- ―私も小学生の時に漏れてしまった経験があります……。
- にじいろ そうですよね。休み時間に交換するのをうっかり忘れてしまい、スカートに経血がついてしまうことは学校でもよくあります。突然のことにパニックになり、トイレから出てくることができなくなる子もいます。あとは、それがトラウマになってしまい、「生理の時は、学校に行きたくない!」となるパターンも。―生理の血が洋服につくのがトラウマになる、というのは想像できます。にじいろ 大人でもパニックになりますよね。なので、小学生には特に吸水ショーツがおすすめ! 生理になるかも?という時にはいておけば、漏れることを防ぐことができますし、ナプキンと併用して使うこともできます。「はき心地が悪そう」「洗うのが面倒」というイメージをママが持っている場合は、まず自分がお試ししてみるのがいいですね。―まずはママが試してみるのはいいですね。でも、吸水ショーツは高値では?にじいろ 吸水ショーツの価格は吸水量によっても違ってきます。今は西松屋やユニクロなど、おなじみのお店でも買うことができるので、まずはリーズナブルなものから試してみるのもいいですね。
【吸水ショーツ愛用小学生のママの声】
- 「朝、ナプキンを家でつけていき、途中、休み時間にはずしてからは、吸水ショーツのみで学校生活を送っています。『ナプキンを持ってトイレに行くのが嫌』という娘にぴったり!」
- 「吸水ショーツ、とっても便利で愛用しています。しかし、一度、娘が洗わずに洗濯機へ入れてしまい、洗濯物がすべて鉄臭くなってしまったことが……。それからは、重曹を溶かしたお湯に1時間ほどつけ置きしてから洗濯機へ」
- 「私が吸水ショーツを使ってみてよかったので、娘にもおすすめして親子で愛用しています。あまりにも快適なので、友達の子どもに初潮が来た時、お祝いでプレゼントするほど!」
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「ピルや鎮痛剤、小学生は使ってはだめ!」は勘違い
Q. ピルや鎮痛剤を小学生が使うことに抵抗があります。
にじいろ 「生理痛でおなかが痛いのに、ママに『鎮痛剤は飲むな』と言われた」「林間学校と生理の日程がかぶってしまうから、不安で仕方がない」という声はよく聞きます。条件をクリアすれば、小学生でもピルや鎮痛剤を使うことができます。
―鎮痛剤は子ども用があるので、使えそうですが、ピルも使っていいのですね。
にじいろ WHOでは初潮が来たらピルを飲んでも良いとしています。ママが使ったことがない場合は特に、ピルに対してあまり良いイメージがないことがあります。しかし、ピルは生理の時期をずらせるだけではなく、生理痛の軽減にも効果があるので、人によっては使うことで生理の快適度がアップすることがあります。
―ピルは病院に行かないと処方してもらえませんか?鎮痛剤はどうですか?
にじいろ そうですね。生理をずらしたい月よりも前に婦人科を受診して、相談してみましょう。ピルは飲めない体質の人もいますし、小中学生にはピルを処方しない病院もあります。処方してくれる病院でも、大人が処方される低用量ピルではなく、黄体ホルモンだけのホルモン剤が処方されることが多いので、大人のピルを勝手に飲ませることは絶対にしないでくださいね。鎮痛剤はドラッグストアで購入することができます。薬剤師の方に年齢や症状を相談し、おすすめを聞くのがいいですね。
―お話を聞くまで、当たり前のように自分の生理対策と同じことを娘にもさせていました。
にじいろ そういう方はとても多いと思います。娘に初潮が来たタイミングで、ママ自身の生理対策もアップデートすることで、親子共に生理期を快適に過ごすことができます。
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記事監修
取材/本間綾