トレーニングジム経営者でもあるラミレス美保さん
小学2年生から下は1歳まで、4人の子どもを育てるラミレス美保さん。家のことだけでなく、長男がダウン症であることをきっかけに、ほんの少しの手助けが必要な“スペシャルニーズ”の子や、障害を持っている人もだれでも参加できるイベントを開催する「VAMOS TOGETHER」の活動もされています。
また、トレーニングジムの経営もあり、多忙な日々を過ごしています。
そんな美保さんに「毎日忙しいですよね?」と聞くと、「忙しくしてないかも」という意外な言葉が。それには美保さん流のやりくり術がありました。
全部を自分で抱え込まない・やらない!
4人の子どもを育てており、それぞれ小学校や異なる幼稚園に通っていて、弁当作りをする日も。仕事もされていますので、日々の家事や子育てはどんな風にやりくりしているのでしょう。
美保さん:まず、全部を自分でやろうとしていないんです。例えば、夏休み中なら、仕事中は友人に子どもをお願いして、先に仕事が終わった主人が迎えに行ってくれています。経営しているジムも私以外にもコーチがいるので、自分が動ける範囲しかやらないです。
でも、それって案外難しいことでは?
夫や周りに頼みづらかったり、自分でやったほうが早いと思ってしまったりすることってないのでしょうか。
結婚当初のやりとりで今の関係性に
とはいえ、美保さんも結婚当初からうまくいっていたわけではないようで……。子どもを育て、仕事をしながら日々家事をこなす大変から葛藤したこともあったようです。
美保さん:結婚したころは「それやってほしかった。わかってよ」と、私が機嫌が悪くなることが多かった。でも向こうが「わかってよ、ではわからない。言ってくれればやるから」って。あれやってこれやってって最初は言いにくかったけど、言うようにしたら、すごくうまくいくようになったんです。
つい思ってしまう「察してよ」ですが、やってほしいことはきちんと伝える。これはどの家庭でもうまくいく秘訣なのかもしれません。
主人にやってほしい家事は口に出してお願いする
美保さん:家事は基本的には私ですが、彼も気づいたことはやってくれますし、私が今日疲れたと思って「ちょっと食器洗ってくれる?」って頼むと、絶対に文句を言わずに引き受けてくれます。
私はイライラしない!を徹底
「家庭のなかで、お母さんって雰囲気を左右する人物だと思うんですよ」と美保さん。
お母さんの心が乱れたりしてると、家庭内がピリピリする。「だから私はイライラしない。できないものはできないから」と言います。
余裕がなくなると子どもに対して当たっちゃうので
美保さん:自分自身が切羽詰まりたくないし、余裕がなくなると子どもに対して当たっちゃうことがある。それが嫌なので、自分を追い詰めることはしないです。できないことはもうしない。掃除ができない日はしない。散らかっててイライラしても、もうしょうがない。“子どもも小さいし、今はしょうがないなって”あきらめる。
美保さん:本音ではもっとこうしたいな、これもやりたいなという気持ちもあります。でもそれをすることによって私に余裕がなくなって、子どもたちの負担になってしまう。私自身がハッピーでいられるように、できる範囲でを心がけています。
6人家族!食事の支度は簡単かつ分担制で
家族は6人。人数分の食事は作るだけでも大変なのに、離乳食も同時に用意しなければならない時期もあったようですが……。一体どうしているんでしょう?
美保さん:調理は焼く、蒸す、オーブン料理とかそんな難しいことはしません。うちは主人も料理をするし、作る料理も美味しいのですごく助かっていますね。友だちを招いた際は、パパがお肉を焼いてくれて、私はサラダを担当しています。
買い物に行かなくてもいい冷蔵庫にする
なんてことないように思える買い物も、子どもを連れていくのは重労働。そこで、買い物も毎日行かない。野菜は週に1回自宅に届くようにし、買い物に行かなくてもいい冷蔵庫にしているんだそう。
さらに、届いた野菜を全部使い切れるように料理することを 「ゲーム感覚で楽しんでいて」とも言う美保さん。
届いた野菜のなかには、自分では買わないような珍しい季節の野菜もあり、「ワサビ菜とか、どう使うの?って考えるのも楽しくて」と、どんなことにも前向きな姿勢がここにも表れています。
離乳食は作らない!?
下の子はまだ1歳。ほかの子どもたちのご飯を用意しながら、離乳食の準備をするのはさぞ大変だったのでは?と聞いてみると、「離乳食はやってなかったです」ときっぱり。
美保さん:一人目のときは5か月、6か月で10倍粥から始めて一生懸命やってたんですけど、4人目のときは始めたのは8か月だったかな。でもなかなか食べないし、彼のタイミングを待とうって。そしたらある日コロコロのおにぎりをパクパク食べるように。離乳食らしいことはしないままでした。これは4人目だからこそですね。3人目からそうだったかな。3人目は気づいたら大人が食べるようなお肉を食べてましたから(笑)。
ママがいつもハッピーが家庭円満の秘訣
冒頭で「忙しくないですよ」と語っていた美保さん。それは自分自身でスケジュールや機嫌をコントロールし、家庭のため、子どもたちのために「できないものはできない」と、いつもハッピーでいられるようにしているからだとわかりました。
「できないことはできない」「やってほしいことはお願いする」という美保さん流やりくり術は、日々忙しいママたちの参考になりそうです。
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お話を伺ったのは…
ラミレス美保さん【公式】Instagram→@miho_ramirez
𝐂𝐫𝐨𝐬𝐬𝐅𝐢𝐭 𝐌𝐨𝐭𝐨𝐦𝐚𝐜𝐡𝐢 𝐁𝐚𝐲【公式】Instagram→@crossfitmotomachi
一般社団法人𝐕𝐚𝐦𝐨𝐬 𝐓𝐨𝐠𝐞𝐭𝐡𝐞𝐫【公式】Instagram→@vamostogether21
VAMOS CHEER【公式】Instagram→@cheer_vamos.together
ブログ 𝐀𝐦𝐞𝐛𝐚 𝐛𝐥𝐨𝐠
取材・文/長南真理恵 撮影/五十嵐美弥