目次
デンマーク人のフラワーアーティスト ニコライ・バーグマンさんの理想を追い求めた究極のガーデン
「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」がオープンしたのは、2022年4月のこと。ニコライ・バーグマンさんといえば、アーティスティックなフラワーギフトを持ち運びやすいうえに簡単に飾れるボックスに入れて販売するという新たなフラワーギフトの世界を開拓したフラワーアーティスト。そんな彼は、日本在住歴20年を重ねるなかで、長年抱いていたのが永続的に残る作品を作ることでした。探し続けるなかでついに出会ったのが、箱根のなかでも特別な別荘地として位置づけられている強羅の広大な土地。さらに奥のエリアの仙石原エリアに1929年にポーラ美術館、1969年に箱根彫刻の森美術館、1996年に箱根ガラスの森美術館がオープンしている、アーティスティックなエリアでもあります。そこでガーデンを作ることを決めました。
まず入場するためには、入口から坂を上った左側にある黒くペイントされた小屋の「チェックインカウンター」で入場のお支払いおよびチェックの受付を。
入園料は大人1名で1800円、学生1名1400円ですが、事前にオンライン予約をしておくと、なんと入場は大人1500円、学生は1100円に。小学生以下の子どもは入園無料です。予約は入園日前日の23:59までで、現地での支払い方法はクレジットカードまたは電子マネーのみ。
季節ごとに表情を変えるガーデンをエリア番号をチェックしつつ巡回して楽しもう
もともと原生林だった土地を整地し、土地が持つ傾斜などの特性を生かしながら歩道や階段を整備。敷地内のエリアには番号がつけられていて、順番は自由に巡るスタイル。全体をただ歩くだけでだいたい40分程度です。
現在の初夏のシーズンは、アジサイが園内を彩っています。品種も様々で、メインエントランス近くの「ショップ パビリオン」では鉢にいれたものを販売しているので、購入して持ち帰ることもできます。春は桜が咲き誇りピンク色に、秋にはススキが銀色に光って幻想的な光景が広がり、冬は静謐な自然の美を堪能する。季節ごとに表情を変える自然のなかの手入れされたガーデンは、ヨーロッパの感覚でデザインされているからでしょうか、少し映画に出てくる庭園迷路のようです。
併設のカフェ「NOMU hakone」ではデンマーク人シェフによる自家製のサンドイッチやスイーツを提供
「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」の敷地内には、カフェ「NOMU hakone」が併設されています。こちらの利用は入場した方のみなので、園内散歩の際にはぜひ立ち寄ってみて。自然光がたっぷり入る店内も素敵ですが、テラス席もおすすめ。
メニューのテーマは「箱根の食材をふんだんに使用したデンマークらしい料理」。自家製のサンドウィッチやデンマークの「スモーブロー」というオープンサンドを提供。この夏からはまた新たなデンマーク人シェフが就任し、メニューも一部変更されています。
園内のどこでピクニックをする? ガーデンチェアやソファでゆったりと箱根の大自然を楽しもう
さらに、「NOMU hakone」でテイクアウトを店員さんにお願いすると、バスケットと敷物を貸し出してもらえるので園内の好きな場所でピクニックしながらフラワーアートが楽しめます。
都心よりも標高が高く、少しひんやりとしている箱根エリア。どこも観光客が多いですが、ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズはコロナ禍中のオープンとあって、まだ穴場かも。春から秋にかけてはベストシーズンなので、箱根旅の立ち寄り候補に入れてみて!
住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1323-119
開園期間:通年営業
開園時間:開園10:00 -閉園17:00
駐車料金:普通車500円( 園内40台)
こちらの記事もおすすめ
取材・文/北本祐子