マリってどんな国?
西アフリカに位置する「マリ」は、いったいどんな国なのか知っていますか? ここから特徴や観光スポットなどをチェックしていきましょう。
マリ基本情報
まずは、マリの正式な国名や首都、場所などといった基本情報を見ていきます。
国名
正式な国名は、「マリ共和国」といいます。
首都
首都は、バマコです。
場所

マリは西アフリカに位置する国です。隣接する国にアルジェリア、モーリタニア、セネガル、ギニア、コートジボワール、ブルキナファソ、ニジェールがあります。
日本との時差
日本とマリとの時差は9時間で、日本のほうが9時間進んでいます。日本が午前9時だとすると、マリは午前0時となります。
面積
マリの面積は124万平方キロメートルです。これは日本の約3.3倍の面積となります。
エリア
マリは、大きく4つのエリアに分かれています。
●中央部
中央部には、ティムブクトゥやモプティといった都市があるエリアです。ドゴン族が住むバンディアガラの断崖もこのエリアにあります。
●北部
北部はタウデニ州があるエリアで、エリアの大半をサハラ砂漠が占めています。
●東部
東部はキダルやガオ、メナカといった州があるエリアです。おもに砂漠地帯となっています。
●西部
西部は首都・バマコや、農業の中心地であるシカソ州などがあるエリアです。
人口
マリの人口は2,448万人(2024年、世銀)です。これは東京都の人口(約1404万人)と神奈川県の人口(約923万人)を合わせた数と同じくらいとなります。
言語・公用語
マリの公用語はフランス語です。そのほかバンバラ語、フルフルデ語、マリンケ語なども使われています。
通貨
マリの通貨単位は西アフリカCFAフランです。日本円にすると、1西アフリカCFAフランは0.28円です(2026年3月13日現在)。
宗教

マリの人々が信仰する宗教はイスラム教が8割で、そのほか伝統的宗教、キリスト教を信仰する人もいます。
歴史
マリの国の歴史は次のとおりです。
3世紀~17世紀 ガーナ王国、マリ、ソンガイ帝国として栄える。
1920年 フランスの植民地となる。
1960年 「マリ共和国」としてフランスより独立する。
天気・気候
マリの気候は大きく3つに分かれます。北部は年間を通じて暑く、雨が少ない砂漠気候です。中部は暑く半乾燥のステップ気候、南部は6月から9月が雨季、2月から4月が乾季のサバンナ気候となっています。
マリの首都・バマコと日本の首都・東京をくらべると、マリのほうが平均気温は高く、雨季にあたる7〜9月の降水量が多い傾向にあります。
マリの治安・住みやすさ
マリの治安や住みやすさを解説していきましょう。
治安はよいとはいえない
マリの治安は、よいとはいえない状況です。外務省の危険情報ではマリ全土に「レベル4:退避勧告」が発令されています(2026年3月時点)。テロや誘拐事件などにより政治社会情勢が不安定となっています。
住みやすさはよいとはいえない
マリは治安が悪いこともあり、住みやすいとはいえないでしょう。
マリの見どころ・観光
マリにはたくさんの見どころや観光スポットがあります。代表的なものを紹介していきましょう。
トンブクトゥ

トンブクトゥは、かつてマリ帝国やソンガイ帝国があった時代に繁栄した都市で、西欧では「黄金郷」や「黄金の都」として知られていました。15世紀中頃にはイスラム文化の中心地となり、モスクやコーラン学校といったイスラム施設が建設されました。これらの施設は、現在でも見ることができます。なかでも14世紀に建立されたトンブクトゥで最も古い宗教施設「ジンガルベ・モスク」や、アフリカで最初の大学といわれている「サンコーレモスク」が見ものです。
アスキアの墳墓
アスキアの墳墓は、高さ17mもある泥でできたピラミット状の墓です。15世紀末の遺跡で、西アフリカを広く支配したソンガイ帝国最盛期の皇帝、アスキア・ムハンマドの墓地といわれています。特徴は、ピラミッドから無数に飛び出ている杭。これは飾りではなく、ピラミッドの表面の泥を塗り直す職人のための足場なのだそうです。
泥のモスク

ジェンネ旧市街にある「泥のモスク」は、ニジェール川が運んできた泥を原料にした日干しレンガを積み上げ、その上にさらに泥を塗ってつくられたモスクです。泥でできた建造物では、世界最大のものといわれています。ここは宗教施設であるためイスラム教徒しか立ち入ることができませんが、外観を見るだけでもその価値があります。
バンディアガラの断崖

モプティ州にある「バンディアガラの断崖」は、ドゴン族が暮らす断崖です。壮観な自然環境とドゴン族の文化が保持されている場所であることから、1989年に世界遺産に登録されました。
ドゴン族は多くの天文学に関する独自の神話を持ち、自然とともに暮らす民族です。高さ500m、長さ200km程の断崖絶壁に、およそ700の村落があります。外敵から集落を守るための断崖の上下に造られた土の要塞や、社、墓地などがあります。
マリの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、マリで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。
国名の由来
国名の「マリ」は、13〜16世紀にこの地で栄えた「マリ帝国」にちなんでつけられました。マリには「王の居所、生きている王」という意味があるとされています。
国旗の意味
マリの国旗には、緑、黄色、赤の3つの色が使われています。これは旧宗主国であるフランスの三色旗をもとに、アフリカの色とされる緑、黄色、赤を配色したものです。色にはそれぞれ意味があり、緑は自然と農業を、黄色は地下資源と富を、赤は独立のために流された血と犠牲を表しているとされています。
打楽器と仮面

マリは23の民族がいる国家であり、音楽、舞踊、絵画、民芸品といったさまざまな文化があります。
とくに知られているのが、打楽器と仮面です。マンデ族の伝統的な民族音楽に「マンデ音楽」があり、この音楽で使われるマンデ打楽器には、タマ、ジャンベ、ドゥヌン・ドラムがあります。仮面は民族芸術のひとつで、バンバラ族やドゴン族、マルカ族などに仮面文化の伝統が残っています。なかでもバンバラ族のお面「チワラ」は有名です。これはカモシカのお面で、お祭りのときに頭にのせて踊る風習があります。
お茶でおもてなし
マリでは、歓迎やおもてなしのときにお茶をふるまいます。またお茶好きが多く、多くの人が毎日お茶を飲んでいるといわれています。
マリのお茶のいれ方はユニークです。まずポットにお茶と砂糖を入れて煮出し、小さなグラスにポットを高くあげて泡立てるようにお茶を注ぎます。この泡を立てる作業を3回繰り返してできあがりです。泡を立てる理由は、お茶の香りを封じ込めるためといわれています。
泥の建築や豊かな文化、断崖絶壁に暮らす民族など魅力たっぷりの「マリ」
西アフリカに位置するマリは、歴史ある遺産や多様な民族文化が息づく国です。泥で作られた壮大なモスク、サハラ砂漠の広がる北部、断崖絶壁に住むドゴン族など、魅力的なスポットが数多くあります。文化と自然の美しさが融合したマリについて、歴史や人々の暮らしについて興味をもってみてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部
