ニジェールってどんな国?
西アフリカにある「ニジェール」は、なんと、国土の75%が砂漠で占められています。そんなニジェールには、どんな特徴や観光スポットがあるのでしょうか。
ニジェール基本情報
まずは、ニジェールの正式な国名や首都、場所などといった基本情報を見ていきましょう。
国名
正式な国名は「ニジェール共和国」といいます。
首都
首都は、ニアメです。
場所
ニジェールは西アフリカの内陸部にある国です。隣接する国はアルジェリア、リビア、チャド、ナイジェリア、ベナン、ブルキナファソ、マリです。

日本との時差
日本とニジェールとの時差は8時間で、日本のほうが8時間進んでいます。たとえば日本が午前8時だとすると、ニジェールは午前0時となります。
面積
ニジェールの面積は、126.7万平方キロメートルです。これは、日本の約3.3倍もの大きさとなります。
エリア
ニジェールは、1つの首都特別区と7つの州にわかれています。
・ニアメ首都特別区
・アガデス州
・ディファ州
・ドッソ州
・マラディ州
・タウア州
・ティラベリ州
・ザンデール州
人口
ニジェールの人口は2,621万人(2022年:世銀)です。これは大阪府の約3倍、神奈川県の約2.8倍に相当します。
言語・公用語
ニジェールの公用語はフランス語です。そのほか、ハウサ語も使われています。
通貨
ニジェールの通貨単位は西アフリカCFAフランです。日本円にすると、1西アフリカCFAフランは0.28円です(2026年1月11日現在)。
宗教
ニジェールの人々が信仰する宗教は、イスラム教、キリスト教、伝統宗教です。また、無宗教の方もいます。

歴史
7~12世紀 ソンガイ、ガオ、マリ、ボルヌー諸王国の抗争時代
17~19世紀 トゥアレグ、プル族の支配
1958年9月 フランス共同体に加盟
1958年12月 共和国宣言
天気・気候
ニジェールはステップ気候で、年間を通じて気温差が少なく、33℃〜40℃前後となっています。もっとも気温が高くなるのは4月ごろです。季節は雨季と乾季に分かれており、6月から9月が雨季、10月から5月が乾季です。
ニジェールの首都・ニアメと日本の首都・東京を比べると、ニアメのほうが気温が一定していて暑く、降水量が少ない傾向があります。
ニジェールの治安・住みやすさ
ニジェールの治安や、住みやすさを解説していきましょう。
治安は安定していない
現在(2026年1月)、外務省から全土に危険情報が出ています。レベルは4の「退避勧告」です。治安は安定しているとはいえません。
住みやすいとはいえない
ニジェール全土の治安が悪いこともあり、住みやすいとはいえないでしょう。
ニジェールの見どころ・観光
ここからは、ニジェールの観光名所をご紹介します。
アガデス歴史地区

ニジェール北部最大の街・アガデスは、古くからサハラ交易で栄えています。このアガデスの観光スポットとして有名なのが、スーダンサヘル様式で建てられたグランドモスクです。その一部である日干し煉瓦で作られたミナレット(塔)は、高さ27m、トゲのように刺さっているヤシの木の足場が特徴です。この足場は、年に一度の修復のために使われています。
アガデス歴史地区には、グランドモスクをはじめ宮殿などがあり、2013年に世界遺産として登録されました。
テネレ砂漠

サハラ砂漠中南部の一帯は「テレネ砂漠」と呼ばれています。この「テネレ」とは、ベルベル系の遊牧民・トゥアレグ族の言葉で「なにもない」という意味です。その名のとおり砂漠以外になにもなく、美しい砂丘が広がっています。なおニジェールの砂漠は『星の王子さま』の舞台としても有名です。
ニジェールのW国立公園
「ニジェールのW国立公園」は、ニジェール、ブルキナファソ、べナンの3つ国にまたがる国立公園で、広さは1万平方キロメートルもあります。このうちニジェール国内は2200平方キロメートルで、この部分が世界遺産(自然遺産)に登録されています。
ニジェールのW国立公園の「W」は、公園内を流れるニジェール川がアルファベットのWの形をしていることから付けられたのだそうです。
国立公園はサバンナから森林地帯への移行帯に位置し、450種類以上の動物と350種類以上の鳥類が生息しているのが特徴です。なかでもライオンやチーター、ゾウ、カバ、イボイノシシなどの大型哺乳類が多く生息してます。
アイル山地
「アイル山地」は花崗岩(かこうがん)質の山地で、標高2000mもあります。この山地は、総面積770万ヘクタールあるアフリカ最大の自然保護区の中にあるのが特徴です。自然保護区内にはパタスモンキー、ダマガゼル、絶滅危惧種のリムガゼルやウシ科のアダックスといった動物が生息しています。
また、紀元前5500〜2000年ごろに刻まれたとされる岩画も見どころのひとつです。岩画には、ゾウやキリン、羊の先祖であるムフロン、人々の暮らしなどが描かれています。
このアイル山地とテレネ砂漠の一部は、「アイル・テレネ自然保護区」として1991年に世界遺産に登録されました。
ニジェールの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、ニジェールで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。
国名の由来
「ニジェール」という国名は、ニジェール川の名からきているとされています。ちなみに「ニジェール」には「大河」「大きな川」という意味があります。
国旗の意味
ニジェールの国旗はオレンジ、白、緑、の3色から成り立っています。また、中央部分の丸も印象的です。オレンジは北部のサハラ砂漠を、白はサバンナ地域と平和と希望を、緑は南部と西部の草原とニジェール川、また繁栄を表しています。中央のオレンジの丸は太陽を表し、恵みを象徴するとともに国民の権利を守る強い意志を表現しているのだそうです。
国名がついた恐竜がいる!
アフリカ最大規模の化石発掘地のひとつされるニジェール。ここで発見された恐竜の化石が「ニジェールサウルス」です。この名前には、ギリシャ語で「ニジェールのトカゲ」という意味があります。
ニジェールサウルスは、ニジェールの北東部にあるサハラ砂漠の約1億1000年前の地層エルハズ層から発見されました。初めて化石が発見されたのは1950年代で、1997年と2000年には幼体と成体の化石が見つかっています。
民芸品・工芸品がいっぱい!

ニジェールには、さまざまな民族が暮らしています。そのうちのひとつトゥアレグ族がつくる工芸品は、美しいシルバーアクセサリーです。特徴は、シルバーに「鏨」と呼ばれる道具で精巧な彫刻が施してあるところです。もともとは、砂漠で生活する人が道に迷わないようにという魔除けとしてつくられていたものだったのだそう。
また「アディレ・エレコ」は、ヨルバ族がつくる藍染めのことです。女性が染め上げた生地に、描き手がさまざまな柄を描いて仕上げます。藍染めの質の高い技術と、色・柄の美しさは見事です。ヨルバ族は、ブロンズやテラコッタの彫刻でも広く知られています。
さらにフルベ族が作る民芸品に「ひょうたん壺」があります。文字どおりひょうたん型をしており、表面に幾何学模様が刻まれているのが特徴です。一般的には牛やヤギのミルクを入れたり、穀物を入れたりして運ぶために使われています。
緑茶が飲まれている

ニジェールは砂漠の面積が広く、野菜の摂取が限られています。そのことから、貴重なビタミンCを摂るために緑茶がよく飲まれています。ほとんどの緑茶は中国産のものですが、茨城県のさしま茶もニジェールに輸出されているのだそうです。
美しい砂漠や工芸品がある「ニジェール」
ニジェールは、その広大な砂漠地帯と豊かな文化遺産が特徴の国です。サハラ砂漠の一部であるテネレ砂漠は、無限に続く砂丘と静けさが訪れる人々に感動を与えます。またトゥアレグ族が作る美しいシルバーアクセサリーや、ヨルバ族の藍染め「アディレ・エレコ」、フルベ族の「ひょうたん壺」などは実用性と芸術性を兼ね備えた民芸品として人気があります。
遠いアフリカの国ですが、ネットやイベントなどを通じて大自然や文化に触れてみてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部
