2024年の「みどりの日」はいつ?
みどりの日がどんな祝日なのかを知る前に、まずは「みどりの日」がいつか確認してみましょう。
「みどりの日」は2024年5月4日
2024年の「みどりの日」は、5月4日(土)です。
5月3日(金)は「憲法記念日」、5月5日(日)は「こどもの日」。今年は、5日の日曜日が祝日なので、翌日の5月6日(月)が振替休日となります。そのため、5月3日~5月6日までが4連休となります。
以前は「みどりの日=4月29日」と覚えていた方も多いかもしれません。そこには「みどりの日」ができてから、現在の5月4日に定められるまでに、日にちが変わっていった経緯があります。
「みどりの日」の由来、「昭和の日」との違い
昔は「みどりの日」は4月29日でしたが、現在その日は「昭和の日」になっています。では、「みどりの日」と「昭和の日」にはどんな違いがあり、この祝日がどうやって生まれたのでしょうか?
「みどりの日」の意味や由来
日本の祝日を制定する「国民の祝日に関する法律」によると、「みどりの日」の趣旨は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」と記され、5月4日に定められています。「みどりの日」ができる前は、5月4日は平日でした。ただ5月4日は、5月3日の「憲法記念日」と、5月5日の「こどもの日」に挟まれているため、祝日に挟まれた日を休日とする暫定的な祝日とされていたのです。
「みどりの日」が作られたことで5月3日から5月5日まで3連休となり、「みどりの日」には自然や緑を大切にする日という意味が込められているのです。
2006年までは、4月29日が「みどりの日」だった
最初に「みどりの日」が作られたのは1989年(昭和64年)のことで、4月29日に制定されました。もともと4月29日は昭和天皇の誕生日で、昭和の時代は「天皇誕生日」の祝日でした。しかし1989年に昭和天皇が崩御されると、天皇誕生日が4月29日から12月23日に変更となりました。
そしてそれに伴い、4月29日の祝日は平日に戻るはずだったのですが、この日はゴールデンウィークの祝日のひとつであり、国民の生活に大きな影響が出ることが懸念されたのです。そこで4月29日を「みどりの日」という祝日にして、祝日として存続させる改正祝日法が施行されたわけです。
「みどりの日」という名前がつけられたのは、昭和天皇が生物学者として自然を愛したことに由来します。
2007年からは、4月29日は「昭和の日」
4月29日が「みどりの日」になってから約20年。2007年に再び祝日法が改正され、4月29日だった「みどりの日」を5月4日に移動し、4月29日が「昭和の日」と定められました。
「昭和の日」の意味
「昭和の日」は、もともと昭和天皇の誕生日だった4月29日に由来し、「国民の祝日に関する法律」によると、その趣旨は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と明記されています。
昭和には、第二次世界大戦が起き戦禍に見舞われながらも、そこから経済が大きく発展した歴史があります。そんな激動の時代を風化させることなく、昭和を振り返って想いを馳せようという意味が、「昭和の日」にはあるのです。
「みどりの日」はなくなる? どうなるの?
4月29日は、「天皇誕生日」から「みどりの日」となり、現在は「昭和の日」と、名前が変わってきました。そして「みどりの日」は4月29日から5月4日に移動したように、祝日の名前や日付が変わったりしているため、「みどりの日がなくなる?」と心配する声もあるのかもしれません。
日本の祝日は「国民の祝日に関する法律」にもとづいて発表されるのですが、2023年3月時点で、2024年の祝日まで明らかとなっています。それによると、2024年も2025年も5月4日は「みどりの日」の祝日と定められていることがわかります。
「みどりの日」は自然と触れ合う日にしよう
5月4日の「みどりの日」は、自然に親しんで自然の恵みに感謝する日。ちょうどゴールデンウィークにもあたり、行楽などのお出かけにも最適な季節です。外出自粛も落ち着き、緑あふれる庭園や植物園のほか、動物園、水族館などに出かけて、自然と触れ合う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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文・構成/HugKum編集部