ネギは冷凍保存で長持ち!解凍後にパラパラになる方法や臭いを出さない冷凍保存のテクニックとは?

ねぎは、通常冷蔵室で1週間くらい保存できますが、より長持ちさせるにはどうしたら良いのでしょうか?
おすすめしたいのが、ねぎの冷凍保存。今回は、ねぎの冷凍保存方法やパラパラにねぎを冷凍する方法などをご紹介します。

ねぎの冷凍保存にはメリットがいっぱい!

新鮮なうちに使い切るのがベストなのですが、ネギの冷凍保存にはメリットもたくさんあります。

★ネギを冷凍するメリット
・使い切れず、ねぎをダメにしてしまうことがなくなる。
・使いたいときに、使いたい分量だけを取り出せる。
・冷凍することで、ねぎの辛み成分である「硫化アリル」が抜けて甘みが増す。
・凍ったままでも、サクッと切れるので、面倒なみじん切りはむしろ冷凍後の方がしやすい。

冷凍するとメリットがいっぱいのねぎ。
「安かったから3本もいらないのに、長ネギを買っちゃった!」なんて時は、即冷凍! ねぎをいろんな形に切り分けてから冷凍しておけば、使いたい時に美味しい状態で、すぐに料理に使えますよ。

冷凍保存が可能なねぎは?

一般的な‟長ねぎ(白ねぎ)”も、薬味などで使われる‟万能ねぎ”も冷凍保存ができます。

“長ねぎ”の冷凍保存のやり方

長ねぎは、そのまま冷凍することをおすすめします。
そのまま冷凍しておくと、使いたい料理に合わせて、切り方を自在に変えられるからです。

そのまま冷凍する場合

そのままと言っても、‟長ねぎ”の白い部分と緑の部分(※)は切り分けます。
洗ってよく水気を拭き取ったら、1本ずつラップにしっかりくるみ、ジッパー付きの保存袋に入れます。できるだけ空気を抜いてからジッパーを閉め、冷凍します。使う時は、凍ったまま用途に合わせてカットしてください。サクッサクッと切れます。(※緑の部分は、煮魚や肉の下茹でをするときの臭み取りに使えるので、冷凍してあると便利!)

斜め切りにして冷凍する場合

炒め物などで使う時は、斜め切りにしてから冷凍しておくと便利です。カットした長ねぎは、水分を拭き取った後、ジッパー付きの保存袋にできるだけ重ならないように平らに並べ、冷凍します。

小口切りやみじん切りにして冷凍する場合

長ねぎも小口切りやみじん切りで冷凍しておくと、薬味などとして使う時に重宝します。冷凍ねぎの方が、みじん切りしやすいくらいです。カットした後、キッチンペーパーなどで水分を取り除き、保存袋に入れて冷凍します。一度に使い切れない薬味用のみじん切りのねぎは、1回分ずつ、ラップにくるんで保存袋にしまうと使いやすくておすすめです。

‟万能ねぎ”の冷凍保存のやり方

どのような料理で使用するかによって、切り分けて冷凍保存します。

料理のアクセントで使用する場合

小口切りに刻んでから水洗いし、キッチンペーパーで水分を十分に取り除きます。水分が残ったまま冷凍すると、くっついて大きな塊になってしまうので、注意。その後、冷凍できる保存容器やジッパー付きの保存袋に入れて、冷凍します。金属のトレイなどの上に載せて冷凍すると、急速に冷えるので、おすすめです。使う時は、解凍が進むとべちゃべちゃしてくるので、凍ったまま使ってください。

チヂミなどに使う場合

あらかじめ5センチくらいの長さにカットしてから洗い、水分をよく取り除いてから上記同様、保存袋などに入れて冷凍します。

冷凍したねぎがべちゃべちゃにならず、パラパラになるコツ

小口切りにした‟万能ねぎ”をパラパラの状態で使いたい時は、少し手間をかけましょう。方法は2通りあります。

方法①

保存容器やジッパー付きの保存袋などで冷凍した万能ねぎを、1時間ほど経ったらいったん取り出し、シャカシャカと振って、容器の中でバラバラにしたら、再び冷凍庫へ。これを2回くらい繰り返します。

方法②

キッチンペーパーの上に小口切りのねぎを平らに並べて冷凍し、完全に凍ったらペーパーを取り出す方法でも、パラパラになります。

①キッチンペーパーを敷いて冷凍します
②凍ったら、余分な水分を拭き取りながら、キッチンペーパーを取り除きます

ネギが冷凍保存できる期間

おおよそ3~4週間、冷凍保存できます。一度に使い切れずまた冷凍庫に戻すなど、冷凍と解凍を繰り返すような温度変化は霜が付き、風味や栄養、味が落ちてしまいますので、注意。一度解凍したものは、再冷凍せずに使い切りましょう。

冷凍したねぎが臭い原因は?

ねぎの臭いの元は「硫化アリル」という物質です。カットすることで、その成分が気化して臭いになります。この成分は水溶性なので、カットした後、よく水にさらすとだいぶ収まります。ただし、そのあと十分に水気を切ってから冷凍保存しましょう。
冷凍することで「硫化アリル」が抜けて甘みが増すと言われていますが、解凍が進むと、抜け切れていなかった「硫化アリル」成分が溶け出し、臭いの元になることも。料理する際は、凍った状態ですぐに使うことをおすすめします。

文/斉藤和美(フードコーディネーター)

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