スマホでもわが子をバッチリ撮りたい!運動会で失敗しない撮影の構図やポイント、加工方法まで【プロカメラマン直伝】

今年も運動会シーズンがやってきました!当日は、わが子の成長や頑張っている姿をしっかりカメラに収めたいですよね。そこで、今回は全国で出張撮影サービスや写真教室などを行う「Lovegraph(ラブグラフ)」所属のプロカメラマンであり、小学生のお子さんがいる ユーミンさんに運動会の撮影で気を付けることやスマホ撮影で失敗しない方法などを教えてもらいました。

運動会で撮影するときのポイント

まずはわが子を運動会で撮影する時のポイントについて。場所取りの位置や、撮影構図など、参考にしてください。

わが子の近くで撮影できる場所を事前に確認しておく

運動会の撮影は場所取りが大事なので、事前に配られるプログラムを確認して子どもがいる場所を確認しておきましょう。家族やママ友と連携して、場所を取るのもいいですね。

ダンスなど、隊形移動がある場合は一番の見せ場のときにいる場所を確認してそこで待機することがおすすめ!子どもと一緒に移動すると、シャッターチャンスを逃すことがあるので、ここだ!という場所を決めて撮影してみてください。

【徒競走の撮影場所】

ゴール地点は子どもの表情が一番出るので、ゴール近くでカメラを構えてみましょう。

徒競走の撮影では失敗しないように、他の子が走っているタイミングで撮影の練習をしておくと安心して本番に挑めます。また、一緒に来ている家族やお友達家族と連携して、1人はゴール地点で写真担当、もう1人は中間地点のカーブを走るところなどの動画担当など役割分担をするのもおすすめです。

構図のポイント

子どもの表情をよく映すために上半身だけを撮影する方が多いですが、後から見返すとどんなシーンだったか分かりずらかったり、似た構図の写真ばかりになってしまうことがあります。全体を撮影してから子どものアップの写真を撮ると、運動会の雰囲気が伝わります。体操服姿で頑張っている姿を全身で残しておきましょう。

【ローアングルで躍動感を出す】

綱引きやソーラン節など躍動感を出したい写真を撮影するときは、しゃがんで低い位置から撮影するようにしましょう。スマホで撮影するときは、カメラを逆さまにすると下から仰ぐように撮影できます。

保育園のダンスなどは、全体が写るように上から撮影するとかわいい写真が撮れます。

【看板や飾りなど背景も意識して撮影】

運動会の立て看板のところで友だちと一緒に写真を撮ったり、運動会が終わった後に先生と一緒に撮るのも思い出に残ります。子どもたちが並んで写真を撮るときは距離が空かないように、できるだけ近づいてもらって撮るのがコツです。

撮る時は看板と子どもたちの全体がわかるような全体写真と、楽しい!という雰囲気が伝わるような一枚を撮りましょう。

撮影に夢中になりすぎないことも大切

撮影に集中しすぎると、気づいたら画面越しでしか運動会を見ていない事態に…。実際に子どもが頑張っている姿を見る時間がなくなるのは、もったいない!

自分の子どもが近くに来たとき(シャッターチャンス)に撮影をして、ある程度撮れたら見るようにするなど、見るところ・撮影するところでメリハリをつけることが大切です。

スマホで運動会の撮影をするときのコツ

次に実際にカメラで撮影する時のコツです。

ズームはなるべく使わないで撮影をしよう

スマホのカメラでズームを使うと手ブレがしやすく、画像も荒くなってしまうので、できるだけ子どもに近づいて撮影をするのがおすすめです。ズームは2倍くらいまでにして、近くに行けない場合には全体を撮影するようにしましょう。

動きの激しい競技の撮影は動画がおすすめ

動きが激しい競技をスマホで撮影するのは、どうしてもピントが合わなかったりブレたりして見返すとうまく撮れていないことが多いので、そういった場合は動画に振り切るのも一案です。

連写モードを活用してみよう

連写モードを活用すれば、撮り逃しが少なくなり、動いている子どもでも比較的撮りやすくなります。

【iPhone(11〜)の場合】

カメラを起動してシャッターボタンに触れ、そのまま左にスライドさせると連写ができます。

【Androidの場合】

カメラを起動して設定画面で連続撮影をONに設定し、シャッターボタンを長押しすると連写ができます。

※機種毎に操作方法や搭載機能が異なるため、詳細はお使いの機種のマニュアルを確認してください

撮影したあとの加工方法

運動会のような屋外での撮影は天気に左右されやすく、逆光になってしまって人物が暗くなってしまうことも…。暗くなってしまった写真は、加工して色合いや明るさを調整しましょう。

【写真の加工方法の一例】

①「暖かみ」を使って肌の色感を決めて行きます

②「シャドウ」を上げて全体の色を明るくします

③「コントラスト」を下げて色を落ち着かせます

※iPhoneのデフォルトの編集機能での加工方法です

明るさを加工する際に「露出」を使う方も多いのですが、「シャドウ」は写真の暗いところを明るくするので「露出」を使うより仕上がりが自然な明るさになります

人物(顔)だけ明るくしたい場合

人物など一部だけを明るくしたいときは、アプリを活用しましょう!

例えば、Snapseedというアプリでは
・顔修正→顔を強調する の順で設定すると顔だけ明るくなります
・ブラシ→露出 明るさをあげてブラシをあてれば選択した場所が明るくなります

※詳細の操作方法はアプリをご確認ください。

写真の加工
左)加工前、中央)全体を明るく調整、右)更に顔色を明るく調整(Snapseedを利用)

不要な物を消したい場合

【iPhoneの場合】

デフォルトの機能では難しいため、写真加工アプリで対応することをおすすめします。

先ほども紹介した「Snapseed」というアプリは、無料(※)で使うことができ、「シミ除去」などワンタッチで使える機能もあります。(※2024年9月現在)

【Androidの場合】

Googleフォトの「消しゴムマジック」機能を使うと簡単に消すことができます。AIが不要な候補を提示してくれたり、消したいものがある場合は、ブラシでなぞるか円で囲むと消去することができます。

「望遠レンズ」や「自撮り棒」も便利

スマホで運動会の撮影をする際、あると便利なグッズは「望遠レンズ」や「自撮り棒」です。

「望遠レンズ」をスマホレンズへ外付けすると、ズーム操作するよりも、きれいに撮れるのでおすすめです。

「自撮り棒」は、高い位置から撮影できるので場所取りに失敗した時に活躍します。

本格的なカメラを使わなくても、撮影のポイントを知っておけばスマホでもちゃんと思い出に残るような写真が撮ることができます。便利なアプリやグッズを取りいれて、撮影アレンジを楽しむのもいいですね。

※学校によって撮影ルールはさまざまです。
※使用禁止となるものもあるので、必ず事前にルールを確認してください。

全員が気持ちよく運動会を楽しめるように配慮して思い出を残しましょう!

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株式会社ラブグラフ

Lovegraph(ラブグラフ)は、何度も見返したくなる写真を撮影する「出張撮影サービス」です。誕生日や記念日、ニューボーン、お宮参りや七五三など、様々なシーンを日本全国のプロカメラマンが寄り添い、撮影します。

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取材・文/やまさきけいこ 写真提供/Lovegraph(ラブグラフ) ユーミン

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