2人の医師を育てたママ×心理学からうまれたメソッド「ぺたほめ」って?楽しくあそんで賢くなる!そんな声掛けと育児のヒントが満載の新刊登場!

月刊誌『小学一年生』(小学館発行)子育て相談室でおなじみの、子育てアドバイザーで心理士の藤田敦子先生が書籍『受験も人生も楽しめる!3~9歳 理系脳・運動脳が育つぺたほめ親子あそび』を発売!本の内容や子育てメソッド「ぺたほめ」についてお話を聞きました。

がんばれる子を育てる「ぺたほめ」とは?

–子育てメソッド「ぺたほめ」について教えてください

藤田先生:絵などの作品でもテストでも、なんでも「ぺた」っと壁に貼って「ほめ」る“頑張りの見える化”のことです。頑張りは目に見えないので、見える化することで子どもをたくさんほめられるようになります。

例えば、子どもが描いた絵や頑張ったプリントを人が集まる場所に貼って、何回もほめるんですね。1回のがんばりを何回もほめられることで、子どもは「次も頑張ろうかな」と思えるようになり、自分は頑張ったらできるんだ!という自信・やる気にもつながります。

「お手伝いがんばったよ!」「サッカーのシュートを決めたよ!」など、かたちに残らないような頑張りは、メモ書きなどで見える化すればいいですね。あとは、子どもが「頑張ったよ」と自己申告してくれるようになれば、ほめられもれがなくなります。

–「ぺたほめ」を取り入れるのにおすすめの年齢はありますか?

藤田先生:おすすめは幼児から小学校低学年のころではありますが、9歳だから手遅れかというとそんなことはありません。
講演会などでも、「子どもが10歳なのですが遅いですか?」と聞かれることがありますが、もっと早く知りたかったとマイナスになるのではなく「いま知ってよかった!」という、親御さんが前向きな気持ちで取り組むことが大切です。

気がついたら賢くなる!?「ぺたほめ」親子あそび

書籍『受験も人生も楽しめる!3~9歳 理系脳・運動脳が育つぺたほめ親子あそび』の中で紹介されている、理系脳・運動能が育つ「ぺたほめ」親子あそびでは、「やればできる」という自己肯定感を育みながら脳を鍛えます。

子どもが賢くなるあそびとは?簡単に取り入れられるあそびやあそぶときのポイントについて教えてもらいました。

「理系脳」を育てる親子あそびとポイント


ポイント:子どもの好きなあそびを通して算数や理科に触れよう!

おすすめのあそび:「サイコロづくり」

展開図からサイコロを作ってみましょう。工作を楽しむ感覚で、いろいろな形の展開図を用意して組み立ててみたり、自分で展開図をつくるのもおすすめ。大きなサイコロを作ってすごろくで遊んでみたり、2つサイコロを作って同時に投げて数字を足して数あそびをするのも楽しいです。
中学受験でも出題される展開図をあそびに取り入れることで、自然と立体への理解度が高まります。

「運動脳」を育てる親子あそびとポイント


ポイント:運動は練習すれば「できないことができるようになる」という体験ができるので、自信・自己肯定感が得られます

おすすめのあそび:紙ひこうき

より遠くに飛ぶようにするには、どうしたらいいのか?折り方や飛ばし方を工夫してあそんでみましょう。子どもはボールを投げるときもそうですが、下に向かって投げてしまいがちなので「投げる」練習にもなります。自宅にある紙をつかって手軽にできますよ。「より遠く」「高く飛ぶ」など目標を設定し、試行錯誤することで、勉強にもつながる思考力や忍耐力を育みます。

藤田先生:運動は、スモールステップで成功体験を得ながら、「やればできる」という心を育ててくれますのでぜひ親子で取り組んでみてください。その時気にしてもらいたいのが、「公園など(他者の目があるところ)でできないことを練習するのは控えめに」ということです。例えばなわとび。一人で取り組める環境で練習して、上手くなってから公園で披露するのがおすすめです。

よくある失敗例で、公園で“できないという披露”をして子どもの心が折れてしまうということがあります。できた!という達成感が大切。「もうやりたくない!」と思わないような環境づくりを意識してみてください。

「ぺたほめ」で子どもと一緒に自己肯定感を高めよう

–子どもの自己肯定感を育てるために親が意識することや気をつけることは、ありますか?

藤田先生:「自分で頑張っていると思うことを10個書いてください」と言ったときに、「私には書くことがない」という親御さんは、子どもの頑張りに対してもハードルが高い傾向があります。つまり、自己肯定感が低い人ほど子どもの評価に厳しいです。

頑張りの基準を低くして、「毎日ごはんを作っている自分はえらい!」「掃除をしてえらい!」など、自分が当たり前にやっていることをほめられるようになれば、子どもの当たり前もほめられるようになるんです。100点じゃないとダメではなくて、頑張っていることをほめてあげることが大切です。
例えば、子どもにも親御さんの頑張りを見える化してもらって、頑張ったらカレンダーにシールを貼ってもらうというのもいいですね。

子どもの失敗も成功もまるごと受け止めることで、親子の信頼関係や愛着の土台を築くことができる

藤田先生:これから先、つまづくことが多くなるのが普通です。失敗しても「そんなの大丈夫!」と言えるくらい子どもに対してOKの幅を広げたほうが子どもはジャンプしやすくなります。できなかったことに目を向けるのではなく、すこしでもできたことに対して目を向けるように意識してみましょう。

–意識をして子どもをほめようと思っても、つい叱ってしまうことがあります。「ぺたほめ」を続けるコツはありますか?

藤田さん:親御さんができなかった…と自分を責める必要はありません。もし、子どもを叱ってしまったら「言い過ぎたね、ごめんね」と、謝ればいいだけのこと。それで、次の日の朝になったら忘れたふりをすればいいのです(笑)。
親御さんが、ほめることを楽しめるようにするのが一番!本に書いてあることも全部やらないといけないのではなく、ひとつでもいいからできそうなことに挑戦してみてください。

いましかない時間を親子で一緒に楽しむことが大切

藤田さん:今思えば子育て中のいまが一番人生で楽しい時期なんですよ。子どもが大きくなると「あの頃は楽しかった!」と気づくんです。親御さんは頑張りすぎないで楽しんでほしいと思います。もちろん大変なこともたくさんありますが、マイナスにとらえるのではなく楽しいことに目を向ければいいんです。
子どもは、お母さん・お父さんにほめられるためにこの世に生まれてきたんです。子育てメソッド「ぺたほめ」を参考に、たくさんほめて一緒にあそんで、楽しく子育てしてくださいね!

受験も人生も楽しめる!3~9歳 理系脳・運動脳が育つぺたほめ親子あそび


著/藤田敦子 定価/1650円

〈 書籍の内容 〉
「ぺたほめ」とは、がんばりを見える化し、ほめるだけ!親子あそびを通じて、ぺたほめしていくことで、自己肯定感の高い子に、そして受験で折れることなく、しなやかで賢い子に育ちます。
親子あそびは、お子さんにとって大好きな親と一緒に遊ぶ楽しい時間と感じ、親にとっても実は学びにつながっていると感じられ、一石二鳥。親子の土台をしっかり固め、空間認識力や判断力につながる「理系脳」、集中力や本番に強い力につながる「運動脳」をはぐくむことができます。
うまくいかないに答える「ぺたほめポイント」や「Q&A」を盛り込みながら、わかりやすく実践でき、気づいたら子どもだけではなく親の自己肯定感も上がる1冊です。

イベントのお知らせ

①2024年10月13日には、京都で出版記念イベントを開催!詳細情報はイベントぺージからご確認ください。
出版記念イベント詳細は>こちら

②「ぺたほめ親子遊び実践講座」

■内容:「ぺたほめ」ってなに?
書籍『ぺたほめ親子あそび』の活用法
書籍に載せきれなかったネタなどの裏話も!
※希望者の方には初中級講座の体験会も実施します

■開催日程 ※各回同じ内容で開催予定です。
①2024年10月15日(火) 10:00~11:30
②2024年10月15日(火) 21:00~22:30
③2024年10月16日(水) 10:00~11:30
④2024年10月17日(木) 21:00~22:30

■定員:各回30名 ※お早めにお席を確保してくださいね。
■参加費:書籍購入者限定 無料でご参加いただけます。詳しくは>こちら

お話を伺ったのは…

一般社団法人日本ぺたほめアカデミー協会 代表理事・日本心理学会認定心理士|藤田 敦子 先生

ほめて認める独自の「ぺたほめ®教育法」を提唱し、テレビ出演・出版・講演などで大活躍の子育てアドバイザー。「ぺたほめ®教育法」によって成長した二人の息子は、最難関大学・京都府立医科大学医学部医学科に現役合格。著書に『母親が変わればうまくいく 第一志望校に合格させた母親がやっている子育て39』(講談社)。藤田敦子オフィシャルブログ https://ameblo.jp/petahome/

取材・文/やまさきけいこ

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