【期間限定】子連れOKな特別な遊び場が登場!東京国立博物館「あそびば☺とーはく!」で博物館デビュー

東京国立博物館にどういったイメージを持っていますか?
東京・上野公園にある日本を代表する博物館で150年の歴史もあり、各地の国宝の仏像などの展覧会を多く企画。展示への入場待ちの列ができることもあります。
でも、一方で格式も高く、ちょっと小さな子ども連れでは訪れにくい…。そんな印象もあるのではないでしょうか。そんな東京国立博物館、通称「とーはく」に子ども連れで行きやすくするイベントを11月8日から1か月間の期間限定で行います。

東京国立博物館内に子どもと一緒に遊べる特別なスペースが期間限定オープン

2024年11月8日(金)から12月8日(日)の1か月間、東京国立博物館 本館エントランスの大階段奥側にある展示室 特別5室が子どものための「あそびば」、そして休憩スペースになりました。

こちらは通常は特別展などで使用される約500㎡の広い展示室。普段の東京国立博物館では大きな声を出したり、走ったりすることは注意されますが、この特別なスペースでは声を出して元気に遊べるのです。

会場内はエリア分けされています。

とーはく古墳

中央に設置されるのが、大きな前方後円墳「とーはく古墳」。その大きさは全長約12メートル!

古墳に上ったり、すべり下りたり、好きなスタイルで遊べます。身近に古墳がない地域に住んでいる子どもにとって、古墳の形を体で感じる機会にも。

こども遺跡(ボールプール)

東京国立博物館では同期間中『挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」』を開催中。

当時の文化を知るために行われることの一つが発掘作業ですが、こちらの会場ではボールプールを発掘現場に模して設置。考古学者になった気持ちで、お宝を探してみましょう。会場内には「埴輪 踊る人々」をモチーフにしたクッションも設置されます。

リラックスエリア

200冊以上の子ども向けの本を自由に読めます。気に入った本が見つかったら、一部の本を除いては本館1階のミュージアムショップで購入可能。

また、「はにわぬりえ」や「はにわパズル」など、自由な発想で遊べるおもちゃも用意されていますよ。

カームダウンスペース

刺激から離れて、静かに気持ちを落ち着かせたいときは、カームダウンスペースに行きましょう。ほかにも、水分補給が出来るスペースも設置します。食べ物を食べる際は、展示室外の所定の場所に移動を。

ベビーエリア&ベビーケアルーム

1歳以下の赤ちゃんと一緒に安心して過ごせるスペースも設置。2歳以上の子どもは入れない区分になっています。

また、授乳やおむつ替えのスペースとして使える個室型の「ベビーケアルーム」を会場内に2台、会場外(本館 エントランス)に1台設置。会場外の1台は、「あそびば☺とーはく!」に入場されない方も利用できます。

また、会期中、本館地下1階の多目的トイレ内におむつ用ダストボックスを設置。

商業施設などでの設置も増えている個室タイプのベビーケアルーム。

このほかにも会場出口付近にベビーカー置き場(約14台分)を設置。「あそびば☺とーはく!」に入場される方は、ベビーカーを畳まずに広げたまま置いておけるなど、普段の東京国立博物館では実施されていないサービスも提供されます。

すり鉢で石から岩絵の具を作り、絵を描いてみる! 子ども向けのワークショップも開催

会期中には子ども向けのワークショップやイベントも実施されます。

11月13日(水)実施のワークショップ

2024年11月13日(水)に実施されるのは、紙芝居「トーハクくんと、はくぶつかんであそぼう!」。東京国立博物館の公式キャラクター、トーハクくんと一緒に、展示室でのマナーを学ぶものです。 

12月8日(日)実施のワークショップ

2024年12月8日(日)に実施されるワークショップは「石から絵具をつくろう」と「岩絵具でお絵かきしよう」。石を砕いて作る「岩絵の具」って、大人でも作ったことがない人が多いですよね。そんな新しい体験にワークショップで挑戦してみませんか?

いずれも参加は無料。「石から絵具をつくろう」のみ事前予約が必要で、こちらは11月8日締め切り。希望者多数の場合は抽選となります。

詳しくは申し込みページをご参照ください。

会期限定の古墳カレーは子どもだけが注文できる特別メニュー!

東京国立博物館 東洋館別棟1階にあるホテルオークラレストラン ゆりの木では、「あそびば☺とーはく!」会期中、小学生以下の子ども向けメニュー「お子さま古墳カレー」を提供します。

こちらは中学生以上の方はご注文できません。「とーはく古墳」をイメージしたカレーライスに、「埴輪 踊る人々」をモチーフにしたウィンナーとパイが顔をひょこっと顔をのぞかせています。

「お子さま古墳カレー」(ジュース、デザート付き)1400円(税込み)

子ども同伴利用者を増やすための施策で今後の改善の参考に

東京国立博物館では、これまでにも、大人向けの講演会だけでなく、子ども向けのイベント「トーハクキッズデー」や、学生向けのワークショップなど、さまざまな来館者層に向けた企画を実施しています。ただ、総合文化展(平常展)の来館者のうち、子どもの占める割合は10%前後で推移しているのが現状です。

来館者アンケートを見てみると、「(保護者が)子どもに作品の説明をするのはハードルが高い」「授乳室や飲食可能な休憩スペースなど、子どもと過ごすための環境が十分に整備されていない」「展示室におけるルール・マナーは、子連れで観覧する際に厳しいと感じる」など、幼い子どもを連れていくことは一般的な施設に比べて難しいと感じるのも確か。

今回の「あそびば☺とーはく!」は試験的に実施する期間限定イベントですが、これを機に、東京国立博物館のサービスの見直しの参考にされます。将来もっと利用しやすい場所にするため、日本を代表するこちらの施設の挑戦にぜひ参加し、あなたの意見を伝えてみませんか。

敷地内にある展示物はもちろん、構内にある庭園や銅像などをゆっくり見て回るのも楽しいですよ。ちなみに、平成館から前庭の一帯は、『舞姫』などで知られる文豪・森鴎外が総長として執務していた部屋があった場所です。

開催概要

会期:2024年11月8日(金)~12月8日(日)
会場:東京国立博物館 本館特別5室
開室時間:10:00~16:45(最終入場16:30)
※総合文化展や、開催中の特別展等の開館時間とは異なりますのでご注意ください。
休館日:月曜日
対象:小学生以下のお子様とその保護者(18歳以上)の方
※必ず保護者同伴でご利用ください。子どものみ、大人のみではご入場いただけません。
料金:無料(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の総合文化展観覧料が必要です)
[総合文化展観覧料] 一般1,000円 大学生500円
高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。
※同時期開催の、挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」(10/16 (水)~12/8 (日) 平成館 特別展示室)や、「Hello Kitty展 –わたしが変わるとキティも変わる–」(11/1 (金)~2025/2/24 (月・休) 表慶館)、その他有料イベント等は別料金です。

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文・構成/北本祐子

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