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tupera tuperaのパチン!と手でたたく「蚊るた」
まずはじめに手にしたのは、蚊がテーマとなった、その名も「蚊るた」。tuperatuperaさんの作品で、さすが絵札も気になるものばかり。子どもたちも見ているだけで、ぷぷぷと笑っています。
さっそく読み札を読んでみると、
「ひらてうち ごめんね ほっぺにとまってた」
「ふくみみが さされてさらに ふくみみだ」
……読み札までやっぱりおもしろいです。いつも刺されてばかりの蚊ですが、思いっきりパチン!とたたけば気分もすっきりしますし、ひらがなを覚え中の子どもたちも遊びながら学べるのも嬉しいです。
やぶいて作る「びりびりフラワー」
次に遊んでみたのは、自分だけのお花ができるという「びりびりフラワー」。カラフルな紙が何層も重なっていて、順番に紙をやぶいていくとお花になるみたいです。
はさみを使って切るのも楽しいですが、手でやぶくと、音も感覚もまた全然ちがうものですね。「びりびりー」「ザーー」「シャカシャカー」と、子どもたちも口にしながらやぶいていました。
ミナ ペルホネンの「おりがみ」で作る、クマたちのティーパーティ
こちらはミナ ペルホネンのかわいいテキスタイル柄のおりがみ。折っていくと、クマのティーパーティーが出来るそうなのでさっそく作ってみることに。折り方の動画もあるので、さくさくと簡単に作れました。完成です!
クマたち専用のポンチョやズボンもあり、着せ替えごっこが出来るのもいいですね。しばらくティーパーティーを楽しんだあとは、かわいいので、このまま本棚に飾っておこうと思います。
子どもたちが大爆笑の「ずっとぷっくり」
こちらは紙の裏から穴に指を押し当てて、いろんな場所を「ぷっくり」させて遊ぶもの。
鼻になったり、おへそになったり、セミになったり。子どもたちは指を入れてはお互いの顔を見合わせて、わはははは!と大爆笑しながらしばらく遊んでいました。今ではそれぞれベットの近くにこの紙を置いていて、毎日寝る前に指でぷっくりさせて遊んでいます。よっぽど気に入ったみたいです。
100%ORANGE の「らくがきどうぶつえん」
キリンに模様を加えたり、さるやまに仲間を増やしてあげたり、羊のもじゃもじゃ毛をつけてあげたり……。かわいい動物園に自分でらくがきをしながら、完成させていきます。
「シマウマのしまって縦?横?」と子どもたちから聞かれて、一瞬ちょっと悩んでしまいました。あとで調べてみると、上半身は縦で、お尻から下は横で、足は横なんですね。私もひとつ勉強になりました。
紙遊びは楽しくて、発見もいっぱい!
この本と遊んでいて気がついたのは、子どもたちが紙の音を意識するようになったこと。
「びりびりーってやぶいちゃおう」
「目を閉じて聞いてみてー」
「ハサミで切ると、おもしろい音がするよ」
紙と遊ぶことで子どもたちはいろんなことを発見しているんだなぁと感じました。紙ってほんとうに可能性が詰まっている!と実感中です。
紹介したほかにも、かわいいビリーちゃんとゴローさんと遊ぶjunaidaさんの「カミナリやさん」や、わかんない〜からはじまる「はこの物語」など、まだまだ紙遊びがたくさんあります。
これからの寒い時期、この本が一冊あれば家で過ごす時間が自由でもっと楽しいものになりそうです。
『ぺぱぷんたす007』好評発売中!
【参加アーティスト】
100%ORANGE、谷川俊太郎、ザ・キャビンカンパニー、片山健+祖父江慎、ミナ ペルホネン+COCHAE、中村至男、高田唯、junaida、佐藤良明+藤岡拓太郎、tupera tupera、よシまるシン
価格:2,300円(税込)
プロフィール
イケア勤務を経て、ウェブメディア&ショップ「北欧、暮らしの道具店」の初期スタッフとして約6年間働く。その後、スウェーデン人の夫である、オリバー・ルンドクイスト氏と一緒にノルウェーのトロムソに移住。1年半滞在したのち帰国し、現在は長野県松本市に在住。著書に『北欧で見つけた気持ちが軽くなる暮らし』(ワニブックス)、『北欧の日常、自分の暮らし』(ワニブックス)、夫との共著書に『家族が笑顔になる北欧流の暮らし方』(オレンジページ)がある。
Instagram @kuwabarasayaka
note 桒原さやか(くわばらさやか)/スウェーデン人夫と子育て奮闘中。
文・構成・写真/桒原さやか