即戦力レシピ「かいわれ大根」でコスパおかず! 辛みをおさえるコツ、アレンジのアイデア集《9月18日はかいわれ大根の日》

9月18日は「かいわれ大根の日」です。1986年、当時の日本かいわれ協会(現:日本スプラウト協会)によって制定されました。その会合が9月に開かれたこと、また、日付の18の1がかいわれ大根の茎に見えること、8を横にすると葉のように見えることにちなんでいます。
この記事ではかいわれ大根のおいしい食べ方、辛みをおさえた万能レシピのアイデアをご紹介します。

シャキシャキした歯ごたえと、ツンとくる辛さがクセになる、かいわれ大根。でも、あの辛みから、多くの子どもたちにとって、苦手とされる野菜かもしれませんね。じつは、ちょっとした工夫を加えることで、辛さをやわらげ、おいしく食べられるんです。

コスパも良いかいわれ大根を、食卓に役立てるアイデアを見ていきます。

かいわれ大根の基礎知識と安心ポイント

かいわれ大根の基本的な洗い方や保存方法を整理しながら、辛みの抑え方を確認しましょう。

かいわれ大根の特徴と辛みの理由

かいわれ大根は、大根の新芽(スプラウト)です。

あのツンとした辛さは、大根と同じ「イソチオシアネート」という成分によるもの。抗酸化作用があることでも知られています。

「イソチオシアネート」は、細胞が壊れると酵素の働きで生成されます。切り口を多くすると辛みが増すので、切ってから水にさらしたり、熱を加えたりすることで辛みを抑えることができます。

安全に食べるためのポイント

購入したかいわれ大根は、パックから出したら、軽く流水で洗うと衛生的です。

このとき、黒い部分があれば確認してください。

点々と黒くなっているだけで、茎や葉がシャキッとしている場合は、栽培中の傷や、ミネラルの酸化が原因のことが多く、食べても問題ありません。気になるようなら、その部分だけ取り除きましょう。

しかし、黒い斑点が集まっていたり、ぬめりや異臭があったりする場合は、カビや腐敗の可能性があります。この場合は食べずに捨ててください。

かいわれ大根の保存方法

冷蔵庫では、湿らせたキッチンペーパーを敷いた容器に、立てて保存するのがおすすめ。こうすることで鮮度が長持ちします。

お弁当に入れる場合は、保冷剤を添えて持っていくと安心です。

冷凍保存は避けましょう。

かいわれ大根を子どもが食べやすくなる工夫

お子さんと一緒にかいわれ大根を楽しめるよう、辛さをやわらげるひと手間をみていきます。

辛さがやわらぐ! 下ごしらえのコツ

かいわれ大根の辛さをやわらげるには、水にさらすのが一番簡単です。カットしたかいわれ大根をボウルに入れた水に数分間つけるだけで、辛み成分が流れ出てマイルドになります。

また、細かく刻むことで、口当たりがよくなり、食べやすくなりますよ。特に、お子さんには小さく刻んであげると、茎が喉に当たるのを防げます。

辛みが苦手な方やお子さんには、マヨネーズやごまドレッシング、乳製品など、コクのある調味料と合わせるのもおすすめです。味がまろやかになり、おいしく食べられますよ。

かいわれ大根は火を通すと、もっと食べやすく!

かいわれ大根を加熱すると辛み成分が分解され、辛さが大幅に減ります。

卵焼きに、具として混ぜ込んでから焼くと、辛みが弱まり、彩りよく仕上がります。

炒め物に加える際のポイントは、最後に加えることです。サッと炒めて、すぐに加熱を止めれば、鮮やかな緑色に仕上がり、シャキシャキ感も残せますよ。

同様に、汁物に入れる際も、仕上げに入れるのがおすすめです。

身近な具材では、豆腐やなめこのお味噌汁に、仕上げとしてかいわれ大根を加えれば、彩りが増し、辛みもやわらぎます。

お子さんの食べやすさに合わせて

生のままかいわれ大根を食べる際は、2〜3cmに切ると、子どもでも口に運びやすくなります。冷奴など、食感の柔らかい食材と合わせることでも、抵抗なく食べられるようです。

口の大きさや年齢に合わせて、切り方や食材の組み合わせを工夫してあげましょう。

かいわれ大根の丼と、副菜、スープ

手でちぎる、盛り付けを任せるなど、子どもが関われる工程もあるレシピを集めました。達成感を味わうことで、食べる意欲も高まりますよ。

かいわれ大根とおかかの醤油ご飯

猫まんまや卵かけご飯に並ぶ、新しい日本の味として、かいわれ大根の丼を紹介します。

細かく刻んだシャキシャキのかいわれ大根が、風味豊かなおかかと醤油の香りをまとって、ご飯に絶妙に合います。シンプルなのに奥深い、一度食べたらやみつきになるおいしさです。

・材料

(2人分)

かいわれ大根 1パック
かつお節 3g
醤油 適量

温かいご飯 2膳

・作り方

【1】耐熱容器にかいわれ大根を入れ、ごく少量の水(分量外)を加えます。ラップをかけて、電子レンジで、ごく軽く加熱してください。

温め機能での加熱でも十分です。

これだけで、辛みが抜けて食べやすくなります。

【2】粗熱が取れたら、あとは醤油と鰹節を混ぜるだけ。温かいご飯にのせれば、あっという間にミニ丼が完成です。

食欲がないときでも、手軽にさっと作れて、栄養も満点。辛みが好きな方は、加熱せず、生のままがおすすめです。

かいわれ大根に風味と栄養をプラス! 海苔・ごま

香りの強い食材と組み合わせると、かいわれ大根の辛さが気にならなくなります。海苔や、すりごまと和えると、風味が増すだけでなく、ビタミンや脂質もプラスできますよ。

・材料

かいわれ大根 1パック
焼き海苔 全形1枚半

すりごま 大さじ1

【調味料】
醤油 大さじ1
みりん 大さじ1.5
砂糖 小さじ1
料理酒 大さじ2

・作り方

【1】小さめのフライパン(または小鍋)を用意し、細かくちぎった焼き海苔を入れ、香りが立つまで1分ほど乾煎りします。

火を止め、あらかじめ混ぜておいた【調味料】を加えます。

【2】再び中火にかけ、煮立ったら弱火にして、混ぜたときに鍋底が見えるくらいになるまで2〜3分煮詰めます。

焦げつきやすいので、混ぜながら行ってください。

火から下ろし、粗熱を取ります。

【3】ボウルに、刻んだかいわれ大根と、海苔だれを入れて混ぜ合わせます。最後にすりごまを加えてさっと混ぜ、器に盛り付けます。

・アレンジ

お好みで天かすを散らすと、食感が加わり一層おいしくなります。

ラー油を足すと、大人味になります。

ベーコンと玉ねぎのミルクスープ

玉ねぎの甘みで辛みを抑えつつ、牛乳や豆乳を使えばまろやかな味になるので、子どもにも飲みやすい味になります。

・材料

(2人分)

かいわれ大根 1/2パック
玉ねぎ 1/2個
ベーコン 60g
牛乳 200ml
塩 少々

・作り方

【1】玉ねぎとベーコンを炒めます。

【2】牛乳を加えて軽く煮立たせます。

【3】仕上げにかいわれ大根を加えます。

・アレンジ

冷蔵庫で冷やして、冷製スープにしてもおいしいですよ。

家族で楽しむかいわれ大根の魅力

かいわれ大根を、家族の食卓に取り入れるアイデアは意外と豊富です。簡単な工夫でサラダやスープ、お弁当など、様々な料理に大活躍してくれますよ。お子さんのペースに合わせて、無理なく楽しく、かいわれ大根を取り入れてみてくださいね。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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