魔法のピタットおりがみならばきっと大丈夫
娘がイヤと言った理由
小さい頃からおりがみが得意ではなかった娘ですが、「イヤ」とはっきり意思表示をしたのは初めてだったので、少し心配をしていました。「保育園で何かあったのかな」「友達に何か言われたのかな?」「わたしが余計なことを言ってしまったのかもしれない」とも考えました。
上手に折れないのがイヤだった
でもはっきりと理由がわからず、何度か聞いた頃に理由を打ち明けてくれました。
「おりがみの角をちゃんと合わせられないし、折るときもきれいにアイロンをかけられないし(しっかり折り目をつけることを『アイロンをかける』と呼んでいました)、下手くそだからイヤなの!」。
そのとき「魔法のピタットおりがみ」があれば!
どんなおりがみ?
できるびよりがおりがみの時間が苦手なお子さんのために工夫を凝らした、機能付きのおりがみが「魔法のピタットおりがみ」です。
できるびよりは、字が上手に書けるようになると言われている「魔法のザラザラ下じき」を開発したメーカーです。
▼「魔法のザラザラ下じき」についてはこちら
色がついた面はボコボコしています

表側として使うことが多い色のついた面を見てみると、たくさんの細かな凹凸が目に入ってきます。
凹凸は触ってみると多少ペタペタします。例えて言うならば、軍手についている滑り止めのための凹凸に似ていて、これは滑り止めの役割をしているようです。

できるびよりによると、滑り止めが大活躍するのは左手と右手が違う動きをするとき(協調運動)なのだそうです。まさに先ほどの「アイロンをかけるとき」のように左手で押さえて右手でアイロンをかける左右の手で異なることをしていますよね?
押さえる左手の力が弱くなるとおりがみが滑って行ってしまい、ふんわりとしか跡がつけられないので、協調運動が苦手なお子さんには、この製品で苦労の一つを補助することができそうです。
縦・横・斜めに描かれたラインも気になる
おりがみで何か簡単な作品を作るとしましょう。そうしたときに多いのは「縦に、横に、斜めに、半分に折りましょう」ではないでしょうか?

折ることの多い縦・横・斜めのラインには凹凸がついていません。凹凸がある部分を折ろうとすると指との間に抵抗がかかり、折り目がつけづらくなるので気づくこともできますね。

未就学児のお子さん向けの難易度の作品の中に、このラインの部分のみを折って作れるものもありました。上画像の舟です。この船を折ったものを展開した状態が次の写真です。

少し見づらいですが、凹凸がない線の上のみを折っています。
反対面を見ると不思議な黒い三角

裏面として使うことの多いおりがみの白い面ですが、四隅に黒く塗られている部分があります。これが折るときのポイントになります。
「角と角を合わせて折りましょう」と言われたときに、角の裏面が黒いことで特にコントラストが強くなり、表面のカラフルな色との差がわかりやすくなるため、角と角を合わせて折りやすくなります。
魔法のピタットおりがみを作っている「できるびより」は、お子さんの発達を補助する製品の体験会を開催しています。実際に体験をしていただく際には、普通の折り紙の裏側にも同じような黒い三角を塗って行っているとのこと。また、お家で角を合わせた折り方の練習にも、この方法をお勧めしているのだそうです。
まとめ

魔法のピタットおりがみは、従来使われることの多いおりがみと同じサイズで15cm×15cm。色がやさしいパステルカラー6色(水色、紫、ピンク、緑、黄色、オレンジ)を選んでいて各3枚、合計18枚入っています。
機能性がついている分だけ1パック770円と値は張りますが、お子さんの自信をつけるためにも、指先の器用さを高めるためにも使えるおりがみです。
伺ったお話にあった「おりがみは園でも学校でも必ずと言っていいほど使われる教材です。これがうまくできないと悲しくなっちゃいますから、ピタットおりがみで少しでも『できた!』『折れた!』を感じてほしいです」という言葉がとても力強く感じました。
魔法のピタットおりがみについてはこちらをご覧ください
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