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“ピア兄(ぴあにい)”こと、新井瑛久さんの王道クラシックピアノを楽しく聴こう
クラシックの生演奏を、子どもがちゃんと聴けるの…? と不安に思う方もいるかもしれません。ですが、今回は舞台構成が「“ピア兄”こと新井瑛久お兄さんのおうちに、お友達が遊びに来る」という子どもに想像のしやすい設定。そのため、子どもたちもクラシックの世界にすんなり入れます。
ベートーヴェンの『ディアベリ変奏曲』の主題でスタート。目の前に今にも小犬が登場してきそうな、軽やかなショパンの『小犬のワルツ』などに聴き惚れました。
筆者の周りの子どもたちも、お母さんやお父さんに抱っこされている赤ちゃんも、ピアノの音色に興味津々! 真剣に聴き入り、じーっと見つめるお子さんや、足や手でリズムを刻んでいるお子さんも。

観客席からオペラ歌手の鳥尾匠海さんが登場! 声の響きにびっくり
すると次は、観客席の方から鳥尾匠海さんが、ドニゼッティの軽快なメロディ「私は家をつくりたい」を歌いながら登場! 続けてナポリの有名なカンツォーネ『オー・ソレ・ミオ』で美声を披露すると、オペラ歌手の歌声を初めて聴く子どもたちは、鳥尾さんの声量と声の響きにびっくり! 歌いながら観客席をゆっくり回り、会場全体でお子さんの近くまで足を運んでくださいました。

まだ話し始めて間もないだろう小さなお子さんたちも「上手ー!」「すごーい」などと手をたたきながら、鳥尾さんの歌声&新井さんの生演奏に感動の声を上げていました。
子どもたちが舞台に上がる!? 楽器の仕組みを知る貴重な体験
続いて、Concert for KIDS オリジナルキャラクターの『そらくん』が舞台に。 新井さんの演奏にかわいらしいそらくんの動きが加わって子どもたちも大興奮! 一緒に体を動かしながら音楽を楽しみました。

そこへ突然、楽器の説明をしてくれる新井さん扮する“ピアじい”が現れます。「近くで見たいお友達は舞台に上がってください」という声に、親子連れの皆さんほぼ全員が舞台の上へ。ピアノの音が出る仕組みについて間近で学び、その場でグランドピアノの音の大きさを感じながら演奏を聴きました。
コンサートの途中で子どもたちが舞台に上がれるなんて、とても貴重な体験。こんなことができるのも「Concert for KIDS」ならでは。

このほか、日本の代表的な童謡『赤とんぼ』、誰もが歌ったり聴いたりしたことのある『犬のおまわりさん』、『早口言葉の歌』などをたっぷりと聴くことができました。幼児期に童謡を聴くことは、語彙力や記憶力の向上、想像力の発達、感情の安定、社会性・心身の成長などを促すと言われています。プロの演奏と歌で、美しい日本語に触れるというのは、とても素敵な時間ですよね。
最後はみんなで踊って、歌って大盛り上がり!

最後は、会場のみんなが立ち上がって『鬼のパンツ』を歌いながら踊り、会場の雰囲気は最高潮に! サプライズで登場した大きなバルーンに大歓声。希望者はバルーンをお土産にもらうことができました。コンサートの後は、鳥尾さんと新井さん、そらくんと一緒に撮影ができるチャンスも。
“クラシックコンサート”と言っても、楽しい設定があり、さらに手足はもちろん体全体を動かしながら自由に聴くことができるイベントなので、初めてのお子さん・小さなお子さんでも安心して参加できます。
次回は11月26日(水)豊洲シビックセンターホール(5F)で開催!フルート奏者でありながら、「ちくわ」も吹いてしまう多久潤一朗さんも出演します。 現在、HugKumでは豊洲公演のチケットプレゼントを実施中(応募締切11月5日)! ぜひ応募してみてくださいね。
6組12名様をご招待! プレゼントの詳細はこちら
チケットの詳細・購入は>>こちら
文・構成/鬼石有紀 Photo/池上直哉
