親子にうれしい設備も完備! 国内最大の「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」がオープン【3歳児の初体験レポート】

京都といえば数々の歴史を刻んできた寺社仏閣や史跡の観光も素敵ですが、実は様々なコンテンツを楽しめるスポットが増えているってご存じですか? 今回は京都市の新プロジェクトで再開発が進む京都駅東南エリアにオープンしたばかりの「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」を訪問。新しい場所に子どもと一緒に行くために知っておきたい設備についてもチェックしてきました。

【京都駅から徒歩7分】事前予約で入場日・入場時間によって料金が変わるので注意!

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」は、京都の玄関口・京都駅から徒歩約7分の場所に、2025年10月7日にオープンしました。周辺では現在再開発が進んでおり、大学キャンパスの移転や新たなミュージアムの開設など、京都の新たな文化拠点として注目を集めています。

その広さは国内最大。延べ面積約1万平方メートルの常設アートミュージアムで、日本未発表作品も含め50以上の作品群が展示されています。これまでにチームラボの展示に触れてきた人でもその豊富な作品数と新たな体験にたっぷり浸れます。

今回はチームラボの作品は初体験の3歳の女の子、おとちゃんと一緒に伺いました。

大通りから路地を入ると突如大きな建物が現れます。
入り口へは長い通路を歩いていきます。ここからはベビーカーを降りて歩いていけます。

ちなみに入場チケット「エントランスパス」は2か月前より発売されています。チームラボのミュージアムは海外からの観光客の訪問先としても人気。特にこちらは国内で最も大きな常設型ということもあり、週末の予約は早々に埋まっています。

また、希望日に加えて1日のなかでも変動する変動価格制を導入。大人で3400円からで設定されていて、同じ日程でもまた朝9時と夜19時の入場では滞在可能時間が違うため、現状では800円の差となっています。日程の指定のみで入場時間を指定しない「フレキシブルパス」も導入されていますが、こちらは大人・子どもともに一律1万2000円です。予約枠は限られますが、時間ごとの入場制限が設定されているので過剰に混むことはないのはうれしいポイント。

また、荷物はロッカーにいれて、基本的には荷物は持ち込まず、飲食もエリア内ではできないのでご注意を。触って遊べるゾーンもあることからアミューズメントパークのように感じてしまうかもしれませんが、こちらは美術館・博物館のようなアートミュージアム。作品保護のためにもルールを守って楽しみましょう。

入場は事前指定時間ぴったりから入れます。それまではロビーのスペースで待機。
こちらの施設には無料のロッカーに加え、ベビーカー置き場もあります。館内でのベビーカーの利用はできないので、必要な場合は抱っこ紐など持参しましょう。
充電器を忘れてきても大丈夫。ロッカールームにChargeSPOTの機器が設置されています。二次元コードの読み取りでレンタル可能(有料)です。

入場後すぐの「Underground」エリアから50以上の作品を次々と体験

エントランスを入ってすぐの天井高のあるエリア「Underground」から没入体験がスタート。このなかにはフロアマップのようなものがないので、行ったり来たりすることを前提に歩きやすい靴でいくのがおすすめです。

館内で迷わないために「チームラボアプリ」では現在地と目的作品へのルートを教えてくれる「経路」メニューがあります。事前にダウンロードしておくと効率的に回ることができます。全体的に暗く、子どもとはぐれてしまうと見つけるのは難しくなるので、離れないようによく約束をしておきましょう。

新しい体験に目を輝かせる瞬間はママも撮影が止まりません。

「Underground」エリアは広いエリア内に連続して作品が展示されています。そのなかの1つに次のエリアへつながる階段があるので、楽しんだら次へ移動します。

少しずつ作品が変化しているのが不思議でじーっと見つめています。

チームラボの代表的な作品としてSNS投稿でも人気の「呼応するランプの森:One Stroke – a Year in the Mountains」「Infinite Crystal World」もこちらのエリアです。

「呼応するランプの森:One Stroke – a Year in the Mountains」
「Infinite Crystal World」

新作は泡の塊のなか! 2つめのフロア「Sculpture and Painting」で触って変化する新体験

階段を上って2つめのエリア「Sculpture and Painting」へ移動。日本初公開の作品「質量も形もない彫刻」はぜひ体験したいところ。

石けんでつくられた泡と空気、水だけの世界に入り、泡の海が自分のはるか上へと立ち昇っていく過程の中に身体ごと没入していくという体験型の作品です。

泡が肌に触れる可能性があるため、石けんやシャンプー、パーマ液などにアレルギーがある方は入場できません。希望者にはレインコート・靴カバー・ゴーグルのセット(300円・税込)が用意されており、今回はそれらを装着して、いざエリア内へ。

レインコートと靴カバーをつけて進みます。

エリア内に入ると、奥で作られた泡が人の動きや環境条件によって形を変え、ときには大人よりも高くなることも。そこに自分が入り込むことでまた形が変化する、まさに「質量も形もない彫刻」です。

足元の一部は下からの通気口になっていてすべるので、そこも注意が必要です。

ぜひ動画を撮って楽しんでください。
エリア外から中の様子を見ることもできます。

3つめの「Megaliths」で光の魅力に触れる

また階段を上り、今度は「Megaliths」というエリアに。京都には通称「苔寺」と呼ばれる西芳寺など、美しい庭を持つ寺社がたくさんあります。こちらでは「開いた宇宙の永遠の存在の中のメガリス」という作品を中心に、いくつかの作品の小部屋を訪れて鑑賞します。

苔の間が通路になっていて、そこを抜けるとまた別の作品の部屋につながっています。

お子さんと楽しむのにおすすめの作品は「呼応する小宇宙 – 固形化された光」。これまでも期間限定展示で長居植物園にある「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」の森の中や、豊洲のチームラボミュージアムの屋外エリアなどでも体験できた空間ですが、今回は完全屋内です。どこまでも続くように感じる空間のなかで、触るとオブジェの光が変化します。

「呼応する小宇宙 – 固形化された光」
オブジェのなかに映る自分の顔が少し歪んで見えるのが面白いようです。

最後のフロア「Athletics Forest」は、全身を使って遊んだり、描いた絵が泳ぎ出したり!

最後のフロアは「Athletics Forest」。

ゲーム感覚で楽しめるアスレチックエリア「運動の森」は、子どもが全力で遊べる「あおむしハウスの高速回転跳ね球」や「イロトリドリのエアリアルクライミング」、「インビジブルな世界のバランス飛石」などで構成されています。さらに、他者と協力してデジタルアートを創り上げる「こびとが住まう奏でる壁」や「スケッチオーシャン」などの体験ができる「学ぶ!未来の遊園地」も併設されています。

「あおむしハウスの高速回転跳ね球」は、ふわふわした半円の上を歩いて端まで行けるか歩いてみて。視覚では足元が回転しているように見えます。
「こびとが住まう奏でる壁」などスタンプやペンを使ってこびとたちを遊ばせてあげるデジタルアートが創れる部屋。

「坂の上のつぶつぶの滝」を上ってすべりだい「すべって育てる! フルーツ畑」で下りてきます。下りるごとにフルーツが“育って”自分の着地と一緒に花火のように床に広がります。おとちゃんは、あまりに楽しくて連続で5回も遊んでいました。

「坂の上のつぶつぶの滝」を上っていきます。やわらかい素材ですがけっこうな傾斜があるので、まだ歩き始めたぐらいのお子さんにはサポートを。
「すべって育てる!フルーツ畑」のすべり台を降りたあとに自分が着地した場所に“育った”フルーツにびっくり。

今回の滞在時間は3時間半。ベビーカーに乗っていたとはいえ自宅から片道1時間かけての訪問で、遊び疲れたのもあり、京都駅に着いた頃にはぐっすり夢のなか。でも、帰宅後ごはんを食べながら「明日も一緒に行きたい」とおねだりしていたそうで、大満足の初体験になったようです。

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」内にはベビールームもあるので、小さな兄弟と一緒でも安心ですね。しっかり予習&準備のうえ行くと、大満足の体験になると思います。ぜひ一度訪れてみてください。

カーテンを閉めると個室になる授乳室やミルクを給湯器など、設備も充実。

チームラボ バイオヴォルテックス 京都

https://www.teamlab.art/jp/e/kyoto

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取材・文/北本祐子

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