目次
11月21日は「フライドチキンの日」
「フライドチキンの日」は、1970年11月21日に日本で初めてケンタッキーフライドチキンの店舗がオープンしたことに由来します。場所は名古屋市の名西店。日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社がこの日を記念して制定しました。
当時の日本では、チキンを家庭で食べる習慣がまだ一般的ではなく、「衣をつけて揚げるスタイル」は新鮮でした。サクッとした衣とジューシーなお肉の組み合わせは瞬く間に人気を集め、フライドチキンは特別な日のごちそうとして定着していきます。特にクリスマスには、「チキン=ごちそう」というイメージが定着。日本独自の「クリスマスにチキンを食べる文化」は、ここから始まったともいわれています。
世界のフライドチキン文化
フライドチキンといっても、国や地域によって味や呼び方はさまざま。どの国にも、その土地ならではのスパイスや調理法があり、人々の暮らしに深く根づいたおいしい文化として愛されています。
アメリカ合衆国 ― Fried Chicken(フライドチキン)

フライドチキン発祥の地のひとつであり、今もアメリカの国民食。特に南部では、アフリカ系アメリカ人の人々が伝えた家庭料理としての歴史が深く、スパイスを混ぜた衣でカリッと揚げる南部スタイルが定番です。休日のランチから高級レストランまで、あらゆる場面で楽しまれています。
韓国 ― 양념치킨(ヤンニョムチキン) など多彩なチキン文化

韓国では「チキン(치킨)」といえばフライドチキンのこと。二度揚げしてカリカリに仕上げるのが特徴で、甘辛いソースをからめた「양념치킨(ヤンニョムチキン)」は代表的な人気メニューです。街のあちこちにチキン専門店があり、ビール(メクチュ)と一緒に味わう「チメク」文化も国民的な楽しみ方として広く親しまれています。
イギリス ― Chicken and Chips(チキン&チップス)

イギリスでは、フライドチキンとポテトフライを組み合わせた「チキン&チップス」が人気です。このスタイルは、イギリスを代表する料理「フィッシュ&チップス」に由来しています。もともと「フィッシュ&チップス」は白身魚のフライとポテトをセットで提供する庶民のファストフードで、19世紀から続くテイクアウト文化の象徴でもあります。その後、魚のかわりにチキンを使った「チキン&チップス」が登場し、パブや街角のチキンショップで手軽に味わえる定番メニューになりました。
インドネシア ― Ayam Goreng(アヤム・ゴレン)

「アヤム」は鶏肉、「ゴレン」は“揚げる”という意味。にんにくやしょうが、コリアンダーなどのスパイスやハーブでしっかり下味をつけ、香ばしく揚げるのがインドネシア流です。屋台から家庭の食卓まで親しまれ、揚げたての香りが街中に広がります。
フィリピン ― Fried Chicken/Chickenjoy(チキンジョイ)

フィリピンではアメリカ文化の影響もあり、フライドチキンが大人気。特に現地チェーン「ジョリビー(Jollibee)」の看板メニュー「チキンジョイ」は、国民的な存在です。サクサクの衣とグレービーソースの組み合わせが絶妙で、子どもから大人まで幅広く愛されています。
台湾 ― 炸鶏(ザーチー)

夜市の屋台で大人気の台湾風フライドチキン。中でも「大鶏排(ダージーパイ)」と呼ばれる、顔ほどの大きさのチキンは圧巻です。外はサクッと、中はふんわりジューシー。スパイスの香りと軽い食感で、ついもう一枚食べたくなるおいしさです。
フライドチキンと唐揚げの違い
同じ“揚げた鶏肉”でも、フライドチキンと唐揚げは似ているようでまったくの別物。使う衣や味つけ、調理の考え方にそれぞれの国の食文化が表れています。
衣の違い ― バッター液 vs 粉まぶし
フライドチキンは、小麦粉に卵や牛乳などを混ぜた「バッター液」をまとわせて揚げます。衣が厚く、ザクッとした食感が特徴です。一方の唐揚げは、小麦粉や片栗粉をまぶして揚げるため、軽くてカリッとした口当たりに。油の温度によって、外はパリッ・中はジューシーと仕上がりを調整しやすいのも魅力です。

味つけの違い ― 下味をつけるかどうか
フライドチキンは衣やスパイスで風味を出すのが基本で、肉自体の下味は控えめ。唐揚げは、しょうゆ・酒・しょうが・にんにくなどでしっかりと下味をつけてから揚げるのが特徴です。そのため、唐揚げは冷めてもおいしく、お弁当のおかずにもぴったりです。
調理法の違い ― 揚げ方と油の温度
フライドチキンは低温からじっくり揚げて、最後に高温でカリッと仕上げる二段階加熱が主流。唐揚げは比較的高温で短時間に揚げ、外側を香ばしく仕上げます。
発祥と文化の違い ― 洋食と和食のルーツ
フライドチキンは西洋(特にアメリカ南部)発祥の料理で、祝日やパーティーなど特別な場で食べられてきました。唐揚げは日本で生まれた家庭料理。日常の食卓に溶け込んだ“ごはんに合うおかず”として進化しました。
じつは“融合チキン”もある?
最近は、日本でもスパイスやバターミルクを使った「フライドチキン風唐揚げ」や、ヤンニョムソースをからめた「韓国風唐揚げ」など、国境を越えたチキン料理が人気です。フライドチキンと唐揚げのいいとこ取りを楽しめる時代になりました。
クリスマスにフライドチキンを食べる理由

世界の多くの国では、クリスマスに家族や友人と「七面鳥(ターキー)」を食べる習慣があります。
特にアメリカやヨーロッパでは、七面鳥の丸焼きをオーブンでじっくり焼き上げ、スタッフィング(詰め物)やグレービーソースを添えて食卓に並べるのが伝統的なスタイルです。これは、感謝祭(サンクスギビング)などの祝祭料理がもとになっており、みんなで分け合うごちそうの象徴として親しまれてきました。
ところが、日本では七面鳥はなかなか手に入りません。家庭に大きなオーブンがある家も少なく、同じような料理を再現するのは難しかったのです。そんな中で登場したのが、ケンタッキーフライドチキン(KFC)の「クリスマスにチキンを食べよう!」というキャンペーンでした。
考えてみれば、唐揚げもまた日本を代表するチキン料理。しょうゆやにんにくの香りが広がる唐揚げは、冷めてもおいしく、パーティーにもぴったりです。これからは「フライドチキンだけでなく、唐揚げで祝うクリスマス」も素敵かもしれません。
唐揚げのクリスマスアレンジレシピ
フライドチキンのかわりに、今年は唐揚げでクリスマスを楽しんでみませんか? いつもの唐揚げにひと工夫加えるだけで、食卓がぐっと華やかになります。
粉チーズをふって“雪化粧”風に

揚げたての唐揚げに粉チーズをふりかけるだけで、まるで雪が積もったような見た目に。お好みでブラックペッパーを少し加えると、大人にも喜ばれる味わいになります。白と金のペーパーに盛りつければ、クリスマスの食卓にぴったりです。
材料(2~3人分)
- 鶏もも肉 … 2枚(約500g)
- しょうゆ … 大さじ2
- 酒 … 大さじ1
- おろしにんにく・おろししょうが … 各小さじ1
- 片栗粉 … 大さじ4
- サラダ油 … 適量
- 粉チーズ … 大さじ2
- ブラックペッパー … 少々
作り方
- 鶏肉を一口大に切り、しょうゆ・酒・おろしにんにく・おろししょうがを加えて15分ほど漬ける。
- 片栗粉をまぶし、170℃の油でカリッと揚げる。
- 熱いうちに粉チーズを全体にふりかけ、ブラックペッパーをひと振り。
→ 雪が積もったような白い衣が、冬の食卓を彩ります。
彩り野菜で“リース盛り”に

レタスやブロッコリー、プチトマトを円形に並べ、中央に唐揚げを盛ると、まるでリースのようなプレートに。星形にくり抜いたパプリカを飾れば、写真映えもバッチリ。子どもと一緒に飾りつける時間も楽しいひとときです。
材料(2~3人分)
- 唐揚げ(上記レシピなど) … 適量
- ブロッコリー … 1/2株
- プチトマト … 6個
- パプリカ(赤・黄) … 各1/4個
- レタス … 適量
作り方
- ブロッコリーは小房に分けてゆでる。パプリカは星形に抜く。
- 皿の外周にレタス・ブロッコリー・パプリカ・プチトマトを円形に並べる。
- 中央に唐揚げを盛りつければ、食べられるクリスマスリースの完成。
→ ケチャップやマヨネーズをリボン風に添えると、かわいらしいアクセントになります。
甘辛ソースで“照りツヤごちそう風”

しょうゆ・みりん・砂糖で作る甘辛ダレをからめると、お祭り屋台のような香ばしさとツヤが加わります。仕上げに白ごまやパセリを散らすと、見た目もごちそう感たっぷり。「おうちの特製クリスマス唐揚げ」として子どもたちにも大人気です。
材料(2~3人分)
- 唐揚げ(上の基本レシピ) … 約10個
- しょうゆ … 大さじ2
- みりん … 大さじ1
- 砂糖 … 大さじ1
- 白ごま … 少々
作り方
- 小鍋にしょうゆ・みりん・砂糖を入れて軽く煮詰める。
- 揚げた唐揚げを熱いうちに加え、全体にタレをからめる。
- 白ごまをふり、パセリやレモンを添えて完成。
→ ツヤツヤに輝く唐揚げは、クリスマスのテーブルの主役にもぴったり。
【北海道・東北】おすすめのご当地唐揚げ
北国の寒さの中で育まれた唐揚げ文化には、どこか家庭のぬくもりを感じます。濃いめの味つけでご飯が進むものや、地元の調味料を活かしたものなど、寒い季節にもぴったりなしっかり味の唐揚げが多いのが特徴です。
北海道・ざんぎ
北海道のご当地唐揚げといえば、やっぱり「ざんぎ」。しょうゆベースのタレに、にんにくやしょうがを加えてしっかりと下味をつけ、片栗粉をまぶしてカリッと揚げるのが定番です。
ザンギ(北海道からあげ)
北海道のソウルフード「ざんぎ」を、自宅で手軽に楽しめる冷凍パックです。外はカリッと、中はふっくらジューシー。実店舗と同じ味をそのまま再現しており、電子レンジで温めるだけで“できたての味”がよみがえります。
しょうゆダレと塩ダレの2種類がセットになっており、どちらもうまみたっぷりの味つけ。ご飯のおかずにはもちろん、クリスマスの一品やお弁当、パーティー料理にもぴったりです。冷凍庫にストックしておけば、忙しい日にも心強い存在。

青森・しょうが風味のスタミナ唐揚げ
青森では、にんにくとしょうがをたっぷり使ったスタミナ系の唐揚げが人気。寒い季節に体を温めるための知恵が詰まっています。濃いめの下味がしっかり染みており、ご飯のおかずにもおつまみにもぴったりです。
生姜香る鶏屋の唐揚げ
鶏一羽からわずかしかとれない希少部位「肩小肉(かたこにく)」を使った贅沢な唐揚げ。二度揚げ製法でうまみを閉じ込め、外はカリッと、中はしっとりジューシー。ほんのり香るしょうがの風味が食欲をそそります。
冷凍のまま電子レンジで温めるだけで、できたての味が楽しめる手軽さもうれしいポイント。お弁当のおかずや、忙しい日の夕食、ホームパーティーの一品にもぴったりです。国産鶏肉を使っているので、子どもから大人まで安心して食べられるのも魅力。

福島・会津ソースカツ唐揚げ
福島県会津地方では、ソースカツ丼で知られる甘辛ソース文化が唐揚げにも応用されています。揚げたての唐揚げをとんかつソースにくぐらせ、衣にソースをしっかり染みこませるのが特徴。パンにもご飯にも合う新感覚のご当地唐揚げです。
会津ソースカツ丼のソース
会津のご当地グルメ「ソースカツ丼」の味をそのまま再現した、甘めで濃厚な特製ソース。発売から10年、累計50万本を突破したロングセラーです。
りんごやトマト、玉ねぎなどの野菜と果実をベースにしたまろやかな甘さが特徴で、唐揚げやトンカツだけでなく、エビフライやお好み焼きにもよく合います。キャベツにかけるだけでも食欲をそそる万能ソース。

【中部】おすすめのご当地唐揚げ
中部地方は、濃いめの味つけと香ばしさが特徴。名古屋を中心に「手羽先」や「山賊焼き」など、唐揚げとルーツを同じくするご当地チキンが数多く存在します。寒暖差のある土地柄から、しっかり味でご飯が進むスタイルが多いのも特徴です。
愛知・名古屋の手羽先唐揚げ
名古屋名物といえば「手羽先」。カリッと揚げた鶏の手羽先に、しょうゆベースの甘辛ダレを絡め、白ごまとこしょうをふるのが定番です。居酒屋「世界の山ちゃん」などが全国展開したことで有名になり、今では名古屋グルメの代表格。
「風来坊」元祖手羽先唐揚げ
名古屋のソウルフードとして知られる「手羽先唐揚げ」。その元祖とされる人気店「風来坊」の味を、自宅で気軽に楽しめる冷凍セットです。
外はカリッと香ばしく、中はジューシー。秘伝のタレに絡めた手羽先には、甘辛ダレとスパイスがしっかり染みこみ、お箸が止まらなくなるおいしさ。テレビ番組でもたびたび紹介され、手羽先サミット金賞受賞など、全国でファンの多い逸品です。

長野・松本の山賊焼き
長野県松本市の名物「山賊焼き」は、名前こそ“焼き”ですが、実際は“揚げ焼き”に近い唐揚げ料理。しょうゆ・にんにく・しょうがをベースにしたタレに鶏もも肉を漬け込み、カリッと揚げます。
信州名物・山賊焼き
にんにくとしょうゆの香りが食欲をそそる、信州名物「山賊焼き」。もともとは、山賊が鶏を焼いて食べたという逸話から名づけられた、野趣あふれるご当地料理です。
こちらは国産若鶏のもも肉を使用し、信州らしいしょうゆベースの味つけを再現した冷凍惣菜。電子レンジで温めるだけで、外はカリッと、中はふっくらジューシーに仕上がります。お弁当のおかずや晩ごはん、ビールのおともにもぴったり。手軽に松本の郷土の味を楽しめる人気商品です。

新潟・タレカツ風唐揚げ
新潟といえば「タレカツ丼」が有名ですが、その流れをくむ“タレ唐揚げ”も人気。揚げた唐揚げを甘辛いしょうゆダレにくぐらせ、衣にタレを染みこませていただきます。
タレカツ丼のタレ 食べ比べセット
新潟のご当地グルメ「タレカツ丼」の味を、唐揚げでも楽しめる万能調味料セット。老舗「とんかつ政ちゃん」監修の秘伝しょうゆ味と、テレビ番組で紹介された「バカタレ」を食べ比べできる4本入りです。
使い方はとても簡単。揚げたての唐揚げをこのタレにさっとくぐらせるだけで、照りとコクのある“新潟風甘辛唐揚げ”に早変わり! しょうゆの香ばしさとまろやかな甘みが衣によくなじみ、ご飯にもビールにもぴったりです。常温保存OKなので、キッチンに1本常備しておくと便利です。

【関西】おすすめのご当地唐揚げ
関西の唐揚げは、味つけや衣の食感に工夫があり、どこか「おだし文化」の影響を感じさせます。シンプルな塩味や、下味をしっかり染みこませた和風の味つけが多く、家庭でも居酒屋でも愛されている、関西らしい気取らないごちそうです。
奈良・竜田揚げ
奈良県発祥とされる「竜田揚げ」は、関西を代表する唐揚げのひとつ。しょうゆとみりんで下味をつけた鶏肉に片栗粉をまぶし、カリッと揚げた料理で、衣が薄く、香ばしさとジューシーさのバランスが絶妙です。
特撰和風鶏竜田揚
奈良発祥といわれる竜田揚げを、家庭でも手軽に楽しめる冷凍タイプ。植物性飼料で育てたこだわりの「四季鶏」を使用し、生姜しょうゆの香ばしい風味に仕上げた一品です。
衣は白く、ふんわりと粉をまとったような“竜田揚げらしい”軽やかな仕上がり。外はサクッと、中はしっとりジューシーで、冷めてもおいしいためお弁当にもぴったりです。凍ったまま3分半ほど揚げるだけで完成する手軽さも魅力。

和歌山・じゃばらソース唐揚げ
和歌山では、地元産の柑橘「じゃばら」やハーブを使ったソース唐揚げが注目されています。ハーブやレモンを混ぜたソースを、揚げたての唐揚げにかけていただくスタイルで、爽やかな酸味と香りが食欲をそそります。
じゃばら調味料セット
ゆずでもすだちでもない、和歌山・北山村の希少な柑橘「じゃばら」。爽やかな酸味とほのかな苦みが特徴で、唐揚げにひとふりするだけで一気に大人の味に変わります。
ぽん酢・果汁・胡椒・どろぽん・ドレッシングの5種が入った贅沢セットは、唐揚げアレンジにもぴったり。揚げたての唐揚げに「じゃばらぽん酢」をかければさっぱりと、「じゃばら胡椒」を添えればピリッと香るスパイシー仕立てに。「噂のどろぽん」は甘辛ダレの代わりにからめて、“柑橘照り唐揚げ”風にアレンジするのもおすすめです。

大阪・下味しっかり屋台風唐揚げ
大阪では、屋台グルメとしてのにんにくしょうゆ唐揚げが定番。お祭りやイベントでよく見られる唐揚げは、パンチのある味つけで冷めてもおいしく、ソースをかけてもおいしいのが大阪流です。
ヘルメスソースセット
大阪・東住吉の老舗「石見食品工業所」が、今も手作業で作り続ける幻のソース。一日にわずか750リットルしか製造できず、全国のファンが待ち望む逸品です。
「とんかつソース」はコク深くまろやかで、唐揚げにかけるとスパイスの香りが立ち上がり、関西の屋台で食べるような甘辛ソース唐揚げの味わいに。「ウスターソース」は軽やかな酸味が特徴で、揚げたての唐揚げをさっとくぐらせれば、衣がほどよくしっとりしてクセになるおいしさです。

【中国・四国】おすすめのご当地唐揚げ
瀬戸内海を囲む中国・四国地方では、柑橘の香りやだしのうまみを活かした唐揚げが多く見られます。地域の食材を上手に取り入れた軽やかな味わいが特徴で、おつまみとしても、お弁当やおかずとしても親しまれています。
広島・瀬戸内レモン唐揚げ
広島県の特産「瀬戸内レモン」を使った唐揚げは、爽やかな酸味が魅力。揚げたての唐揚げにレモン果汁をたっぷり絞ったり、レモン風味のタレをからめたりと、重くなりがちな揚げ物を軽やかに楽しめる一品です。
黄金鶏皮揚げ 瀬戸内レモン味
九州・福岡おみやげグランプリ2018で新商品部門賞を受賞した、博多発の人気スナック。鶏皮のカリカリ食感に、瀬戸内レモンのさっぱりした酸味が絶妙にマッチします。
唐揚げの皮の部分だけを贅沢に揚げたような濃厚なうまみで、ビールやハイボールとの相性は抜群。小袋入りで持ち歩きにも便利なので、アウトドアや仕事の休憩時間にもぴったりです。

香川・骨付鳥
香川県丸亀市発祥の「骨付鳥」は、鶏もも肉を丸ごと焼き上げる豪快な一品。本来は焼き料理ですが、スパイスを効かせた下味や調理法など、唐揚げとの共通点も多いご当地チキンです。にんにくとブラックペッパーをたっぷり使い、表面を香ばしく揚げ焼きにするスタイルも増えています。
丸亀名物 骨付鳥(わかどり)
香川県丸亀市が誇る名物「骨付鳥」は、若鶏をにんにくとスパイスでじっくり低温熟成し、うまみを閉じ込めた贅沢な一品。食べ応えのあるもも肉に噛みつけば、ジュワッと肉汁とスパイスの香りが広がり、まさにごちそうおつまみ。
湯せんで温めるだけの簡単調理で、本場の味をそのまま再現。ビールはもちろん、日本酒やハイボールとの相性も抜群です。おうちでの晩酌やクリスマスのテーブルに添えるのもおすすめ。

愛媛・ゆず塩唐揚げ
愛媛県では、ゆずを使った塩味の唐揚げが人気です。塩とゆず果汁をベースにした下味で、軽やかで香り高い味わいに仕上げます。皮を細かく刻んで加えることで、見た目も華やかに。
無添加あいみ塩ぽん酢
瀬戸内海の煮干し・鰹・昆布・椎茸のだしに、愛媛県産の柚子果汁を合わせた無添加の塩ぽん酢。通常のしょうゆベースポン酢よりも軽やかで、揚げたて唐揚げにかけると衣がしっとりなじみ、脂の重さをすっと引き締める和のリセットソースです。
隠し味のワインビネガーが、柚子の香りを引き立てつつ後味をキリッと調え、濃厚な唐揚げを上品にまとめてくれます。ドレッシングやマリネにも使える万能さで、冷蔵庫に1本あると心強い一本。うま味調味料・保存料不使用で、子どもにも安心。

【九州・沖縄】おすすめのご当地唐揚げ
九州・沖縄地方は、全国でも有数の唐揚げ王国。にんにくをきかせた濃いめの味つけや、甘酸っぱいタレをからめた南国風の味わいなど、地域によって多彩なスタイルが楽しめます。
大分・中津唐揚げ
「唐揚げの聖地」と呼ばれる大分県中津市では、唐揚げ専門店が市内に点在しています。しょうゆベースのタレににんにく・しょうが・りんご・玉ねぎなどを加えてしっかり漬け込み、片栗粉をまぶしてカリッと二度揚げするのが特徴。
元祖中津からあげ もり山
からあげの聖地・大分県中津市から届く、伝説の唐揚げ。日本唐揚協会主催「からあげグランプリ」で5年連続最高金賞、さらに初代グランドチャンピオンを受賞した名店「もり山」の味が、そのままご家庭で楽しめます。
厳選された国産鶏もも肉を、自家栽培にんにくと塩ベースの秘伝ダレにじっくり漬け込み。付属の唐揚げ粉をまぶして揚げれば、衣はカリッと香ばしく、中は肉汁たっぷりジューシー。一口ごとに、香り・うまみ・余韻が押し寄せる、王者の塩唐揚げです。

大分・宇佐唐揚げ
同じ大分県でも、宇佐市の唐揚げは中津とはひと味違います。宇佐では、唐揚げを揚げた後に特製のタレにくぐらせる、後がけスタイルが主流。甘辛いタレが衣に染みこみ、濃厚で香ばしい味わいに仕上がります。
宇佐からあげの漬け込みダレ&からあげ粉セット
大分県・宇佐市――からあげ専門店発祥の地として知られる町から、老舗の味をそのまま家庭で楽しめるセットが登場。しょうゆベースにガツンとくるにんにくの香り、しょうがと唐辛子のアクセントが効いた漬け込みダレと、衣用の粉がセットになっています。
鶏肉を1分もみ込み、15分漬けるだけで、香ばしくてパンチのある宇佐の屋台系からあげが完成。中津の「塩ダレ系」が上品な余韻だとすれば、こちらは、にんにくじょうゆの元祖系。濃いめの味が白ごはんにも、ビールにもよく合います。衣をカリカリに仕上げたい方は、粉をまぶしてから寝かせるのがコツ。

宮崎・チキン南蛮
宮崎県発祥の「チキン南蛮」は、もともと洋食店のまかない料理から生まれたもの。唐揚げに近い鶏肉を揚げて甘酢にくぐらせ、タルタルソースをたっぷりかけたボリューム満点の一皿です。
チキン南蛮8食セット
からあげ王国・九州の中でも独自進化を遂げたのが、宮崎発祥の「チキン南蛮」。こちらは、宮崎県産ムネ肉を使った本格派ながら、揚げずに温めるだけで完成する手軽な冷凍ミールキットです。
ヘルシーな鶏ムネ肉をふっくらジューシーに仕上げ、特製の甘酢とタルタルソースを別添で個包装。カリッとした衣にまろやかな酸味とコクのあるソースが絡み合い、まさに「南国のごちそう唐揚げ」。一枚肉タイプだから食べ応えも抜群で、白ごはんにもパンにもよく合います。

世界に広がるフライドチキン、日本ならではの唐揚げ文化へ
フライドチキンは、世界中で愛され続けています。アメリカやイギリスでは、肉そのもののうまみを活かしつつ衣で香ばしさを引き立てるシンプルなスタイルが主流です。
一方、日本では「下味をつけてから揚げる」という独自の製法が発展し、家庭料理からご当地グルメまで幅広く親しまれるようになりました。塩、しょうゆ、にんにく、しょうが、それぞれの地域や家庭に受け継がれる味が、日本の唐揚げを唯一無二の存在にしています。
こうした丁寧な味づくりこそが、海外のフライドチキンとは異なる「日本のフライドチキン=唐揚げ」の魅力。日本の唐揚げは「心まで満たすフライドチキン」として進化を続けています。
こちらの記事もおすすめ
文・構成/HugKum編集部