1年生のときに算数オリンピックの問題に挑戦したものの、「難しくて断念」。それでも「もう一度やってみたい」と挑戦を続けた栗山拓仁さん。「難しい問題に挑戦するのが楽しい」と語るその笑顔の通り、3年生での再挑戦で見事ファイナル進出、そして金メダルを獲得しました。
今回は、難しい問題にもあきらめずに取り組む秘訣やご家族でのサポート方法など皆さんのご家庭でも活用できるエピソードをたっぷり紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください!

目次
「算数オリンピック」挑戦のきっかけは1枚のチラシ
今木:まず、算数オリンピックに挑戦したきっかけを教えてください。
栗山 拓仁さん:1年生のときにチラシを見て、面白そうだなと思って問題を解いてみたんです。でも全然解けなくて、そのときはあきらめました。3年生になって「よし!」という強い気持ちで挑戦しました!
今木:その「もう一度やってみたい」という気持ちがすばらしいですね。お子さんの成長を一番感じたのは、どんな瞬間でしたか?
栗山さん(保護者):難しい問題に真剣に向き合う姿を見たときですね。途中で投げ出さず、考え方を変えながら粘り強く取り組んでいるようです。本番でも落ち着いて取り組めていたようで、終了後の「やり切った表情」がとても印象的でした。
今木:最初は難しくてあきらめても、「もう一度やってみよう」と思えたことが何よりすばらしいです。挑戦を重ねるたびに、少しずつ「できる」が増えていく。その積み重ねこそが、本当の力になるんだと思います。
3年生で算数オリンピック「キッズBEE」初挑戦、ファイナル進出そして「金メダル」受賞!
今木:ご家庭ではどのような対策をされていましたか?
栗山 拓仁さん・栗山さん(保護者): キッズBEEの過去問を解いたり、ドリルに取り組んだりしました。
今木:大会当日はどうでしたか? 楽しかったですか?
栗山 拓仁さん:本番は緊張したけど、最後まで考え抜けたことがうれしかったです。金メダルを取れたときは本当にびっくりしたけど、本当にうれしかったです。
今木:印象に残った問題とかはありますか?
栗山 拓仁さん:予選の最後の問題が、余った時間を費やしても解けなくて・・・。アミダクジがあって、その並び順の線を3回操作したらこういう並び順で、次に1回操作したらどういう並び順になりますかっていう問題が、結局解けなかったです。
今木:おそらく今まで対策とかでなかった問題ですね! 模範解答などの情報も出てくると思いますので、ぜひ復習してくださいね。

難問に立ち向かうコツは「考え方を変える」こと
今木:難しい問題に直面したときは、どう乗り越えていくのでしょうか?
栗山 拓仁さん:考え方を変えて、いろんなやり方を試します。どうしても無理なときはいったんやめて、あとでまた考えます。
今木:すばらしいですね! 小学3年生とは思えないです! 考え方を変えるというのは、実は大人でも難しいことなんです。ひとつのやり方にこだわらず、発想を切り替えられると、新しい解き方やヒントが見つかる。それが、算数だけでなく、これからの勉強や生活の中でも大きな力になりますね。拓仁さんのように、「一度やめて、また考えてみる」という柔軟な姿勢は、算数だけでなく、これからの勉強や人生にも通じる大切な力です。
<ご家庭でできるワンポイントアドバイス>
考え方を切り替えられる人は、行き詰まっても前に進めます。
そうした“思考の粘り強さ”を育てるには、「わからない」ときこそチャンス。
すぐに答えを教えるのではなく、「ほかにどんな考え方があるかな?」と問いかけてみましょう。
親が「待つ時間」をつくることで、子どもは自分で考える力と粘り強さを少しずつ身につけていきます。
「好き」を育てる、さりげない家庭のサポート
今木:ご家庭で意識していることはありますか?
栗山さん(保護者): 勉強を「やらせる」のではなく、好きという気持ちを大切にしています。
今木:拓仁さんは読書がお好きと伺いましたが。
栗山さん(保護者):はい。読むことが好きで、気づくと本を開いています。私たちが興味を持ちそうな本を本棚にさりげなく並べておくと、自分から手に取って読んでいますね。特に算数や科学に関する本にはすぐ反応します。
今木:なるほど、環境の作り方が素敵ですね。読ませるのではなく、「読みたくなる工夫」をされているのが印象的です。算数を日常の中で自然に楽しむ、そんな姿勢が、拓仁さんの探究心を支えているのかもしれませんね。

【未来】4歳の拓仁さん「かめちゃん」との出合いから生まれた夢
今木:将来の夢はありますか?
栗山 拓仁さん:環境問題を解決する会社を作りたいです!
今木:環境問題ですか? ゴミとかプラスチック問題とかですか?
栗山 拓仁さん:海洋問題になっている、プラスチックゴミを食べて死んでしまう生き物を減らしたいんです。4歳のときに買ってもらった「かめちゃん」がきっかけで、海の生き物が好きになりました。それで、少しでも死んでしまう生き物をなくしたいと思っています。
今木:とても素敵な夢ですね。拓仁さんのような子どもたちが“地球を守る力”を育てていく。そんな未来が今から楽しみです。応援しています!

【おまけ】想像を超えた世界にワクワク!
算数が大好きで、考えることが楽しい——そんな拓仁さんへ、今木からプレゼントのメッセージを一部ご紹介します!
今木:僕自身も算数が大好きなんです。拓仁さんがこれからもっと算数を好きになれるように、今日はちょっと特別なお話をしたいと思います。
算数はただの計算ではなく、数の成り立ちや世界の歴史ともつながっている学問なんです。そういう背景を知ると、算数はもっと面白く、もっと深く感じられるようになりますよ。もちろん、知ってることがあったら「知ってる!」ってさえぎってOKです。
世界でいちばん大きな数って、何だと思いますか?
栗山 拓仁さん:自然数? 無量大数?
今木:無限です。例えば画面に「点」を打ちます。この「点の面積」はいくつですか?
栗山 拓仁さん: え? 面積?
今木:点の面積は「0」です。でも、その点をずーっと打ち続けたら、どうなると思いますか? 画面が真っ黒になりますよね。「0」は「0」なのに、たくさん集まると、点じゃなくなる。こういうところが、無限の不思議で面白いところなんです。無限というのは、入試でもほとんど出てこないし、学校の数学でもまだ習わない分野です。でも、「数の世界の奥行き」を知るきっかけとして、とても面白いんですよ。

今木:では、こんな問題を出してみましょう。
「無限個」の部屋があるホテルがあります。そのホテルは今、すべて満室です。
そこにもう一人、お客さんがやってきました。さて、この人は泊まれるでしょうか?
栗山 拓仁さん:あっ! 知ってる!
(ご両親も驚き)「泊まれます!」と回答。
栗山 拓仁さん:お客さんを偶数の部屋に移せば、奇数の部屋が空きます!
(〜と思い出しながら、一生懸命答えてくれました。)
今木:どこでそういうのを知ったんですか?
栗山 拓仁さん:「笑わない数学」でみました!
今木:ずいぶん難しい本も読んでいるんですね! では次は計算問題です。無限引く無限はいくつ?
栗山 拓仁さん:普通に「0」とか?
今木:それもあるかもですね。答えは3つです。
* * *
・・・と今木代表と拓仁さんの会話は続きます。 その間も、真剣に考えながらも楽しそうに話す拓仁さんの表情がとても印象的でした。 どんなに難しいテーマでも、「考えることそのもの」を楽しむ姿勢が伝わってきます。
そんな拓仁さんを支えているのが、ご家庭でのあたたかなサポートでした。 算数への“好き”という気持ちを大切にしながら、日常の中で自然に学びが根づいているそうです。

まとめ:「できる」より「考える」を楽しむことが、算数の本当の力
拓仁さんのように、「難しいけど考えるのが楽しい」と感じられることこそ、学びの原点です。
算数は「正解を出す」ことよりも、「どうしてこうなるのか」を考える過程を味わう教科。親子で「どうしてこうなるんだろう?」と話すだけでも、子どもの思考力は大きく育ちます。
また、「やってみたい」という気持ちを尊重し、家庭で“考えることを楽しむ環境”を整えることが、算数を好きになるいちばんの近道かもしれません。
小さな「なぜ?」の積み重ねが、未来を切りひらく力へ。考えることを楽しむ時間こそ、子どもの才能を輝かせる第一歩です。
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