「今日は、お金がないから買わないよ」 がOK!
約束の大切さ、公共のマナーについて、子どもと話し合う時間をもちましょう。
その場での対応ではなく、家を出る前に、子どもとあらかじめ約束をすることがポイントです。「今日はひとつだけね」とか、「今日は何も買わない日だよ」など、「ほら、これしか入ってないから」とお財布を見せてもいいですね。
もし、約束をせずに出てきてしまった場合は、「お店の中で騒がないで」と、一度その場を離れましょう。ときには泣いている子どもより、ヒートアップしたママの声のほうが周囲を驚かせていることがあります。
ほしいものが目に入ってしまった場合は、子どももなかなか引きません。約束をしてこなかった場合、「ひとつだけ」と、経済的に許される範囲で譲歩してもいいでしょう。ただし、「今度からは、お家を出るときに約束しようね」と伝えたうえで、「あんなふうに床にひっくりかえって騒ぐと、まわりの人も心配するし、お店の中でうるさいなって、イヤな気持ちになる人もいるかもしれないから」と、公共のマナーについても説明しましょう。
記事監修
乳幼児教育保育実践研究家、非営利団体コドモノミカタ代表理事。東京家政大学短期大学部保育科を卒業。東京家政大学ナースリールーム主任、東京家政大学・同短期大学部非常勤講師を42 年務める。著書に「保育でつむぐ 子どもと親のいい関係」(小学館)など。
『イライラをぶつけない ママの口グセ言い換えBOOK』edu 別冊ふろく
取材・文/井尾淳子、齋藤美和 イラスト/高部むしゅこ 編集/井尾淳子 再構成/HugKum編集部