コロナ離婚ちょっと待った!夫婦仲修復映画3選 【夫婦で観たい映画】

予想どおり、緊急事態宣言が延長され、まだまだ続くコロナ禍の自粛ライフ。本来なら楽しいレジャーに繰り出す大型連休も、巣ごもりしたまましっぽりと終わってしまいました。ずっと家にいると、大好きな家族との間でも、小さなほころびが生まれてしまうのは、“コロナあるある”だと思います。

“コロナ離婚”というキーワードも、コロナ禍でやってきた、ファミリーにおける“ディープインパクト”だったかと。たとえば、ご主人がテレワークに切り替わったことで、そういうほころびがどんどんほつれていってしまった、という話題は、SNSにも溢れています。

でも、家庭における緊急事態宣言(!?)をするのは、ちょっとお待ちください!今は、あくまでも非常時と言えますので。ちょっと心をクールダウンしたい時には、ちょっぴり笑えて涙腺を刺激される、夫婦愛が紡がれた映画を観てみませんか? 題して「夫婦仲修復映画3選」をお届けします。

猫スーツの北山宏光演じるダメパパに涙!

1本目でご紹介するのは、Kis-My-Ft2の北山宏光の映画初主演作『トラさん~僕が猫になったワケ~』です。原作は、板羽皆の人気コミック「トラさん」で、北山くんが演じるのは、ノーテンキの売れないマンガ家、高畑寿々男です。ところが、ある日突然、交通事故で命を落とす、というまさかの悲劇的展開に。

ただし、死に方も寿々男らしい、ちょっぴりまぬけな感じで、彼の死後もそこまで悲壮感がありません(笑)。そして寿々男は、なんと猫の姿になって妻・奈津子役(多部未華子)と娘の元に戻ってきます。とはいえ本物の猫ではなく、なんと猫スーツをまとった北山くんなので、「コントかい!?」と、ツッコむ人も多いはず。

ところがだんだん観ていくうちに、うだつの上がらないダメパパの寿々男が、愛おしくなってきます。冴えない寿々男ですが、実は家族への愛情なら誰にも負けない、素敵なパパだったのです。そこが少しずつ明かされていき、まさかの涙腺攻撃。猫スーツに油断させられた分、ギャップ萌え的なポイントが加算され、実に気持ち良く泣かされます。

『トラさん~僕が猫になったワケ~』

妻の死んだふりのコスプレに絶叫する夫!?

お次は、「Yahoo!知恵袋」の投稿から始まったコミックエッセイを、榮倉奈々と安田顕を迎えて映画化した『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』です。こちらは、タイトルからしてコメディ色が強いのですが、夫婦で笑いながら観られる感動作となっています。

結婚3年目のサラリーマン、加賀美じゅん(安田顕)が帰宅すると、いつも玄関で妻のちえ(榮倉奈々)が死んだふりをしています。ある時はワニに喰われていたり、ある時は頭に矢が突き刺さっていたり、ある時はドラキュラになっていたりと、かなり作り込んだコスプレ芝居が最高です。さらに、芸達者な安田顕によるオーバーリアクションも、最高のスパイスとなっています。

後半で登場する、2人の初々しかった頃を含むエモーショナルなエピソードが、感涙ポイントですが、私は、ちえの放った何気ないこの台詞が忘れられません。「夫婦は毎日一緒にいるから、そんなに頑張らなくていいんです」というもの。夫婦として、一緒に暮らす意味を、改めて考えさせられる1作となっています。

『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』

ツレがうつになった時、妻はどうふるまえばいいのか?

最後に、セレクトした1本は、細川貂々(てんてん)の人気エッセイ・コミックを映画化した『ツレがうつになりまして。』です。本作では、宮崎あおいと堺雅人が、大河ドラマ「篤姫」に続いて再び夫婦役を演じたことも話題となりました。

漫画家の晴子(宮崎あおい)と、うつ病になったツレ(堺雅人)が、二人三脚で病気と向き合っていく日常を描いた1本です。メガホンをとったのは、3月31日に永眠された、『半落ち』の佐々部清監督ですが、夫婦の心の機微を、非常にユーモラスで温かな視点から描いています。

当時のインタビューで、ツレ役の堺さんが「夫婦の完璧な理想像があったとして、全てをそこに近づけるんじゃなくて、今ある関係性、今ある自分たちの手持ちの材料を上手く使いこなしながら、何とか一歩でも良い方向へ行こうとする。それがすごく成熟した大人の関係のような気がします」と語っていました。当時も大いにうなずいたのですが、コロナ禍の今は、また別な意味で心に響きます。

当たり前の日常が、そうではなくなってしまったコロナ禍。そんな中だからこそ、いろいろな意味で、本当の幸せに対する価値観が問われているような気もします。まだまだ巣ごもりライフは続きますが、観ればきっと前向きになれる、身近にいる家族と過ごせる時間の尊さをかみしめられるこの3本を、ぜひお楽しみください。

※宮崎あおいの「崎」は正式には「たつさき」です

『ツレがうつになりまして。』

文/山崎伸子

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