卵、牛乳・乳製品、小麦が三大アレルゲン
三大アレルゲンとは、アレルギー症状を誘発しやすい卵、牛乳・乳製品、小麦のことを指します。アレルゲンとなる食品は人によって違いますが、食物アレルギーのほとんどはアレルゲンを初めて食べたとき、飲んだときに発症します。何が原因になったのか調べるためにも、初めて食べる食品は1種類ずつ、少量から与えるようにしましょう。
「早い時期から食べさせる」ことがアレルギーの予防に役立つ
アレルゲンとなる食材はとらない方がよい、食べさせないほうがアレルギーの予防につながる、といわれていましたが、現在では「早い時期から食べさせる」ことがアレルギー予防に役立つといわれており、さまざまな食品をバランスよく食べることが推奨されています。ただし、すでにアレルギーがわかっている食品や、重いアレルギー症状があらわれている場合は、医師と相談してください。
食物アレルギーが疑われる症状が出たときは?
食物アレルギーが疑われる症状が見られたら、急いで病院を受診してください。食べたものについて種類や量、症状が出てからの時間などがわかると診察に役立つので、記録がある場合は持参しましょう。
また、必要だと判断された場合は、医師の指示のもと食品の除去などの治療を行います。食物アレルギーは成長に合わせて耐性が付き、食べられる食品も増えていきます。一生食べてはいけないというものではありませんので、継続的に病院での指導を受けましょう。
自己判断で食品の除去を行うのは控えて
病院での検査でアレルゲンが特定されても、症状が出ない場合もあります。検査はあくまでもアレルギー反応が起きる可能性を判断したものです。医師は症状や経過、検査の数値などを総合的に判断したうえで、食事指導を行います。アレルゲンが特定されたという理由だけで、自己判断をして食品の除去を行うのは控えましょう。
また、アレルゲンの特定は症状が出てからしか行えません。食物アレルギーが心配だからと言って、離乳食を食べる前から検査を行う必要もありません。
食物アレルギー予防には正しい知識を
赤ちゃんの食物アレルギーとママの食べ物に関連性はあるのか、また、三大アレルゲンとは何なのかをご紹介しました。さらに、アレルギーの予防に役立つことや、食物アレルギーが疑われる症状が出た場合の対処方法を解説しています。食物アレルギーの予防には正しい知識を身につけることが重要です。不明点や不安なことは医師に相談し、適切な対応を行いましょう。
文・構成/HugKum編集部