水泳が苦手な子に、親が教えてあげられる基本の泳ぎ方。まずはイヌかき、ラッコ浮きから

体育は嫌いじゃないのに水泳だけはなぜか苦手…。水がこわくて水泳の時間が憂鬱…。そんな子供の悩みは少なくありません。親として力になってあげたいけど、具体的にどうアドバイスしたらいいか迷ってしまいますよね。今回は水泳の練習のポイントをまとめました。親子で確認してみましょう。

平泳ぎ、クロールといった本格的な泳法のまえに、まずは水の中で足を浮かせ、浮力に身をまかせること、そこから手足をつかって前に進むことから練習してみましょう。

『小学館の子ども図鑑 プレNEO げんきの図鑑』より

 

まずは動物の泳ぎ方をまねた、水遊びからはじめてみましょう。

イヌかき

うまくできない場合は、腰につけられる水泳用のヘルパーで浮力を補ぎなうといいでしょう。

ラッコ浮き

【1】プールの底を蹴って、水面にゆっくり体をたおしていく。

【2】ラッコのように、あお向けで水に浮く。手は体の横におく。

ラッコ浮きのレベルアップ

【1】プールの底を見るようにして頭を水に入 れ、浮く。両手は前にのばしておく。

【2】片手で水をかいて、いきおいをつけ、胸を上に向けはじめる。

【3】両手とも体の横へもっていきながら、胸をもっと上に向けていき、「ラッコ浮き」と同じ姿勢で水に浮く。

ラッコからのアドバイス

ほかの生き物の泳ぎ方

上では犬とラッコの泳ぎ方をヒントにしましたが、ペンギンやイルカはこんなふうに泳いでいます。マネして手や足を動かしてみても楽しいですね。

ペンギン

羽を上手に動かして泳ぐ。

イルカ

尾びれを上下に動かして泳ぐ。

「できた!」につなげるヒント

ここで紹介している遊びは、水に慣れて水中でリラックスできるようになること、腕や足で水をとらえて前へ進む感覚を体験することを目的としています。これらは、クロールの息つぎや推進力につながるものです。子どものやる気を引きだすために、イヌやラッコが泳いでいる写真、動画を見せるのもいいですね。

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「クロール」の練習は、うでの動かし方のマスターから

さて、ここからは泳法としてのクロールを見ていきましょう。クロールは息つぎで、水面から顔を出すタイミングが大事です。

【1】プールの中に立って顔を水につける。片方の手で水をかく。

②手を水から抜きあげて、元の位置にもどす。

【3】すぐに、もう片方の手で水をかく。1、2を繰り返す。

この練習のポイント

腕を交互に回すリズムをつかみ、推進力を得るための練習です。手先をプールサイドに置いて練習するのも効果的です。

「できた!」につなげるヒント

小学校で学ぶ泳法のひとつとして、クロールをとりあげました。推進力と息つぎが、速く長く泳ぐためのポイントです。とくに息つぎは、うまくできないと水に対する恐怖心が芽生えやすいので、気長に教えていきましょう。

「クロール」はここが大事

水をかくとき

 

頭を水の中に入れる

体をまっすぐにするためです。体がくの字になったり、反ったりしていると、前へ進みにくくなります。

足の甲で水を蹴る

膝を軽く曲げて、キックします。蹴りおろすときに膝が曲がりすぎていたり、伸びていたりすると、前へ進みにくくなります。余分な力が入いらないように、水に慣れさせておくといいでしょう。

息つぎをするとき

もう片方の手は伸ばす

伸ばした腕は浮輪のような役割をします。息つぎのときに沈みにくくなることを伝えて安心させましょう。

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「できた!」が体育を「楽しい!」に

子どものころ体育が苦手だった人でも、大人になってから運動の楽しさに目覚め、スポーツを趣味にする場合もあります。本来、体を動かすことは楽しいこと。体育という科目への苦手意識を引きずって運動嫌いになってしまうのではもったいないですよね。

「できた!」の積み重ねが「楽しい!」へとつながります。体育や運動への苦手意識は、成功体験をきっかけに克服できることもあります。

※この記事は、『楽しく遊ぶ学ぶ げんきの図鑑』(監/中村裕・小学館)から引用して作成しています。

楽しく遊ぶ学ぶ げんきの図鑑

プレNEOシリーズ『げんきの図鑑』は、「子どもの身体能力+運動能力」「子どもの健康」に着目した図鑑です。この記事のように、基本的な運動技能について効果的な練習ができるようポイントを図説しているほか、病気やケガの手当て、からだをつくる栄養や食事のマナー、早起き・排泄といった生活習慣など、自分のからだと向き合い、健康的に生きていくための大事な情報を網羅しました。

イラスト/かつまたひろこ、セキ・ウサコ 再構成/HugKum編集部

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