シュトレンとは
ここ数年前くらいから日本でも流行っていて、パン屋さんやお菓子屋さんにシュトレンが並んでいますよね。どんな菓子パンなのでしょうか。
ドイツの伝統発酵菓子
※以下「 」内、吉永麻衣子先生の談話
「シュトレンはドイツの伝統発酵菓子で、シュトーレンと表記されることが多いのですが、正しくはシュトレンです。ドイツではキリスト教が信仰され、イエスキリストの御降誕を待ち望む間にシュトレンを食べる習慣があり、シュトレンはいろいろなレシピがあるんですよ。
本格的なものはマジパンを入れます。もちろんなくてもOKなのですが、しっとりしてくるので美味しいんですよね。和風にアレンジしたいときは餡子入れたりもします♪」
シュトレンの食べ方は?
「一般的にはすぐには食べず、何日か寝かせてから食べます。薄くカットしてください。
端から切ると断面が乾燥してしまうため、ど真ん中からカットするのがおすすめ! 真ん中をカットして食べたら、断面を付き合わせてラップに包んで保存します。
バターと砂糖、そして真ん中にマジパンも入っているため、1週間ほど置いておくとそこから生地がじんわりとしっとりしてきます。それもまた美味」
簡単! ホットケーキミックスで作る、シュトレン
今回は、ホットケーキミックスを使ったご自宅でも簡単に作れるシュトレンレシピを教わりました。
ポイントは?
「スパイスを入れること。本格的な風味になりますよ。もちろん、小さなお子さんにも食べやすくするには、スパイスを入れなくてもOK。ご家庭ごとに楽しんでいただけるよう、お好みで調整してくださいね」
ホットケーキミックスで作る、シュトレン
材料
●生地
ホットケーキミックス 150g
アーモンドプードル 30g
シナモン・カルダモン・ナツメグ・ジンジャーなどパウダーで合計3g (お好みで、なくてもOK)
バター 30g (7ミリ角にカットして冷蔵庫で冷やしておく)
砂糖30g
卵黄1個
牛乳 10g〜(適量)
ドライフルーツ(お酒につけたもの) 80g(お酒は甘いお酒。梅酒とか杏酒とか。焼けばアルコールは抜けますのでお子さんもOK)
ローストミックスナッツ 40g (スーパーで売っているものでOK。無塩のもの)
●マジパン
アーモンドプードル 30g
粉砂糖 30g
卵白 5g
仕上げ用バター 20g
粉砂糖 50g程度
作り方
①生地を作る。
ポリ袋にホットケーキミックスとアーモンドプードルを入れて7㎜角にカットした冷たいままのバターを入れてポリ袋の外から手で揉む。
バターは、粉に擦り付けるようにして揉んで。
砂糖を入れてふり、全体を均一にしたら、そこに卵黄を入れてひとかたまりにする。水分が足りなければ牛乳を足して。ドライフルーツとローストナッツも入れて均一にしておく。
②マジパンを作る。
材料を全部ポリ袋に入れてひとかたまりにする。シュトレンの長さに合わせて棒状にしておく。20cm程度。くっつかないアルミホイルの上に、楕円形に厚さ1cm程度に広げたシュトレンの真ん中に、棒状のマジパンをおき包む。
おくるみのように生地でマジパンを包みます。
③トースター1000wで20分焼く。
表面が焦げてくるのでアルミホイルを被せてさらに10分。
焼きたてはふんわりとしていますが、冷めるとかたくクッキーのようになります。
④仕上げ。
焼きたての表面にバターを擦り付けます。
粗熱をとれたら、粉砂糖をかけます。
全体にまんべんなく粉砂糖をふれば、完成!
焼き立てを楽しんでも!
焼きたてのシュトレンを食べたことがある方はそういないですよね。
「シュトレンは、何日か寝かせてから食べるのが一般的ですが、自宅でシュトレンを作る醍醐味としては、焼き立てが食べられること♪
作り手としては、焼き立てを1cmほどにカットし、バニラアイスをのせて食べて!とおすすめしています。とっても美味しいんですよ。この贅沢をぜひ味わってくださいね」
みなさんも挑戦してみませんか!
お話をうかがったのは…
吉永 麻衣子
専門学校講師、カフェキッチン、日本ヴォーグ社ハッピークッキングの立ち上げ等経験し、自宅にてパン教室をスタート。忙しいママも毎日焼けるパンが好評に。現在は、外部での講師と、企業とのレシピ開発や雑誌へのレシピ提供、書籍の出版、コラムの執筆等、幅広く活動。cookpadTV毎週日曜日10時~「オーブンいらず楽ちんパン」出演中。自身もパパとかわいい3男児と5人家族。
*動画で吉永先生のパンレシピもチェック!
公式YouTube「吉永麻衣子のMy Daily Bakery」はこちら>>
構成/HugKum編集部