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これぞ王道の「クレヨンしんちゃん」ムービー!渾身の劇場版30作目
ゴールデンウィークを前に、いよいよ4月22日(金)より公開された『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』。ドキドキの新学期が始まり、めっきり暖かく春めいてきたこの季節にもぴったりの、家族みんなで思いっきり笑って泣ける最高のエンタメ作品に仕上がっています。
それもそのはず、監督はシリーズ歴代最高興行収入を記録した2015年公開の大人気作『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』や、2019年公開の『新婚旅行ハリーケーン ~失われたひろし~』を手掛けた橋本昌和。さらに脚本を、橋本監督との前述の2作品や昨年公開された『謎メキ!花の天カス学園』も手掛けたうえのきみこが橋本監督との共同脚本として執筆。30作目にして、「しんちゃん」が遂に“忍者”となって大スクリーンを駆けめぐり、ママやパパ、おじいちゃんおばあちゃんもつい吹き出してしまう爆笑ギャグてんこ盛りのなか、世界の存続をかけたピンチに野原一家と仲間たちが力をあわせて立ち向かいます!
「しんのすけ」出生の真実とは…?!野原家の揺るぎない“家族の絆”にほろり
「しんのすけ」がこの世に誕生して5年。物語では、ある日突然、“屁祖隠ちよめ”と名乗る女性が “珍蔵”という名のしんのすけと同じ5才の少年と共に野原家を訪れ、「私がしんのすけの本当の母親です」と告げたことから事態が急展開。その夜2人は野原家に泊まらせてもらったものの、ちよめに謎の忍者軍団が襲いかかり、たまたまトイレで起きていたしんのすけも、ちよめと一緒に息子として連れ去られてしまう。実はちよめは、忍者の里のくノ一で、ある画策を抱えて野原家を訪れていたのだった…。ちよめと忍者軍団のカッコいいキレキレのアクションシーンも、今作の見どころの一つ!
実は、ちよめの住む忍者の里には、地球のエネルギー:ニントルを閉じ込める「地球のへそ」があり、それを屁祖隠家は代々伝わる“もののけの術”を使って守ってきていたのだった。いっぽう、しんのすけを助けるため、忍者の里を目指すひろしとみさえ、そしてひまわりと珍蔵。果たしてしんのすけたちは地球の未来、はたまた大切な家族を守れるのか…?!
今作では、ところどころに様々な忍術が登場。その中でも最大のキーとなるのが“もののけの術”。動物など自分の分身のようなものを生みだすことができる秘技なのですが、筆者がハマったのがひまわりの分身。「さすが、ひまちゃん」というべきなにかを生みだしており、ぜひそこは劇場で観てのお楽しみに!
さらに「忍法、○○!」と何でも忍術名にしてしまうシーンは、クレヨンしんちゃんの真骨頂とも言える爆笑シーンとなっており、ひろしの「忍法、親父の靴下!」には思わず吹いてしまうパパママも多いはず。家に帰って家族で色々と言い合ってみるのも楽しそうです。
ゲスト声優は川栄李奈&ハライチ!豪華声優陣のしんちゃん愛が炸裂
毎回変わる豪華なゲスト声優陣も劇場版の大きな魅力のひとつ。今作では、屁祖隠ちよめ役をNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のヒロイン役でも注目を浴びた川栄李奈が演じ、川栄自身も「『クレヨンしんちゃん』は小さい頃からアニメを見ていたのでオファーを頂いてすごく嬉しかったです。ちよめという役はくノ一で格好いいイメージ。お母さんですごくしっかりしている一方で可愛らしい魅力もある役どころ」と説明。いっぽう芸人のハライチは、なんと本人役で劇中に登場!貴重な漫才を披露しており、どんなシーンに出てくるのかにも注目です。
決して楽しいギャグだけではなく、心に響く言葉、大切なメッセージを私たちに投げかけてくれる「映画クレヨンしんちゃん」。毎年生み出される奇想天外な新たなストーリーと、想像力にあふれた斬新なキャラクターや世界観は、老若男女問わずハッピーな気持ちにさせてくれること間違いなしです。そして物語からは、平和な日々のありがたさ、そして今作では特にみさえの母としての芯の強さと優しさ、懐の広さに尊敬の眼差しを向けるお母さんたちも多いかもしれません。
まだまだ子どもたちも学校などでお友達と触れ合う機会が少ないですが、子どもたちのたくさんの笑い声に包まれる映画館での幸せな体験を、ぜひ一緒に味わっていただきたいです。
『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』は4月22日(金)より全国東宝系にて公開中
原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載中/テレビ朝日系列で放送中監督:橋本昌和脚本:うえのきみこ 橋本昌和声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、ほかゲスト声優:川栄李奈 ハライチ(岩井勇気・澤部 佑)
公式HP:https://www.shinchan-movie.com/
文/富塚沙羅
©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022