“チームラジハ”が遂にスクリーンに！『劇場版ラジエーションハウス』はドラマ未見の人も120％楽しめる、爽快かつ濃厚な人間ドラマ

“チームラジハ”の集大成！映画ならではのスケールで濃厚な人間ドラマが展開

2019年のシーズン1、2021年のシーズン2に続き、いよいよ4月29日(金)より公開された人気ドラマシリーズの映画化『劇場版ラジエーションハウス』。医師免許を持ちながらも、ある想いを胸に天才放射線技師として働く主人公・五十嵐唯織役の窪田正孝をはじめ、本田翼、広瀬アリス、山口紗弥加、遠藤憲一、浜野謙太、丸山智己、矢野聖人、八嶋智人ら“チームラジハ”の面々や、鈴木伸之、高嶋政宏、浅野和之、和久井映見らドラマ版でおなじみの豪華メンバーたちがスクリーンに帰ってきます！

2015年から「グランドジャンプ」(集英社)にて連載中の同名漫画を原作に、見えない病を見つけ出す“病の写真家”である放射線技師と、画像を読影し病気を診断する放射線科医の活躍を描く本シリーズ。劇場版では昨年放送されたシーズン2のその後が描かれるものの、ドラマを見ていない人も十二分に楽しめる内容となっており、これまで様々な患者と向き合い困難を共に乗り越えてきたラジエーションハウスの放射線技師たち“チームラジハ”の面々が、立ちはだかる史上最大の困難に立ち向かいます！

「ひとりで闘う必要なんてない」ラジハメンバーの固い絆に胸アツ必至！

実は幼なじみで想い人の甘春杏（本田翼）との小さい頃の約束を守り、放射線技師として働く唯織（窪田正孝）。そんな大好きな杏が、放射線科医としての腕を磨くためワシントン医大へ留学することが決まり、映画冒頭ではうなだれるように意気消沈する唯織が「72時間を切ってしまいました」とお別れまでのカウントダウンを刻む姿は、杏への一途な想いが切なくもなんとも微笑ましいシーンに。そんな中、無医島だった離島の小さな診療所で島民を診てきた杏の父親が危篤との連絡が入り、杏は急遽一人で島へ向かうこととなる…。

さらに並行して物語では、唯織たちが働く甘春総合病院へお腹の子の健診で向かっていた高橋夫婦(山崎育三郎&若月佑美)が交通事故に巻き込まれ、病院へ運び込まれてくる。人の生死を分ける時間は、“72時間”――。緊迫する出来事が次々と起こるなか、連鎖するように事態は思わぬ方向へと進んでいく…。

しかしそんなスリリングな展開の中でも、ラジハメンバーおなじみの放射線技師長の小野寺(遠藤憲一)や、新人放射線技師の田中(八嶋智人)、中堅放射線技師の軒下(浜野謙太)を筆頭に、地位と名声をこよなく愛しながらもいざという時には頼りがいを見せる甘春総合病院副院長の鏑木(浅野和之)の存在など、ユーモアたっぷりの個性的なキャラクターや絶妙な会話劇が軽快に繰り出されるのも「ラジハ」の大きな魅力のひとつ！

人々を襲う未知なる感染症…はかれない人の命の重さ、それぞれが選ぶ未来

島に一日残ることにした杏だったが、そこへ大型台風や土砂崩れ、さらには未知なる感染症が島民に襲いかかる…。杏が孤軍奮闘していることを知った唯織、そして“チームラジハ”はある決心をして、感染症拡大の疑いがある離島へと向かう。

それぞれが強烈な個性を持ちながらも、誰かがピンチの時には抜群のチームワークの良さでお互いを思いやる「ラジエーションハウス」の仲間たち。それは、人間関係が希薄になりがちな今の社会の中で羨ましくも映るかもしれません。そしてさらに五十嵐唯織（窪田正孝）と甘春杏（本田翼）、広瀬裕乃（広瀬アリス）の恋模様もファンにとっては大いに気になるところ！遂にシリーズ完結編。それぞれの未来への決断を、ぜひ劇場で見届けていただきたいです。

文／富塚沙羅