【看護師ママが解説!】切り傷、やけど、鼻血…子どもがケガをした時、自宅でできる応急処置方法

子供が元気に遊んでくれることは親にとってうれしいこと。しかし、遊びに夢中になりすぎて怪我をしてしまうこともしばしばありますよね。怪我をしたときの正しい応急処置の有無で、その後の傷の治りや症状の経過が大きく変わります。 今回は、看護師ママである筆者が家庭でもできる怪我の応急処置方法を、ケース別にご紹介します。

ケース① 切り傷、擦り傷で出血したときの応急処置

①傷を水でよく洗います。

②残った砂や泥などの汚れを清潔なハンカチやガーゼで取り除いてください。

注意:無理やり汚れを取ろうとすると、出血が悪化する可能性があります。取り切れない場合は、病院で処置してもらいましょう。

③清潔なハンカチやガーゼで傷を圧迫し、止血させます。

④絆創膏などで傷を覆う。

注意:密閉タイプの新しい傷パットは痕に残りにくく、傷の治りも早いのでおすすめですが、傷の汚れを取り切れなかった場合に菌が繁殖し、化膿する可能性があるので注意しましょう。

ケース② 口の中を切って出血したときの場合

①顔の下にタオルを当てます。出血量が多い時はボウルを用意するのもよいでしょう。

②傷の上に清潔なガーゼを当て、指で10分間圧迫し、止血させる。

③傷を指で圧迫できない場合や10分間圧迫しても止血できない場合は、病院を受診しましょう。

ケース③ 鼻血が出たときの応急処置

①子供を座らせ、ややうつむく様な前傾姿勢にします。

注意:上を向くと血を飲み込んで吐き気を誘発したり、誤嚥のリスクに繋がります。

ポイント:スマートフォンや絵本を見せると姿勢を維持しやすいですよ。

② 口呼吸をさせ、小鼻(鼻の柔らかい部分)を指で10分間つまんでおさえます。

 ③口の中に血が溜まった場合はき出させます。

注意:10分以上鼻血が続く場合は病院を受診することをおすすめします。

④鼻血が止まったことを確認してから、鼻や口のまわりの血を濡れたタオルなどで拭きます。すぐには遊びに戻らず、 しばらく静かに過ごし、再び鼻血が出ないか様子を見るのが良いでしょう。

ケース④ 火傷したときの応急処置

①火傷した部位を10分以上流水で冷やします。

注意:衣服の上から火傷をした場合は衣服の上から流水を当てましょう。火傷直後に無理やり服を脱ぐと皮膚が剥離したり、火傷が悪化する恐れがあります。

②衣服と皮膚が癒着していなければ衣服を脱ぎましょう。癒着している場合は火傷部位を残すように衣服をハサミでカットします。

③火傷の部位を清潔な布やガーゼで覆います。(ラップでも応用できます。)

④出来るだけ早く、病院を受診しましょう。

注意:保冷剤などで冷やす場合は、火傷を覆った布の上に、更にタオルを当てて使用しましょう。火傷に直接当てると凍傷のリスクがあります。

ケース⑤ 頭を打ったときの応急処置

①出来る限り静かで、平らなところに寝かせます。

②意識はあるか、呼吸をしているか確認します。

ポイント:胸の動きを見たり、顔を子供の口元に近づけると呼吸をしているかどうかの判断がしやすいですよ。

③意識がない、呼吸をしていない場合は直ちに救急車を呼びましょう。

④頭を打った時の情報を集めます。

ポイント1:落下した場合はその高さ、打った強さ、落ちた地面や床の硬さ、頭のどこを打ったかなどを観察します。

ポイント2:病院を受診した時に、正しく説明できるようにメモを取っておくのもいいでしょう。

⑤出血がある場合は清潔なハンカチやガーゼで強く圧迫してください。出血がある場合も速やかに病院を受診しましょう。

⑥30分以上は食べ物は避け、安静に過ごします。

⑦頭を打ってから48時間は子供の様子に注意が必要です。また、下記の症状がある場合は、夜間や休日であっても速やかに病院を受診してください。

・頭痛が強くなる

・嘔吐する

・夜間でないのにうとうとしている

・歩けない

・呂律が回っていない

・ひきつけを起こした

番外編 ペットの犬や猫に噛まれたときの応急処置

①傷口を流水で流したあと、石鹸でなどで洗います。

注意:強く擦らず、優しく洗い流しましょう。

②出血してる場合は清潔なタオルやガーゼで圧迫し、止血してください。

③腫れている場合はタオルの上からアイスノンや氷で冷やすと痛みを軽減できます。

④動物に噛まれたときに心配なのが細菌感染です。病院を受診し、医師の判断を仰ぐのが安心でしょう。

ママパパが落ち着いて処置することが大切

”子供が怪我をするのはよくあること”とは思っていても、実際に自分の子供が怪我をすると不安になったり、出血を見てパニックになってしまうパパママも多いと思います。パパママが不安になると子供も一緒に不安になってしまいます。いざという時に、落ち着いて応急処置が行えるよう予習しておくのも大切ですね。また、応急処置をした後に少しでも子供の様子がいつもと違うと感じたり、応急処置が合っているかなど不安に思う場合は病院を受診するのをお勧めします。

 

【参考ページ】愛知県小児医師会 日本医師会

文・構成/山本央奈

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