目次
入園準備はいつから始める?
第一子の場合、入園準備は初めてですよね。また、第二子以降も違う園であればどんな用意が必要なのかまったく分からないなんてことがほとんどのはず。事前に情報をある程度仕入れておきましょう。
保育園の場合
保育園の場合は、待機児童が発生することが多いので、どこに入園できるかは抽選結果によって、2月から3月上旬に決定。一般的に4月1日から入園することが多い保育園では、入園準備をスピーディーに行う必要があります。園によって用意するものが違うので、事前に行われる保育園の説明会でしっかり確認しましょう。そのため、仕事も忙しい時期ですが説明会への参加は後々困らないために必須です。
幼稚園の場合
一般的に幼稚園の入園考察が行われるのは、10月~11月にかけて。その後、入園までの間に入園説明会があり、園の基本的なルールや、入園までに準備するべきもについて一通り説明があります。それを確認してから準備をスタートさせるのがポイント。張り切って早くから準備してしまうと、必要ではないものまで買ってしまうことも。
保育園入園準備に必要なものをリストアップ
保育園に入るのに準備しておくべきものをリストアップしました。保育園で開催される入園説明会を聞いてから用意するのがおすすめですが、事前にどんなものが年齢ごとに必要になっていくのか参考にしてください。
全年齢で必要なもの
・シーツ、掛け布団カバー、シーツ袋
・上履き袋
・食事用のエプロン
シーツ、掛け布団カバー、シーツ袋
園によってサイズが違うのでしっかり確認をしておくべきものの一つです。また、長さがたっぷりある布の用意が必要なので、あらかじめメドをつけておくのがおすすめ。最近は園側で用意してくれるのでシーツやカバー不要というところも増えています。
上履き袋
上履きを使用するかどうかは園によりけりですが、使用する場合は足のサイズが大きくなっても入れられるように、入園時よりもひと回り大きめサイズで用意しましょう。
食事用のエプロン
ビニール製で、食べこぼしをキャッチできるポケット付きのものを選ぶと洋服を汚さず安心。園によっては巾着、コップ、フォーク・スプーンなどのお食事セットが必要な場合も。
0歳〜1歳
・おむつ・おしりふき
・着替え
・ミルク
・哺乳瓶
・離乳食用の食器
・スタイ
おむつ・おしりふき
おむつはサイズをしっかり確認してサイズアウトしないものを用意。他の子との取り違えを防ぐために大きめに名前入れを。名前スタンプを使えば時短になります。おしりふきも消耗品なので、余裕をもって用意しましょう。
着替え
ようやくたっちができる前後の0歳児は頭からかぶるタイプだとおむつ替えが大変なので、寝たままできる前開きタイプにしましょう。
ミルク
まだミルクから栄養を摂っている月齢の赤ちゃんの場合は、1日に必要な分の粉ミルクも用意しておく必要があります。また、赤ちゃんが母乳しか飲めないという場合は、母乳を専用パックに入れ冷凍したものの取り扱いをOKとしている園もあるのでしっかり用意を。
哺乳瓶
粉ミルクや母乳を飲ませる際の哺乳瓶。子どもが飲み慣れているものを用意するとスムーズです。
離乳食用の食器
離乳食を食べている場合は、離乳食用のスプーンやフォークも用意。自宅で使っているものと同じものを選んでおくと、赤ちゃんも食べやすいようです。
スタイ
布製のよだれ用のスタイを何枚か用意。さっとよだれをふき取ることができるシンプルなタイプがおすすめ。
2~3歳
・靴
・帽子
・ループ付きタオル
靴
お庭遊びやお散歩が始まる時期には靴の用意が必要。自分でも脱ぎ履きがしやすく、保育士さんが手伝いやすいマジックテープタイプを選びましょう。
帽子
お散歩の時にはお揃いのものを用意してくれることもありますが、日よけのついた帽子を用意しましょう。夏場は、首の後ろがカバーされているものがおすすめ。
ループ付きタオル
外遊びの後には手を拭けるタオルが必要。ラックに引っ掛けるのでループ付きが必須。自分のものがすぐに分かるようにマークをつけておくなど工夫してみましょう。
4~5歳
・汚れてもOKな洋服
おむつの準備がなくなってくるので、持ち物がぐっと減る時期。ただ、1歳から使っているシーツなどは、ほころびやボタン外れなどがあるかもしれないので、進級する前に細かくチェックをしておきましょう。
汚れてもOKな洋服
この年齢になると、遊び方も外遊びもよりアグレッシブに。また水彩絵の具を使ったりすることもあるので、汚れても大丈夫、という服を用意してあげましょう。
▼関連記事はこちら
幼稚園入園準備に必要なものをリストアップ
入園準備するものは大きく分けると制服や体操着など“園指定の購入品”と、作ったり買ったりして“親が準備するもの”の2種類あります。
園指定の購入品
・制服・身に着けるもの
・体操着(上下)
・お道具類(クレヨン・ハサミ・のり・粘土など)
・作品入れバッグ
制服・身に着けるもの
ほとんどの園が制服を採用しているので、まずは大きくかかる費用として準備しておきましょう。
体操着(上下)
普段は制服なので、園庭で運動する時用に体操着の用意が必要です。
お道具類(クレヨン・ハサミ・のり・粘土など)
幼稚園では、工作などの際に自分のものを使用することが多いもの。そのためお道具箱や文房具を購入することがほとんど。
作品入れバッグ
園で作った作品を入れる用のバッグ。大きいものなので、園で用意してくれると助かりますね。
それぞれ園によっても異なりますが、かかる費用は大体20,000円~30,000円ほど。主に制服代になります。
このほか、保護者が用意するものとして体操着袋やお弁当用の巾着、コップなどがあります。
幼稚園入園前にやっておきたいこと
3歳から入園する幼稚園の場合、すでにできていて当然という決まりもあります。特にきちんとした挨拶・返事は身につけておくことの基本。また、トイレもおむつ卒業でトイレトレーニングを完璧にしておくことが入園基準としている園もあるので、早めに取り組むことが必要です。制服から体操服に着替えるのも、入園するまでにさっとできるように練習しておきましょう。園生活で子どもが困ることになるので、しっかり確認して、できていないことは練習しておきましょう。
▼こちらの関連記事も
入園準備のポイントや注意点
入園準備をするのに、持ち物は準備するだけではまだ足りません。しっかりとした準備のポイントや注意点をご紹介。
すべての持ち物に名前を書く
同じようなものを持っている子がたくさんいるので、名付けが必須。大きいもので見分けがつきそうなものから、細々とした小さなものまでしっかり分かりやすいように名前を書きましょう。合わせて子どもでも分かるように動物スタンプなども押してあげるのもおすすめ。
保育園では服装に規定がある場合も
服装が自由な保育園では、禁止されている服もあります。例えば、金具付きの服は子どもたちが遊んでいる時に、自分やお友達を傷つけてしまうことがあるのでNG。また、フード付きのトップスは、遊具に引っかかってしまうことがあるので、やはり危険。同じようにスカートやフリルがついたような服装もNGという園も。また、ボタン付きの服は、自分で開け閉めできず、保育士さんの負担になってしまうので、かぶって着られるTシャツやトレーナータイプが便利。可愛い服を着せたいという気持ちを分かりますが、安全性を優先しましょう。
▼関連記事はこちら
園によって指定の制服やカバンが必要
幼稚園は特に、園によって指定の制服やカバンが必要なことも。また、保育園でもバッグはしまっておくスペースにより大体のサイズが決まっていることも多いです。事前にしっかりチェックして何が必要かを確認しておくことが大切です。
また、幼稚園の制服はサイズ選びが肝心。着る期間は3年間なので、できれば買い替えは避けたいところ。そこで、10cmから20cm大きめのものを買う人が多いよう。体操服については、あまりダボダボしていると危険なので、買い替えを考えて、なるべくぴったりのものを選ぶのがおすすめです。
保育園・幼稚園の入園準備にかかる費用はどのくらい?
保育園や幼稚園に入園するのに気になるのは、その準備金や費用ですよね。事前に把握しておけば、別に貯金をしておくこともできますよね。
公立保育園の入園準備の購入費用は約1万円
公立保育園は“園指定の購入品”はほとんどありません。とはいえ、サイズが決まったシーツや掛け布団カバー、シーツ袋などの大物を用意したり、汚れ物入れのバッグなど入園するまでに手をかけて用意するものが意外とあるので、注意が必要。費用は、5,000円~10,000円ほどはかかるでしょう。
私立保育園の入園準備の購入費用は約5万円
私立保育園では園服やスモック、カバンなど“園指定の購入品”を設けているところもあります。これが大体20,000円~30,000円ほど。それに加え、お弁当用の巾着、コップ、フォーク・スプーンなどのお食事セットなども用意しなければなりません。よって、50,000円ほどかかると考えておくとよいでしょう。
幼稚園の入園準備金は?
保育が目的ではなく、教育をする場である幼稚園は購入品だけでなく入学準備などの費用もかかりそう、と思っている人は多いですよね。実際、どのくらいなのでしょう。
公立幼稚園入園準備金
文部科学省によると、平成30年度の公立幼稚園に通う子どもの学習費総額は1年間で234,000円という調査結果が。そのうちの入園準備として購入品を含め40,000円程度かかります。
私立幼稚園入園準備金
私立幼稚園に通う子どもの学習費総額は1年間で528,000円という結果に。公立幼稚園の学習費総額と比べて私立幼稚園は約2倍になります。つまり、入園準備にかかる購入費用も含め公立幼稚園の大体2〜3倍の80,000〜120,000円くらいと考えるとよいでしょう。
保育園・幼稚園の費用負担をサポートする制度はある?
ここまでで、保育園の入園準備費用(保育料は世帯年収・園によって大きく変動)、幼稚園の学習総額費・入学準備費などを見てきましたが、子育て世帯には大きな負担になっていることが分かりました。そこで国の少子化を見据えた子育て支援制度が新しく始まったのでご紹介します。
幼保無償化
「幼児教育・保育の無償化」という制度によって、大きく分けると幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳児クラスの子どもたち、 住民税非課税世帯の0歳から2歳児クラスまでの子どもたちの利用料が無料になります。手続きや利用できる園の詳細については各自治体や園に問い合わせて。
入園準備にあると便利なもの
入園準備は時間との勝負。便利なグッズに頼ってスピーディに進めましょう。お役立ちグッズをご紹介します。
お名前スタンプ
もはや必須とも言えるグッズがお名前スタンプ。セット品を買えば、小さいものから大きいもの、縦書き、横書きと揃うので、押したいものにぴったりのものが選べます。大きなスタンプがあればおむつにも使えます。
防水シール
お弁当箱やコップなど、毎日水洗いが必要なものには、ビニール製の名前が剥がれないものをセレクトしましょう。
名入れクレヨン
鉛筆に名入れをしてくれるものがあるように、クレヨンも名入れのものがあります。ネットで簡単にオーダーできるので時短につながります。
園バッグ手作りキット
園バッグは手作りしてあげたいけれども、何を用意すればいいのか、作り方が分からない、という人も多いですよね。そんな人には、バッグを作るための一式がセットされたものを選ぶのがおすすめ。ママ・パパの手作りバッグに子どもは喜んでくれるはず。
入園準備は焦らずしっかり確認を
入園準備にかかる用意や費用は分かりましたか?とにかく大切なのは、園の指定するものを確実に用意すること。焦って二度手間にならないようにしたいですね。また、費用についても確認を。使える制度はしっかり使っていきましょう。子どもにとって嬉しい園生活が待っていると思うと、準備も楽しいものになりますね。
あなたにはこちらもおすすめ
文・構成/HugKum編集部