余っても大丈夫、バジルは冷凍保存が可能! バジルペーストの冷凍方法も紹介

鮮やかな緑色で料理を彩るバジル。さわやかな香りが特徴的でオリーブオイルやトマトと相性も良く、様々な料理のアクセントとして大活躍しますよね。しかし、「一度にたくさんのバジルを使うのは難しい」と思うことはありませんか? そこで本記事ではバジルの冷凍保存について紹介してきます。

バジルはどんなハーブ?

バジルはシソ科の多年草、インドや熱帯アジアが原産のハーブ。イタリア語では「Basilico(バジリコ)」、和名は「目箒(メボウキ)」です。

バジルの種類

バジルといえば、ピザやパスタに使われる「スイートバジル」が有名ですよね。しかしタイ料理のガパオライスに使われる「ホーリーバジル」や、柑橘系の風味が特徴の「レモンバジル」、小ぶりな葉が特徴の「ブッシュバジル」など、バジルは約150種類もの品種があります。

バジルの栄養価は?

バジルにはβカロテン、ビタミンE、ビタミンCなど、抗酸化作用のある栄養成分を多く含みます。

また、バジルの爽やかな香りは食欲を促したり、消化を促進させる効果も。消化不良や吐き気などの胃腸のトラブルを改善するのにも効果があるとされています。

家庭でバジル育てることはできる?

バジルはプランターや鉢植えを使って育てることもできるため、ご家庭での栽培もそんなに難しくはありません。

バジルに適した栽培環境は、日が良く当たる暖かい場所です。日光が不足すると葉は小さくなります。しかし日差しが強すぎると葉焼けを起こすことがあるため、夏の強い日差しには注意が必要です。

またバジルは寒さに弱いため、地植えをした場合、日本では冬が越せないことが多いでしょう。

・種まきの時期

種をまくのに適した時期は、4月下旬~5月中旬。バジルが発芽するには20℃以上必要です。日中の温度が20℃以上になってから種をまくようにしましょう。

・苗植えの時期

バジルを苗から植える場合は、5月上旬~6下旬頃が最適です。市販のバジルの苗は葉が7~8枚ついているもの、茎と葉の間隔が詰まっているもの、茎や葉に虫食いなどがないものを選びましょう。

バジルは料理以外にも使える?

・蚊除け

蚊はバジルなどのハーブ類の香りを嫌います。そのため、蚊が侵入しそうな庭先や窓辺で育てると、蚊除けになるようです。

・お風呂に入れる

食べ頃がすぎたバジルは、お風呂に入れて入浴剤として楽しむのもおすすめです。バジルの爽やかな香りは鎮静効果もあるため、お湯に入れるとリラックスできることでしょう。

入浴時に使う際はバジルを洗ってから、お茶パックなどに入れてお湯に浮かべると、あとの掃除も楽ですよ。

バジルは冷凍保存できる?

バジルは冷凍保存が可能なハーブです。バジルの葉を丸ごと冷凍する場合と、刻んで冷凍する方法をご紹介します。調理方法によって冷凍保存方法を変えてみてください。

バジルの葉を丸ごと冷凍方法

1、バジルの葉は茎からはずしてよく洗います。

2、キッチンペーパーで水気や汚れを拭き取ります。

3、使いやすい量に分けてラップで包みます。

4、さらにフリーザーバッグに入れて冷凍保存しましょう。

バジルの葉を刻んで冷凍する方法

1、バジルの葉は水洗いして、よく水気を拭き取っておきます。

2、包丁でバジルを刻みます。

3、使いやすい量に小分けしてラップに包みます。

4、フリーザーバッグや保存容器に入れて冷凍保存します。

保存期間

3週間~1か月を目安に使うようにしましょう。

解凍方法は?

冷凍したバジルは完全に解凍すると、風味が損なわれます。そのため解凍せずにそのまま調理に使うのがおすすめ。凍ったままの葉を手で揉むとバラバラに細かくなります。

冷凍バジルの使い方は?

冷凍したバジルは、どうしてもフレッシュなものより香りやみずみずしさが劣ります。そのためサラダなど新鮮さを楽しむ料理より、パスタやピザなど加熱調理に使うことをおすすめします。

バジルペースト(ジェノベーゼ)は冷凍保存できる

バジルを大量消費したいとき、バジルペースト(ジェノベーゼ)を作るという方も多いと思います。バジルはペースト状にしたものも冷凍保存が可能です。

バジルペーストはフリーザーバッグに入れて保存する方法と、製氷皿を使って冷凍保存する方法がおすすめ。それぞれの冷凍保存方法をみていきましょう。

バジルペーストの冷凍保存方法

・フリーザーバッグに入れる方法

1、バジルペーストをフリーザーバッグに入れます。

2、なるべく薄く平らになるように伸ばしましょう。

3、フリーザーバッグ内の空気を抜き封をします。

4、金属製のトレーにのせると急速冷凍することができ、鮮度を保ちやすいです。

・製氷皿を使う場合

1、バジルペーストを製氷皿に入れます。

2、蓋または、ラップをして冷凍庫に入れます。

3、バジルペーストが完全に凍ったら製氷皿から取り出して、フリーザーバッグに移し替えておくと使う際に便利です。

保存期間

1か月を目安に使い切りましょう。

解凍方法

バジルペーストは電子レンジを使って解凍すると、バジルが茶色く変色したり風味が損なわれます。そのためバジルペーストの解凍は自然解凍がおすすめ。使う前の日に冷蔵庫に移して解凍する、もしくは流水解凍すると良いでしょう。

冷凍バジルおすすめの使い方は?

冷凍したバジルは加熱調理して食べるのがおすすめです。冷凍バジルを使った「ガパオライス」の作り方をご紹介します。

ガパオライス

【材料(2人分)】

  • 鶏ミンチ(もも)… 200g
  • 冷凍バジル… 適量
  • パプリカ… 1/2個
  • たまねぎ… 1/2個
  • ナンプラー… 小さじ1
  • オイスターソース… 小さじ1
  • にんにく… 1片
  • 塩コショウ… 少々
  • サラダ油… 大さじ
  • ご飯… 適量

【作り方】

1、にんにくはみじん切り、たまねぎとパプリカは荒いみじん切りにしておきます。

2、フライパンにサラダ油、にんにくを入れ熱します。

3、にんにくの香りが立ったら、鶏ミンチを塩コショウで味付けしながら炒めます。

4、3に、たまねぎとパプリカを入れ、さらに炒めます。

5、火が通ったら、ナンプラーとオイスターソースを入れます。

6、最後に冷凍バジルを手で揉みながら入れ、しんなりしたら完成です。

7、ご飯に6をのせて、お好みで目玉焼きをトッピングしてください。

バジルは余っても大丈夫!

バジルは冷凍保存することが可能です。たくさんバジルが採れたときや、使いきれないバジルは冷凍することで長期保存することができます。もし食べきれなさそうだなと思ったら、冷凍保存してみてください。解凍なしで調理にも使うことができ便利です。肉や魚、野菜料理に爽やかな香りが加わり食欲も増すことでしょう。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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