我が家が予定より早く、子どもにスマホを持たせたワケ。小学生のスマホ最新事情は?

どのくらいのお子さんが、スマートフォンを持っているのでしょうか? 家族割引きなどで手軽に購入できる機種もあり、子どもにも身近になりました。家庭によっても、持つ持たないの考え方が大きく異なりますし、スマートフォンは便利なアイテムの一方でSNSなどでトラブルに巻き込まれないか?など、不安なことがたくさんありますね。特に小学生のお子さんを持つ読者のみなさんが、どのように考えているのか、リサーチしました。

アンケート調査は、2022年4月、小学生のお子さんを持つHugKumメルマガ会員679人に実施しました。子どものスマホについて、いつから持たせる予定か、さらには実際に持たせているご家庭・今後持たせる予定のパパ&ママのお悩みについても聞いてみました。

また、中学生になってから…と思っていたものの、実際には小5の終わりに子どもにスマホを持たせることとなった我が家のスマホ事情も併せて紹介したいと思います。

小学生でも意外と持ってる!?最近のスマホ事情

小学生のお子さんがいるご家庭にお伺いします。お子さんはスマートフォンを持っていますか?

まずは小学生のお子さんがいるご家庭に、お子さんがスマートフォンを持っているかについて聞いてみると、全体の約25%の人が『持っている』と回答。高学年にターゲットを絞ったわけではなく小学生全体を対象にしたことを考慮すると、意外と多い印象です。

スマホを与える時期、みんなはどう考えている?

未就学から12歳までのお子さんがいるご家庭にお伺いします。お子さんにはいつからスマートフォンを持たせていますか?これから持たせる予定の方は何学年で持たせようと考えていますか?

 次にスマホをいつから持たせているか、持たせる予定かについて聞いてみると圧倒的に多かったのが『中学生』という意見。高校生からという回答も多く見られることから、まだ持たせていない多くのパパ&ママが、小学生で持たせるのは時期尚早だと考えているようです。

持たせている親、今後持たせるつもりの親それぞれに悩みが…

 子どもにスマホを持たせているパパ&ママの悩み

もっとも多かったのは、スマホ依存と視力低下について。

いつでもどこでも情報収集ができたり友人と繋がることができる便利なスマホですが、スマホに縛られすぎた生活を送ってしまったり、そのことによって視力が低下してしまうことが心配だという声が多くあがりました。

「ずっとスマホをはなさない。制限をかけると怒り出す」(女性)

YouTubeLINEばかりしていて、時間を設定しないとやめられない」(女性)

「こっそり親にかくれてみていて、なかなかやめてくれないのが悩み」(女性)

「すぐ壊す」(男性)

YouTubeを見たりゲームをよくするので視力が心配」(女性)

「置き忘れ、放置が気がかり」(女性)

「ライングループに入っていますが、意味のない会話やスタンプがなりやまない」(女性)

 今後持たせる予定のパパ&ママの悩み

スマホを持つことで、子どもがLINEやSNSでのトラブルに巻き込まれるのではないか、と不安を抱いているパパ&ママが圧倒的に多かった印象です。それと同時に友達がみんな持っていた場合、持っていないことが原因で仲間はずれにされるのでは…」という逆の悩みもあり、余計どうしたらいいのかわからない、という声も…。

「周りが皆持っていて欲しがるので、説得するのが大変」(女性)

LINEやメールなどを使い始めたら子供同士の関係がどうなるのか不安」(女性)

SNSで親の知らないうちに顔もわからないような人と繋がることや、友達同士でも、スマホのちょっとしたやりとりでイジメに繋がらないかなど」(女性)

LINEのグループ内でいじめがあるという話も聞くので、持たせることに抵抗はある。ただ、みんな持ってるのに自分だけ持ってないと仲間はずれにされる、という子どもの気持ちもわかるので悩む」(女性)

「知らず知らずのうちに有料サイトに登録してしまったり、課金してしまうのではないかということが不安です」(女性)

「約束を守って使用できるか、費用の問題」(男性)

「悩みはない」という回答にはある共通点が…

さまざまな悩みが寄せられましたが、なかには「悩みは今のところない」という回答もたくさん見られました。

そのどれもに共通して言えるのが、「制限をかけている」ということ。ネットの閲覧やアプリのダウンロード、使用時間などに細かく機能制限をかけ、それを子どもに納得させたうえで与えることで安心して見守ることができているようです。 

我が家が、予定より早く子どもにスマホを持たせた理由

現在小6の娘がいる我が家ですが、やはり5年生になってから「スマホが欲しい」と頻繁に言われるようになりました。何度言われても「うちは中学生になってから!」と返していたのですが、結論から言うと5年生の終わりに持たせました。

なぜその時期に持たせることに決めたのかというと、これは地域や学校、仲のいい友人によってもかなりの差があると思いますが、5年の3学期にもなると娘の周囲でスマホを持っていない子はいない状態でした。

キッズケータイは持っていたものの、待ち合せの連絡や宿題について友人と連絡を取る時に不便なようで、「〇〇ちゃんのお母さんにママからLINEして!」と言われることが頻繁にあり、そこで初めて持たせることを考えるようになりました。

与えるにあたっていちばん怖かったのは、「子どものスマホの知識が親のそれを上回ってしまうこと」でした。

筆者がよく理解していないまま与えてしまうのはよくないと思い、制限はどの程度までかけられるのか、その設定方法、料金などについて自分自身が納得できるまで徹底的に調べました。結果、細かく制限を設けられることがわかり、費用の面も月に1200円ほどと思っていたよりもだいぶ安かったので、予定より早く持たせることに…。

与える前に親子間での約束やルールをしっかり設けるのが大切

我が家では、夜決められた時間になるとスマホを使えなくなる設定にしてあるので、親に内緒で布団の中で延々スマホ…ということがまずありません。親が許可しないと課金どころかアプリのインストールもできないし、webサイトの閲覧も成人向けコンテンツや不適切な内容のものは制限しています。

SNSも禁止。さらにLINEもトラブルの原因になることを口酸っぱく教え、親に見せられないようなやりとりはしないこと、もし親が「見せて」と言ったらすぐにスマホを差し出すことをルールにしました。

娘がスマホを持って半年。

ゲームや友人とのやりとりを楽しんだりしつつも、制限があるからか、そこまでスマホに執着もしていないようです。友人との連絡がスムーズになったり、キッズケータイより位置情報が正確で習い事の帰り道が安心、祖父母とのコミュニケーションも増えたりと、我が家の場合はメリットのほうが多かったように思います。

スマホに対しての考え方は家庭によってそれぞれ。小中学生のうちから持たせる場合には買い与えて放置してしまうのではなく、責任を持って親がサポートすることも必要だと思います。

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文・構成/鈴木美奈子

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