『小学1年生』2021年9月号(2021年8月1日発売)の誌上にて【お子さんの安全のために、どのような防犯手段を用いていますか?あてはまるものをすべて選んでください。(複数回答可)】というアンケートを実施。全国1000人のパパやママから回答をいただきました。
さっそくランキングを見ていきましょう。
お子さんの安全、防犯手段はどうしてる?! ママ・パパ1000人に聞いてみた結果は?
第7位 携帯電話を持たせる 83票
「携帯電話を持たせる」という回答は、7位でした。
キッズ用携帯には防犯ブザーやお子さんの位置を確認できるGPSといった、安心機能が搭載されています。機能がシンプル→使い方が簡単なので、携帯電話ビギナーさんや小学校低学年でも使えそうですね。
スマホタイプは、アプリのダウンロード制限機能、不適切なウェブサイト閲覧回避のフィルタリング機能など、お子さんにも安心して持たせられそうです。
▼子どもと携帯についての調査結果はこちら
第6位 門限の設定 118票
118票を得て6位は「門限の設定」という回答でした。
子どもの連れ去りや性被害といった犯罪や不審者から身を守るためにも、門限は大切です。小学生の門限は、17時ころが多いそうです。明るいうちに帰って来てほしいという親心ですね。
「なぜ門限があると思う? 」と、聞いてみましょう。自分で考えてもらったうえで、門限を設けている理由を子どもさんに分かりやすく伝えると、「門限を守ることが自分の身を守ること」という重要性に気が付いてくれそうです。
▼子どもの放課後のトラブル回避は
第5位 見守りGPS 136票
「見守りGPS」が5位でした。
子ども用のGPSは、現在地をほぼリアルタイムで、スマートフォンやタブレットから確認することができます。あの公園で遊んでいるなとか、もうじき家につくところだわなど、現在の居場所が確認できることは、とても便利で安心ですね。
ただしGPSの特徴として、トンネルや地下、屋内やビルの影などはGPS信号が届きにくくなるそうなので、注意が必要のようです。
第4位 保護者同士の緊密なやりとり 164票
4位は、「保護者同士の緊密なやりとり」でした。
個人情報保護法のおかげで、クラスメンバーの住所録などが作れない現在、仲良しさんの親御さんと繋がったり、グループLINEなどで情報を交換しているという事なのでしょう。
ご近所のママ友・パパ友さんなども含め「まだ帰ってこないのだけれど、お宅のお子さんは?」など、いざという時にも相談でき、協力者が得られるという安心感は、心強いですね。
第3位 危険だと思う場所・道路を使用させない 444票
第3位にランクインしたのは、「危険だと思う場所・道路を使用させない」でした。
通学路から外れないことも重要ですね。登下校時の人通りの少ない道や、交通量の多い場所、地震による壁の倒壊、大雨による道路の冠水などなど、不審者だけではなく危険は数々あります。道を歩くときに普段から様々な仮説を立てて危険性をあぶりだし、お子さんと共有しておくと良いですね。
第2位 送迎 489票
2位は「送迎」でした。
送り迎えができると安心ですし、子どもとの会話が増えそうです。が、家庭によっては難しい場合もありそう。各地域のファミリー・サポート・センターや、ベビーシッター、タクシー会社、家事代行など、子どもの送迎や預かりなどを代行しているところを利用するのも有りですね。
アメリカでは、子どもをひとりで外出させたり、留守番させることを禁じています。子どもひとりでのお留守番も避ける家多い多いようです。
第1位 防犯ブザー 719票
第1位は、「防犯ブザー」でした。持っていれば安心なグッズですよね。
小学生が防犯ブザーを上手に使うポイントがあるそうです。
・身に付ける場所は利き手がすぐに届くところ
・不安を感じたら手に持って準備
・危険を感じたらためらわずに音を鳴らす など。
日頃から動作をまじえて練習をしておくと良いでしょう。
「音を鳴らしたまま投げ捨てて逃げる」というケースも考えて、
・防犯ブザーには名前や住所を書かない
も重要なポイントだそうですよ。
そのほか(具体的に)の回答
そのほかの回答には、以下のような具体例がありました。
・1人で遊ばせない・行動させない
・一緒に活動範囲を散歩して危険箇所を確認する
・不審者からの声掛けのシミュレーション
・不審者情報などのチェック
少数回答ですが、
・こども110番の家をを教えておく
・駅のトイレは使用しない
・公衆電話の使い方を教えた
・地域の警察のアプリの登録
という回答も目を引きました。
あの手この手で子どもの安全を
警備会社が行ったアンケートによれば、子どもが危険を感じた場所で多いのは通学路、タイミングは下校中なのだそうです。他に、留守番中に不審者が訪ねてきたという事もあるそうです。
アンケートからは、昔ながらの安全対策「門限」を決めている事や、最新のテクノロジーを取り入れたりと、それぞれのご家庭でお子さんの安全対策を取られていることが分かりました。
その他の具体例にあった「地域の警察のアプリの登録」は、この機能を使って実際に痴漢が現行犯逮捕されたことで注目されてきています。行動範囲の地域を登録しておくと、その地域で起こっている不審者情報などがリアルタイムで送られてくるので、対策を取れますね。電車通学などでは文字通り、痴漢を周囲の人に知らせて助けてもらう事もできます。
心配は尽きませんが、複数の見守り対策を駆使して、お子さんの安全を確保してあげたいですね。
◆アンケートを実施したのは・・・
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
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構成・文/橋本恵子