今、話題のフェムテックケア製品。フェムテックとは、英語で女性を意味する「femaleと、技術の「technology」をかけあわせた造語で、技術を使って女性の健康をサポートする製品のこと。
国内外のおよそ200社の400アイテムが集結する Femtech Tokyo(フェムテックトーキョー)が東京ビッグサイトで開催されたので行ってきました!
今回は、月経ディスクやカップなど挿入型の最新生理アイテムをご紹介したいと思います。
月経ディスクとカップの違い
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/18D08923-0D68-4BF2-A2FE-71F72ED58026-1024x768.jpeg)
月経ディスクと月経カップは挿入型という点では似ていますが、仕組みや構造が違います。
月経ディスクは口が広がって平らな形状で、口を潰して縦に挿入します。月経カップはしずく型で、口の部分を折り曲げて挿入します。
最も大きな違いは、挿入する位置で、月経カップは腟口に近い場所で使用しますが、月経ディスクはさらに奥、子宮頸部の下に収まるので、カップに比べ使用時の違和感が少なく、長時間利用できるものもあります。
ただ、構造上、月経ディスクの方が経血で手が汚れやすいので、慣れるまではお風呂で練習する必要がありそうです。
一方、挿入口が近く、しずく型で取り出し口が見つけやすい月経カップの方が出し入れがしやすく、手元も汚れにくく、初心者には扱いやすい印象でした。
月経カップとディスクの違いを知ることは、自分に合ったアイテムを見つけるポイントになると思います。
まずは月経カップを使ってみて、慣れたら月経ディスクも試してみるというのも良いかもしれませんね。
驚きの最新月経ディスク
使い捨て月経ディスクも登場
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/2A51910F-E1FE-425D-9274-CAB8EC264FA0-1024x768.jpeg)
まずは、今回の展示会の中でも一番気になっていた使い捨て月経ディスクのMONA COMPANYの「MOLARA」をご紹介したいと思います。
月経ディスクはまだ日本では馴染みがなく、これまで海外製のものしかありませんでした。
「MOLARA」は日本製でかつ、日本初の使い捨てタイプ。まだ、未発売ということで今回のFemtech Tokyoが先行展示となります。
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/113261B5-5AA9-4F3A-B75B-B7B205E6B8E5-1024x768.jpeg)
模型を使った付け方のデモンストレーションも分かりやすく、潰すとタンポンくらいの大きさになり、挿入も想像していたより難しくなさそうです。
これまでタンポンや月経カップを使ったことのある方なら簡単に使えると思います。もちろん、使い方ガイドもも用意されているので挿入型の生理用品を使ったことのない方も安心して使うことができます。
月経カップに比べ、膣の奥に装着することで経血が空気に触れないので、雑菌が繁殖しにくいと言われ、12時間も使用可能とのこと。挿入型の生理用品に抵抗がなければ、便利な商品だと思います
個人的には、使い捨てという点は衛生面に安心なので、吸水ショーツが洗えない時に併用するのも良いと思いました。
災害時も、水道が回復するまでの数週間は、処理に困るかさばるナプキンよりも薄くて小さい月経ディスクをキープしておくのも衛生的で防災用品の一つに加えたいと思いました。
また、他の挿入型の生理用品と異なる最大の特徴は、性行為が可能であることも驚きでした。(*生理期間はデリケートなので推奨するものではありません)。
2023年の2月に販売予定ですので、生理用品に新たな選択肢が増えるというのは嬉しいですね。
日本製の月経カップ
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/F65356DB-AF4E-453D-90BF-E949C379D63C-1024x768.jpeg)
いきなり月経ディスクが不安という方は、装着のしやすい月経カップから試すのも良いかもしれません。
ただ、月経カップも外国製のものが多く、パッケージも見慣れないものだと初めて使うのには少し戸惑いますよね。
上のオーカ(O:ca)の月経カップは日本製で、ピップエレキバンで知られている「ピップ株式会社」のフェムテック製品ブランドです。直径42mm・カップの長さが58mm、しずく型の取り出し口が15mmあるので、初心者にも使いやすい形です。
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/365A4972-4E74-4A98-B514-947A4FA52D5D-1024x767.jpeg)
会場では、使い方を透明な瓶を使用してデモンストレーションしてもらえるので、実際の使用感が想像しやすいです。
折りたたむとタンポンくらいになる様子がよく分かりました。
正しく装着できれば、ほとんど漏れることはないそうですが、慣れるまでは吸水ショーツやナプキンとの併用がオススメとのことです。
フェムテック先進国スェーデンの月経カップ
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/2D3D0B18-8A24-454B-95E2-C0FCF96BBE95-1024x768.jpeg)
日本製はまだ少ないのですが、海外製だといろんなタイプや形が選べるという利点があります。
こちらは、フェムテック先進国スェーデンINTIMINA(インテミナ)の「Lily Cup One(リリーカップワン)」。
最大8時間の使用が可能で、容量は21mlで少ない日から多い日までこれ一つで対応できます。直径39mm、全長63mmで初心者向けです。
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/0AFA51D8-4BDE-4069-8E21-9C2A4394088C-1024x768.jpeg)
INTIMINAからは、繰り返し使えるタイプの月経ディスクもあります。子宮口にフラットにフィットするので違和感が少なく、医療用シリコーンを使用したなめらかな触り心地です。こちらも生理中の性行為が可能です。サイズは50mlのスモールと76mlのレギュラーの2種類。最大8時間の使用が可能です。
世界最小!可愛いチューリップ型
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/36142021-4CDC-47B7-80C8-98B68E124436-1024x768.jpeg)
月経カップのサイズは1種類というメーカーが多いのですが、こちらの「Full Moon Girl (フルムーンガール)」の月経カップは3種類もあります。
2017年に発売された台湾初の月経カップで、世界最小サイズの月経カップ。(*2018年アジュマ調べ)
スモールサイズは、初めて使う方の練習用としてもピッタリ。独自のチューリップ型のデザインは取り出す時に内側に折れて経血が漏れるのを防ぎます。
レギュラーサイズとラージサイズにはメモリがついていて、1日の経血量がわかります。使い捨てナプキンだと分かりにくい経血量ですが、経血量が分かれば体調の変化にも気がつきやすいという利点があります。
たたんだ時のサイズは、スモールサイズ10mlで55×36mm、レギュラーサイズ20mlで54×44mm、ノーマルサイズ30mlで52×48mm。最大12時間継続利用できます。
最新生理アイテムを比べてみて
挿入型の生理アイテムは、使い始めるのに少し抵抗があるかもしれません。
でも、どのアイテムもタンポンと大きさはほとんど変わりません。
個人的には現在生理はホルモン系の薬でコントロールしています。ですから日常的には必要はないのですが、ピルを飲み忘れたときや非常時にピルが手に入らなくなった場合に生理は戻ってくるので、一つは挿入型の生理用品も常備したいですし、使い方に慣れておきたいと思いました。
また、女性にとって、生理に対応するアイテムの選択の幅が広がるのは、生活の質の向上にも繋がります。
これだけチョイスがあれば、自分に合ったアイテムにきっと出会えると思います。
気になったものがあれば、ぜひ試してみてくださいね。
あなたにはこちらもおすすめ
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/10/92836AE2-22CC-4FC1-B60A-ED98ED1F209A-150x150.jpeg)
![](https://hugkum.sho.jp/wp-content/uploads/2022/04/0e402bee938369a79d4647d4d9e13fc8-150x150.jpg)
文・構成/Rina Ota