小学校の入学式はいつごろ?
小学校の入学式は例年、全国的に4月上旬の平日に行われることが多いようです。地域によっても異なりますが、たとえば東京都内では区によって日程が定められています。たとえば、令和7年度(2025年度)の東京都・世田谷区の小学校は4月7日(月)が入学式になります。
小学校の入学式、当日の流れ
入学式の1日はどんなかんじ? 1日の流れを見てみましょう。(※当日の流れや時間は一例です。地域や学校によって異なります)。
1日のスケジュール
【9:00】就学通知書を提出後、子どもは上級生と教室へ。
入学式当日の朝、家族で登校します。学校に着いたら受付で自治体から送られてきた就学通知書を提出します。ここでお子さんとは別行動に。お子さんは6年生のお兄さん、お姉さんに名札をつけてもらい、教室に案内してもらいます。新1年生をやさしくサポートしてくれる上級生と、素直に従うわが子の姿はとても微笑ましいものです。
教室では、同じクラスの新しい友だちが集まっています。子どもたちは式が始まるまで、このまま待機。引き続き、上級生がお世話をしてくれます。トイレに行く時間もありますが、中には行かない子も。式は長いので、お子さんには事前に、「指示があったら、トイレに行ってね」と伝えておきましょう。
先輩ママパパの体験談・アドバイス
学校によっては式の後に混雑するところもあるようです。どのタイミングで撮影するのがいいのか、事前にリサーチしておくといいですね。
【9:05】保護者は体育館へ移動
受け付けで子どもと別れた保護者は、入学式が行われる体育館などの会場へ移動します。おすすめは、1年生が入退場する通路側。ここなら、わが子の入退場の様子をバッチリ撮影できるでしょう。
学校によりますが、入学式では1年生が前、その後ろに6年生、そして最後方に保護者の席が設けられています。保護者が見やすいような配置をされている学校もあるかもしれませんが、あくまでも入学式は厳粛な儀式。なので、式の最中は見えないものと思っていたほうがいいかもしれません。わが子の写真や動画を撮るよりも、式そのものの雰囲気をしっかりと心に刻んでおきましょう。
先輩ママパパの体験談・アドバイス
ママもパパもお子さんも、当日は初めてのことだらけ! 時間に余裕をもって行動できるといいですね。
【9:30】新1年生の入場
式には来賓、校長先生、教頭先生、在校生、保護者が着席後、最後に新1年生が、担任の先生や上級生と一緒に式場に入ってきます。保護者は大きな拍手で迎えましょう。写真撮影は進行や他の人の邪魔にならないようにご注意を。
先輩ママパパの体験談・アドバイス
感動の涙を拭うほかにも、洋服についた泥を拭いたり、ミニタオルを何枚か持っていくと重宝します。
【9:45】入学式がスタート
式次第(一例)
1.はじめのことば
2.国歌斉唱
3.校長先生の話
4.教育委員長のことば
5.PTA会長のあいさつ
6.来賓紹介・祝電披露
7.学級担任紹介
8.6年生のお祝いの言葉
9.2年生合唱・合奏
10.校歌斉唱(在校生)
12.おわりのことば
校長先生や来賓、PTA会長のあいさつなど、1年生にとってはじっと座っていなくてはいけない場面が続きます。また、1年生一人ひとりの名前を呼ばれる学校も。静かに座る練習と、名前を言われたら元気よく返事ができる練習をしておきましょう。
先輩ママパパの体験談・アドバイス
わが子の成長ぶりを実感できるのも入学式の醍醐味。ママやパパが感じたことをぜひお子さんに伝えましょう。
【10:30】クラスの集合写真を撮影
来賓、在校生が退場した後、記念撮影を行います。保護者も子どもたちと一緒に撮影するので、子どもの服装チェックは素早く行いましょう。
先輩ママパパの体験談・アドバイス
式が終わってから写真撮影まで時間に余裕がないことも。ママ・パパが壇上に上がる前に子どもの服装をさっとチェックできるといいですね。
【11:00】1年生の教室へ移動
記念撮影が終わったら、担任の先生が子どもたちとともに教室へ移動します。続いて保護者も教室へ。教室の机には、真新しいお道具箱と教科書、書類が置かれています。子どもが全員着席したら、先生のお話があります。自己紹介始まり、明日から始まる学校生活のことなどを説明するので、保護者もしっかり聞いておきましょう。
先輩ママパパの体験談・アドバイス
帰りはフォーマルなハンドバッグ1つだけでは足りません。大きめの手さげバッグを忘れずに持参しましょう。
【11:30】解散、下校
子どもたちは緊張の糸が切れて、急にはしゃぎ回るようになります。校庭の桜をバックに写真撮影したり、知り合いのママ友/パパ友とおしゃべりしたりして、自由に過ごして帰路につきます。
先輩ママパパの体験談・アドバイス
入学式では子どもが「普段の様子と違っていた」という話はよく聞かれます。最初から「その」つもりでいたほうが、冷静に対処できるかも!
いかがでしたか? 入学式のイメージが湧いたでしょうか。そして入学式の翌日から、小学校生活がスタートします。「楽しみだね!」などと、お子さんと一緒にたくさん話してくださいね!
ママ・パパが守るべきマナーとは?
小学校の入学式は、お子さんにとって人生の節目となる大切な儀式。参列した全員が気持ちよく同じ空間で過ごすために、保護者はマナーに気をつけたいですね。どのようなマナーがあるか、いま一度確認しましょう。
スマホ・携帯はマナーモードにする
当たり前のことではあるけれど、スマホや携帯電話をマナーモードに設定するのって、意外と忘れてしまいがち。必ず式が始まる前に設定しておきましょう。また、式の途中にメールを送るのもマナー違反。携帯やスマホはバッグにしまい、式や子どもたちの様子をしっかりと目に焼き付けておきましょう。
ルールを守って写真撮影を
入場まではOKでも式の最中は撮影禁止だったり、撮影はOKでも会場の後方や両サイドなどに撮影スペースを設けていたりするなど、学校によって対応は異なります。受付などで事前に確認しましょう。
子どもに声をかけない
新1年生の入場の際、わが子を見つけると声をかけたくなる気持ちはわかります。子どももママやパパに声をかけられることで、緊張の糸が緩んでしまい、列から離れて駆け寄ってくるかもしれません。子どもには声をかけず、心の中で「がんばってるね!」とほめてあげてくださいね。もちろん、席から立ちあがっての写真撮影もやめましょう。
入学式当日の持ち物
入学式当日の保護者の持ち物をご紹介します。必須の持ち物からあると便利な持ち物まで確認してみましょう。
必須の持ち物
入学式当日はスリッパや手さげバッグ、ハンカチを持参しましょう。
・スリッパ
・手さげバッグ
・ハンカチやミニタオル
入学式が室内で行われる場合はスリッパを持参しましょう。また、配布物を持ち帰り用の大きめのバッグも必須。入りきらなかったとき用に念のため、サブバッグは2つあると安心です。
体験談にもあるように、子どもの成長した姿に、つい涙してしまう場合も。お手洗いを利用することもあるのでハンカチやミニタオルも忘れずに。
あると便利な持ち物
スリッパや手さげバッグといった定番もののほかに、持っていくと便利なアイテムを紹介します。
・油性ペン
・寒さ対策(ひざかけ、カイロなど)
・温かい飲み物を入れた水筒
・ビデオカメラ、三脚
・下の子用のお菓子や音の出ないおもちゃ
一部の配布物は、その場で名前を書いて持ち帰らないケースも想定して名前付け用の油性ペンががあると便利です。4月でも、体育館の中はひんやりとしています。式中は長時間座ることになるので、冷え対策も用意しましょう。また、暖かい飲み物は保温効果のある水筒に入れて! 一口飲むだけで緊張がほぐれてホッとしますよ。
小さいお子さん連れの場合は、途中で飽きて騒いだりしたときにあると便利。とくに、一定の時間に口の中に入れておけるあめ玉はおすすめです。また、何かあったらすぐに外に出られるよう、通路側の席に座るとよいでしょう。

入学式にふさわしい服装の選び方
ママ・パパの服装の選び方&注意点
小学校の入学式は一生に一度のわが子の晴れの舞台。ママもパパも最高の思い出にふさわしい服装を心がけたいですね。式に参列するので、やはりあらたまった服装がよいでしょう。
入学シーズンが訪れると、デパートや大型スーパーなどに「入学フォーマル」のコーナーが設けられます。「どんな服装がいいかわからない」というママは、こうしたコーナーでお気に入りを見つけてもいいですね。
気をつけたいのは、決め過ぎてしまうこと。メイクが派手になってしまったり、全身がキラキラと輝くスーツを選んでしまうなど、やりすぎないようにしたいもの。入学式は、先生・子ども・保護者の初顔合わせの場。さわやかで落ち着いたファッションを心がけたいですね。
参考:入学式で「痛いママ」認定されたくない!先輩ママのアドバイス3つ

男の子の服装の選び方・注意点
ワイシャツにネクタイをしめて、パンツ×ジャケットのスーツスタイルが男の子の定番。ハーフパンツなら、膝下のロングソックスにローファー、サイドゴアブーツを合わせてもいいですね。
とはいえ、外見をかっこよく決めたとしても、性格や行動はいつもと変わらないのが男の子というものです。入学式でどんなことに困ったか、気をつけたいことなど、先輩ママ・パパに聞いたエピソードから服装に関する注意点を検証してみました。
身だしなみの整え方を教えておく
受け付けが済むと、入学式が終わるまで子どもとは別行動になります。シャツはパンツにしまう、靴下はきちんと上に上げるなど、自分で身だしなみを整えることをしっかりと教えておいた方がよいかもしれません。
先輩ママパパの体験談
脱ぐことを想定してベストも着せる
ベストつきのスーツなら、ジャケットを脱いでしまってもだいじょうぶ。暑がりのお子さんには、ベストつきがおすすめです!
先輩ママパパの体験談
持っているスーツのサイズチェックを!
この年頃の男の子の成長は著しいもの。半年前の洋服が小さくなっていても不思議ではありません。3月中にスーツを着せてサイズチェックをしておきましょう。
先輩ママパパの体験談
女の子の服装の選び方・注意点
女の子はワンピースやジャケットとスカート、ブラウスがセットになったアンサンブルなど、デザインや色が豊富です。エレガントな服装が大好きな女の子も多いでしょう。そのため、「これがいい!」と自分の好みがはっきりしていることで、ママと意見が合わず「ケンカになった」といった声も。男の子と同じように、先輩ママ・パパに聞いたエピソードから、どんなことに気をつけたらいいのか検証してみましょう。
洋服選びは子どもの意見を尊重する
紺やグレーなど、シックで無難な色を選びがち。このパパも最初は紺のワンピースを考えていたようです。けれど、娘さんの好みを尊重したことで吉となったようです。
先輩ママパパの体験談
タイツは後ろを確認することを教える
「男の子もそうですが、女の子もトイレに行った後の身だしなみチェックをきちんと教えたほうがいいですね。
先輩ママパパの体験談
崩れやすいヘアスタイルは避ける
「特別な日だからこそ凝ったヘアスタイルにしたい」と思うママの気持ちはわかりますが、入学式の日は、子どもと一緒に行動できないので、崩れにくいシンプルなヘアスタイルがおすすめです。
先輩ママパパの体験談



いかがでしたか? 入学式の服装はもちろん、ヘアスタイルも事前に練習するなどして当日に備えておくと安心ですね。入学式ファッションも親子でどんどん楽しんでくださいね。
文/天辰陽子

