シングルマザーと息子の記録。3年間にわたる子育てエッセイが書籍化
著者の佐藤友美さんは、小学5年生(現在は6年生)の息子と暮らすシングルマザー。コロナ禍とも重なる3年間の息子さんの子育てエッセイを、WEBメディアkufuraで連載してきました。
ただのエッセイじゃない。母と息子の「会話」にリアルがある
コロナ禍での学校生活、離婚、働く母の葛藤、口げんかと家出…
日々の暮らしの色々が、母と息子の「会話」を通してリアルに伝わってくるこの一冊。育児の指南があるわけでもなく、ですがただのエッセイではないのです。日々の暮らしを綴った佐藤友美さんの子育ての中に、今すぐに参考にしたい「子どもとのよい関係」が!
「子どもが生まれてわかったのは“たしかにできなくなったこともあるけれど、それ以上に、できるようになったことの方がずいぶん多い”ということだった」(本文より)
息子の言葉を聞いて笑ったり、考えさせられたり、悩んだり…。どこの家庭でもあるそんな日常の中にある「話すほどでもない」幸せを、気づかせてくれます。
ワーキングマザーが共感の涙
「電車のホームで、読みながら泣いちゃいました」
などなど。たくさんの声が寄せられています。特に、ワーキングマザーの皆さんからは「そうそう、こういうことってあるし、私もこれでいいんだよね」と、共感と安堵の声をいただいていました。
自らも母親である歌人・俵万智さんが寄せてくれた帯のメッセージは…
「こういう考えのママ友がいたらなあと思うし、いない人のために本書はある」
子育てで孤独になったとき、不安になったとき、この一冊を「心のママ友」として傍においておくと、「大丈夫よ」と声をかけてくれますよ。
実際に読んだ感想をいくつかご紹介します
どんな偉い先生の子育てセオリーより、リアルで真理をついている!
Y.G.(10歳5歳の息子・7歳の娘の母)
子どもたちの衣食住を整えるだけで手一杯なのに、とにかく世の中には【〇〇しなければならない】という情報が多すぎて親(とくに母親)を苦しめているように感じる。
そんな3児の母がこの本を手に取って感じたのは、息子さんとの日常の何気ないやり取りから生まれる佐藤さんの気づきが、どんな偉い先生の子育てセオリーを読むよりもリアルで真理をついているということ。
「僕には僕の考えがあるからママはそれを大切にしてほしい」
まえがきの息子さんの言葉は衝撃だった。
子育てって本当それに尽きるなって。子どもとひとりの人間として向き合う、会話する、尊重する。そしてありのままを愛する。簡単そうでできてない部分にそっと気づかせてくれた。ほんとこんな先輩ママが近くにいてくれたらなって
ウルウルしながら読める、私にとっては最高の育児本。
子育ては、何が正解かなんて分からない、でもそれでいいんだ、と「心の棚おろし」ができました
E.F.(7歳・4歳の息子の母)
「いや~うちの子は、ほったらかしですから…笑」と自虐的に周りに話してしまうこともあるし、でも「うちの子はかわいいし優しいし、すごくイイ奴ですから」と、子どもを誇りに思う面もあって。
日々子どもと接する気持ちは上がったり下がったりぐねぐねと曲がりくねっていて、忙しさも相まって、なかなか自分でも整理がしづらく。
著者の佐藤さんは、同じくそんな不安をお持ちになりながらも、「でも私はこう思っているし、だからこれでいいんだ」と都度都度に言葉に変換してくれていて。
ああ、そうですよね、私もそう思います、だけど何が正解かは分からないですよね、だけどそれでいいと思うし、それが当たり前ですよね、と、心の棚おろしができた気分です。
「早く宿題しなさい」とケンカする夜も、幸せな日常なんだと、改めて気づかせてくれました
同じくシングルマザーの私もまったく同じ状況で、息子には感謝しかありません。
とか言いながら、今日も「片づけなさい」とか「早く宿題しなさい」とか騒がしい夜が待っているのでしょうが、それすらも幸せな日常だと改めて気がつかせてくれました。
悩みや喜びの細かい部分は違うけれど、みんな同じような壁にぶつかりながら親も子も少しずつオトナになっていくのかなと。「子どもが生まれてできなくなったことよりもできるようになったことの方が多い」という部分に、とても共感しました。私もキミに会えて本当によかった!
妖精なのか妖怪なのか…子どもに翻弄されまくって終わる1日が報われるような気がします
日常の幸せを見失いそうなときに
子育ては思い通りにならないことの連続。幸せの感度が鈍くなってしまうことも。
そんなときのため、『ママはキミと一緒にオトナになる』があります。
どこの家庭でもあるそんな日常の中にある「話すほどでもない」幸せを、気づかせてくれる一冊。
著者
著書に8万部を突破した『女の運命は髪で変わる』など。理想の男性は冴羽獠。理想の母親はムーミンのママ。小学5年生の息子と暮らすシングルマザー。