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「マイナビDANCEALIVE 2023 FINAL」KIDS部門優勝!You-kiさんとお母様にインタビュー
限られた時間の中で観ている人達の心を掴まなければならないので、自らを表現する力はもちろん、オリジナリティーやアドリブ力などダンサーとして様々なスキルが求められるダンスバトル。
先日、東京・両国で行われた決勝大会では、全国7地区で開催された予選を勝ち抜いた強者たちが集結。熱いバトルを繰り広げました。
そんな、日本中のダンサーが夢見るステージで、一際熱い視線を集めていたのが、中学生以下を対象としたオールスタイルズのバトル「KIDS」部門で日本一となった中学2年生のYou-kiさん。3歳からダンスを始めたというYou-kiさんとお母様に、ダンスと共に歩んだ10年とダンスによって育まれた力についてお伺いしてみました。
内気な性格を変えてくれたダンスとの出会い
__マイナビDANCEALIVE 2023 FINAL KIDS部門優勝おめでとうございます。決勝大会出場は今回で2回目だったということですが、今回のステージはいかがでしたか?
You-kiさん:ありがとうございます。前回、負けてしまって悔しかったので、それを踏まえて、とにかくたくさん練習してきました。予選では考えすぎてしまって、出し切れなかったところもあったので、頭で考えるのではなく、会場を楽しむというところに集中するようにしていました。
緊張していても、音楽がかかったら絶対踊らなくてはいけないので(笑)緊張したうえで、どう自分を出せるのかというところが大切だと思っていました。
__You-kiさんとダンスとの出会いについて教えてください。
お母様:3歳上のお兄ちゃんがいて、ダンスを習っていたので、You-kiも赤ちゃんの頃から一緒にスタジオに行っていて、音楽がかかっている中でお昼寝をしているような感じでした。
自然な流れで3歳頃からYou-kiもダンスを習い始めたのですが、初めてのレッスンの時は、スタジオの真ん中で踊らずに、私の前に来て躍っているような感じで…(笑)人見知りだったこともあったので、正直その時はあまり向いていないのかなと思っていました。
でも、それから少しして、お祭りのステージで踊っている姿を見た時、満面の笑みで踊っていたので、楽しくなった瞬間がどこかにあったんだろうなと思いました。
You-kiさん:ダンスを始めたばかりの時はHIPHOP系のダンスを中心に練習していたのですが、5歳位から、WAACKやLOCKというジャンルのダンスにも出会って、そこから更に自分の中で、躍ることが楽しいなと思うようになりました。
小学生になってからJAZZなど色々なジャンルのダンスに触れていく中で、先生からダンスバトルの参加を勧められて、挑戦するようになりました。
ダンスを通して育まれたコミュニケーション能力と表現力
__ダンスとともに歩んできた10年だったと思うのですが、お母さまから見て、ダンスを通してYou-kiさん自身、どのような成長、変化があったと感じますか?
お母様:普段は、人見知りで静かなタイプなんですけど、ダンスをやってきたことで、自己表現できる力がついたように感じます。ダンスをやっていなかったら、もっと内気だったんじゃないかなと(笑)。
小さい頃は、駅からスタジオまで私も送り迎えなどをしてサポートしていましたが、今では色々な現場にも一人で行くようになって、よりコミュニケーション能力が上がって、人間的に成長したと感じることも多いです。
ダンスの現場って子どもだけじゃなくて、大人も多いですし、小さい頃からダンスを通して、大人と関わることが出来ているので、そういった環境も成長につながっているのではないかと感じます。
You-kiさん:ダンスバトルに関して言うと、即興なので、自分が思った通りに身体が動かないといけないんですけど、そういった面では成長したかなと感じています。
昔は表現の幅が狭かったこともあって、難しいと感じることもあったんですけど、今は自分が思うように表現できるようになってきたかなと思います。
ダンスがうまくなるために必要なこととは?
__勝負の場に立つことが多いと思うのですが、例えば、落ち込んでしまった時はどのように気持ちを切り替えていますか?
You-kiさん:落ち込んだ時は、音楽をかけて、自由に踊ります。
考えて踊るということも、ダンサーとしては必要だけど、リミッターを外して、何も考えずに、好きに踊る。そうすると気持ちがすっきりしてきます。
__ダンスは習い事としてもここ数年人気が高まっているので、「ダンスがうまくなりたい」と思っている方もいらっしゃると思います。そんな方に向けて、アドバイスをお願いします。
You-kiさん:私は他の人のダンスを見て、他の人から影響を受けることで、成長できたと思っています。
なので、レッスンを受けるだけでなく、イベントなどにも足を運んで、出来るだけ他の人のダンスをたくさん見ることをおすすめしたいです。
今は、Dリーグというプロのダンサーさんのリーグもありますし、色々な環境で色々な人のダンスを見ることができます。自分よりダンスがうまい人を見ると、「もっと頑張ろう」と感じますし、それがエネルギーに変わるので、そのパワーをまた日々の練習に活かすのがいいかなと思います。
ステージ上で見せるgroovyでかっこいい雰囲気とはまた一味違ったかわいらしい素のYou-kiさんを垣間見ることが出来たインタビュー。
そのギャップもまた、魅力的に映りました。将来は、世界で活躍するプロのダンサーになりたいと語ってくれたYou-kiさん。今後の活躍から目が離せません。
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文・構成/茂木雅世