【中学受験】御三家の発表直前にバタバタ!結果は…?「親が頑張りすぎると後々よくない」その理由

Hugkumでは、中学受験に取り組んだ親子を取材し、本音の体験談をお届けしています。
現在、御三家A校で、勉強はもちろん、興味あることにのびのび取り組んでいる おとくん(中3/私立男子校)。お父さん主導のサポートで進めた中学受験を振り返ってもらいました。夏休みの勉強の進め方などを聞いた【前編】に続き、【後編】では直前〜受験本番について教えてもらいました。

 志望校に合わせた対策

―成績の推移はどうでしたか?

 4~5年生のときは徐々に落ちていく感じでしたが、6年生になって現状維持の状態が続くようになりました。それに、9月中旬以降、塾の友達にも刺激されたらしく、真剣に勉強し始めるようになったんです。やっとスイッチが入ったという感じでした。

―志望校対策として、どんなことをしましたか?

 まず、息子が志望するA校の試験について分析しました。

―A校の入試は算数が難しいと言われているようですが…?

 確かにそういうイメージはありますし、算数は独特の、レベルの高い問題が出されます。でも、あまりの難しさに受験生は苦戦するので、実際にはあまり点数の差がつかないようです。それに比べて、国語は出題文章が長くて大変です。大学進学実績を見ても、文系が強いようなので、国語力のほうが試されているのではないかと思います。

―A校の入試問題は息子さんに合っていそうでしたか?

 そう思いました。一般的な、中学受験の指標となる広範囲の出題分野や形式を意識した模試ではなかなか結果が出ないものの、志望校別の模試の結果はよかったのです。過去問に関しても、前年度分は合格の点数が取れました。もともと国語は比較的得意なほうだったし、社会も思いのほか取れていていました。やや理科は沈んでるし、算数もな夏休みの底上げで何とかなっているという状況でした。A校の過去問では意外に点数が取れているのに気をよくして、さらに過去問を分析して、「よく出る分野の問題」を徹底的に勉強させました。

―具体的には?

 過去問を見たら、A校の場合、「場合の数」が2年に1回ぐらいの割合で出題されていることが分かります。「だから、場合の数は徹底的に勉強しておくべきだよね」と息子に言いました。さらに、難しい問題は捨てていいから、4問中2問~3問は解けるようにしたほうがいいとアドバイスしました。また、本人には「過去問調子いいから、このまま頑張ればいけるぞ」と声をかけました。

 いよいよ受験本番。受けた学校は5校

―1月校は受けましたか?

 一校受けて、〇でした。

―2月1日は、本命のA校ですね。

 はい、午前にA校、午後にB校を受けました。

―結果はどうでしたか?

 A校の発表は3日の15時、先にB校の結果が出ました。B校は×でした。

―2月2日は?

   2日の午前にC学校を受けて、午後はもう一度、B校を受けました。でもB校は結果的に×。今思うと、ご縁がなかったのでしょうね。C校は、その日のうちに結果が出ました。〇でした。私としては学校の印象がとても良かったので、「息子はC学校にお世話になるかもしれないな、それもいいな」と思っていました。

―3日の受験は?

 午前は、妻のたっての希望でD校を受験しました。息子の第一志望のA校の発表は3日15時。実は、C校の入学金振込と手続きの期限も、同じく15時でした。

―入学金の納付や入学手続きの期限のスケジュールも、中学受験では悩ましい問題です。どうされましたか?

 私はC校で待機。妻と息子はA校の発表を見に行っていました。実は、妻が「A校の合格発表は5分前に張り出されるらしいよ」という情報を得ていたので、それをギリギリまで待っていたのです。でも、それはガセ情報だったらしく(笑)、15時寸前になっても連絡が来ません。仕方なく、インターネット上で入学金を支払い、手続きをするためにC校の窓口に歩みを進めました。相手の係りの人が「おめでとうございます。さあ、どうぞこちらへ」と案内してくれたその瞬間、妻から電話かかってきました。「A校、受かった!」と。

―その後、どうされましたか?

 「ちょっと急用ができまして」と立ち去りました(笑)。「もう15時ですよ(=入学手続きをしなくて、本当にいいんですか?)」という声に、「いや、急用でして」と答えて、その場を立ち去りました。ほんの数分前までは、息子がお世話になるだろう思っていた学校でしたから、申し訳ないとは思いましたが…。

―受験を終えた息子さんへ、何と言葉をかけましたか?

 「良かったね、おめでとう」とありきたりの言葉だったと思います。というのも、私は妻と息子が合格発表を見た後、食事に行くタイミングで合流したので、妻も息子も感激の波が収まっていて、さて何を食べようかという感じだったのです。長らく息子の中学受験に寄り添ってきた私としては、息子の念願だったA校に合格した瞬間、どんな表情をしたのか、どんなふうに喜んだのか見たかったのですが、これはもう仕方ありません(笑)。

受験で親が頑張りすぎてはいけない理由

受験後、大量の教材と記念撮影。

―受験を振り返って思うことは?

 大金星だったと思います。でも、私は、もともとA校が一番通りやすいと思っていました。学校別模試でも、過去問でも、息子は合格点を取れていましたから。

―志望校合格のポイントは何だと思いますか?

 どこの学校でも、本人が「この学校へ行きたい」という熱い思いをもって勉強し、そのために対策すれば、通ると思います。

―親の関わりについてはどう思いますか?

 身近な例で思うのは、中学受験で親が頑張りすぎたおうちのお子さんは、勉強しなくなるようです。でも、本人が頑張ってきた場合は、中学以降も本人が進んで勉強するようになると思います。中学受験において、親は子どもに「勉強しなさい」とプレッシャーをかけるより、本人が進学後も頑張れるようにサポートするのがよいと思います。

―親としては、つい言いたくなりますけど…。

 確かに、そうですよね。でも、やはり、やらせすぎはダメだと思います。息子は、受験のときより、今のほうが勉強しています。そういう意味では、結果的には、息子の受験によく関われたのだと思います。

―受験生の親御さんへのアドバイスがあればお願いします。

 子どもに並走するあまり、子どもの塾にお母さんも入って勉強するケースがあると知って驚きました。もちろん、塾代は二人分! そこまでするのは、違和感があります。学校の知名度や偏差値ではなく、子どもの希望や学校生活などを考えるのが望ましいと思います。

―受験のメリットについて、どう思いますか?

 子どもにとっては、勉強する習慣を身に着けて、頭の使い方を自分で理解することがメリットだと思います。親としては、同じ目標に向かって一緒に立ち向かえることですね。

―中学受験では、第一志望に合格できるのは3人に一人とも、4人に一人とも言われています。大金星でしたね。

 確かに、息子はよく頑張りました。でも、仮に第一志望でなくても、進学するのが目標としていた学校より偏差値が低い学校だとしても、本人が行きたいというのなら、行けばいいと思います。私は息子がC校に進学しても満足でした。だから、妻にも「仮にA校がダメでC校に進学することになった場合でも、絶対にC校を悪く言ってほしくない」と伝えていました。親は中学受験の結果にこだわりすぎてはいけないと思います。決まった学校が一番いい学校ですから。願うのは、中学、高校を通して、好きなことやって充実した毎日を送ってほしいということです。

 

現在、部活はもちろん、学校の委員会などにも積極的に取り組み、学校生活を楽しんでいるおとくん。お父さんと二人三脚の中学受験は、きっと素晴らしい思い出として心に刻まれているでしょう。お父さん、お疲れ様でした!

 前編はこちら

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文・構成/ひだいますみ

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