バービーさんが自身の体験を赤裸々トーク「ピルや生理を知ることは自分の体を守ること」友達に伝えるように日々発信中!

YouTube「バービーちゃんねる」で生理や妊活を取り上げるなどフェムテック情報を発信するバービーさん。3月の体験型のフェムテックイベントの「WEHealth」のトークショー後に、ピルや生理について独占インタビュー!バービーさんにとってのピルとは?ベストな生理用品は?月経ディスクの手を汚さず経血を捨てられる技!?オートダンプって何?妊活中でピル以外でオススメの生理痛対策など、他ではなかなか聞くことができない、フェムテック情報が満載です!

バービーさんにズバリに聞く!ピルと生理のこと

  • お笑い芸人のバービーさん。

バービーさんは自身のYouTube「バービーちゃんねる」で生理や妊活の話題を取り上げるなどフェムテックにも精通し、自らの体験を元に様々な女性の悩みに関する情報を発信しています。ピルや生理について、バービーさんの体験を赤裸々に語ってもらいました。

バービーさんにとってピルとは?

インタビューを受けるバービーさん。

「救世主ですね。飲んですぐに体中に変化を感じました!」とピルのメリットを実感。肌のきめ、体のライン、骨格など、女性らしい美しさが際立ったとのこと。生理痛を和らげるなど婦人科系の悩みのために飲んでいたのですが、むしろ、美容的な副効用に驚いたそう。

「ピルを辞めた時に、すぐに男性的になってしまって。その時に、劇的な変化に気がつきました」と話してくれました。

ピルを始めたきっかけは?

「実は、きっかけは、生理痛というよりも、吹き出物を治すために飲み始めたんです」とバービーさん。まだ、ピルを飲むこと自体が珍しかった時代、なんとかニキビを治したい一心で、辿り着いたのがピルということでした。ただ20代後半で忙しくなり、ニキビが治った、パートナーもいなかった、ということもあって、ピルを一度やめたそうです。30代でまた再開。現在は妊活中ということで、服用していないとのことです。

ピルの素晴らしさを知ってほしい

「確かに、ピルの副作用を心配する方も多いと思いますし、しっかりと確認する必要はあると思います。ただ、それ以上にメリットに注目してもらいたい」とバービーさんは話してくれました。

「特に現代女性は妊娠の回数が少なくなり、生理の回数が増えて、それにまつわる疾患が増えているじゃないですか。ピルを飲んでいた方がそういった疾患にかかる率が少なくなるわけで、自分の体を守ることになると思います」とバービーさん。生理痛やPMSを薬などでブロックするのではなくて、「ピルを使えば、女性ホルモンによって守ってもらえるという認識に変わっていけたら良いと思う」と話してくれました。

妊活中、生理との向き合い方を模索

現在は、妊活中のため、ピルの服用を中止しているということと、年齢的にも生理が重くなってきているので、体調管理が大変であると話してくれました。今は、ピルを飲まない状態で、生理痛とどう向き合っていくか模索中とのことです。

ピル以外の生理痛対策で試していること

妊活中でピルが飲めないために、生理の重さに悩んでいる方も多いと思います。バービーさんは婦人科で点滴を受けたり、サプリなどを試しているそうです。また、植物療法士の森田敦子先生のハーブティーなどもオススメと話してくれました。

バービーちゃんねるを始めたきっかけは「欲しい人に情報を届けたい」

インタビューを受けるバービーさん。

「ある日、気が付いたんです。世の中に情報があふれているのに、生理用ナプキンって基本女性なら月に一度は必ず使うのに、誰も使い方とか発信していないなって」とバービーさん。また、いろんなことを試すのが大好きで、トライアンドエラーをしてきて、蓄積した経験を伝えたいという思いもあったそう。

そこで、YouTubeであれば、自分でチャンネルを作ることができるし、情報が欲しい人に届くと思って始めたそうです。計画的というよりは、思い立ったが吉日!という感じだったとか。

生理についての動画が大反響!

自分の使っているナプキンを出してきて、使い方の動画を配信してみたところ、大反響!多くのコメントやリアクションが届きました。また、生理以外のピルや婦人科に関しても、自分はいろいろ体験してきたけれど、一般的にはまだ知られていないが多いことに気がついたそうです。

情報を発信してきて、日本のフェムテックに関してどう思いますか?

「生理に関しては、だいぶオープンになってきたと思います。でも、実際にナプキン以外のものに対して、抵抗がある人も多いように感じます。まだタンポンは絶対無理という声も聞きますし、ようやく生理の話ができるようになってきたものの、行動に移すにはまだまだという感じはします」とバービーさんは話してくれました。

バービーさんのベストな生理用品

バービーさんオススメの月経ディスク。写真は国内初の使い捨て月経ディスクのMONA COMPANYの「MOLARA」。

人気ランジェリーブランドと下着をプロデュースしたり、吸水ショーツなどのコラボ商品を手掛けるバービーさん。これまで使った生理用品の中で、ベストなものは何かを聞いてみました。

「ナプキン以外では、月経ディスクがすごいと思いました」とバービーさん。膣内に直接挿入する形で、ナプキンや吸水ショーツなどと違って肌に直に触れないので蒸れず、ダントツで快適だったそうです。

オートダンプとは?

月経ディスクは、膣の奥に装着するため経血が空気に触れず、雑菌が繁殖しにくいと言われ、12時間使用が可能。外出している間はほぼ取り替えずに済むことができます。

さらに、オートダンプという驚きの技をバービーさんが教えてくれました。ディスクに触れずに経血だけを出す手法です。トイレに座ったまま前屈みになり、腹部に力を入れ、フィルムの中に溜まった経血を外に出す。体勢を戻せばディスクも戻るので、漏れずに経血をまた溜めることができます。「これが出来たら本当に快適に生理を過ごすことができますよね」とバービーさんは話してくれました。

月経カップで量を知る

「WEHealth 」で紹介されていた日本製の月経カップの「murmo」。(月経カップの例であり、バービーさんが使用した製品ではありません。)

バービーさんは、月経カップも使ったことがあるそう。月経カップは、あまりに生理が重いので、経血量を知りたくて利用したそうです。月経カップのおかげで経血量を把握できたことで、ナプキンなどをかえるタイミングが分かるようになり、衣服を汚したりする失敗が少なくなったそう。

月経ディスクやカップなどの挿入型の生理用品には抵抗のある方も多いかもしれませんが、ナプキン以外でもいろいろ試してみるのも大切と話してくれました。

吸水ショーツもオススメ

寝具店の西川が開発した防水布を生理用のレギンス、オーバーパンツ、シーツのパッケージ。(防水ショーツの例であり、バービーさんが使用している商品ではありません。)

バービーさんの場合、経血量が人より多いので吸水ショーツを履いていると安心するとのこと。「防水布でできたスパッツやレギンスなども使うことで完全に漏れを防ぐことができるようになったので、おすすめですよ」

思春期の子育て中の保護者の方へ

「WEHealth」のイベントで参加していた親子。保護者の方によると「自分で教えるよりもこういうイベントで体験してもらった方が早いと思って連れてきました」とのことでした。

子育て中の多くの親御さんが子どもにどうやって正しいSRHRやフェムテック情報を伝えてよいか悩んでいる方も多いかと思います。大人として、子どもたちに伝えるには、どのような心構えが必要かお聞きしました。

「婦人科に行くことがゴールだけはなく、自分の体は自分で責任を持ってケアをするという感覚はとても大事。小さい頃から、自分の体を大切にすることを教えるのが親として大切なことだと思います」とバービーさん。

ただ、バービーさん自身は、世代的にも母親から生理についてや性に関する事柄を直接、教えてもらうということはなかったそうです。四人兄弟の末っ子で、二人の姉がいるのでナプキンの使い方などを見て覚えたとのこと。のちにネットに出会ってからは自分でリサーチして独学で学んでいったそうです。

フェムテックのイベントに参加してみる

また、「WEHealth」のようなフェテックイベントに親子で参加して、バービーさんのトークショーを聞いたりするのもSRHRやフェムテック情報を得る一つの方法でしょう。親世代こそ、受け身ではなく、正しいフェムテック情報がキャッチできるようバービーさんのようにアンテナを立てておく必要があると感じました。

ネットの情報をうまく利用して

昨今では、バービーさんのような先駆者の方が情報を発信しているので、保護者の管理の元、ネットの情報をうまく使うのも一つの手だと思います。バービーさんの300万回の再生回数を超える「これから生理を迎える君へ」という動画はとても分かりやすく、親子で見て学ぶのもおすすめです。

男性にもぜひ、見てもらいたいと思います。バービーさんが動画で紹介している通り、生理用品はびっくりするほど種類があります。「生理二日目だから、昼用の羽付のナプキン買ってきて!」というリクエストにすぐに対応できると、パートナーはとても助かりますよ!

ユースステーションの無料相談

また、「スマルナ」では、ユース世代向けの相談施設として「スマルナステーション」(大阪・心斎橋)を運営しています。助産師などの専門家が、性にまつわる相談(生理や避妊、パートナーとの関係性など)を無料で受け付けており、同ビル内の婦人科クリニックと提携しているため、婦人科受診に繋げる必要がある場合(アフターピルの処方や妊娠検査など)も、すぐに連携が取れるようになっています。

遠方の場合は、ホームページ内の無料相談をクリックすれば、LINEでの相談も可能。親や先生に相談しづらい悩みなどを相談することができます。

「みんな、自分の体をケアして大切にしてほしい」

ポーズをとるバービーさん。

最後に、これからどんな発信をしていきたいかお聞きました。

「私がイベントに登壇させてもらったりする機会が増えてきたのはとても嬉しいです。でも、あくまでも、自分の体験や実感をもとに、お友達に伝えるように発信していきたいと思います。忙しいかもしれないけれど、自分の体をケアして自分を大切にすることを呼びかけて、みんなで一緒に取り組んでいきたい」とこれからも女性がハッピーになれる情報の発信を続けていきたいと語ってくれました。

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取材/Rina Ota

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