「食べこぼしが多い」「うまく食べられない」を解決!【食器】で子どもの食事は変わる!食器選びのポイントを現役保育士が教えます

お子さんの食器を選ぶ際どのようなことを重視していますか?見た目の可愛らしさや、好きなキャラクターで選んでいる方もいるかと思います。しかし、適した時期に適した食器を選ばないと、お子さんの食事に影響がでることも。今回はお子さんが使いやすい食器はどういったものかを現役保育士が解説します。

食器の選び方ポイント

お子さんの食器も様々な種類があるのはご存じでしょうか?

「たかが食器」ですが「されど食器」。食器をひとつ変えるだけで、お子さんの食事がスムーズになることもあるのです。「食べこぼしが多い」「うまく食べられない」とお悩みの親御さんは、もしかすると食器がお子さんに合っていないのかもしれません。 

食器選びの際、好きなキャラクターのデザインなど見た目を重視することは、お子さんの食べる意欲が湧くというメリットもあるため、決して悪いことではありませんが、一度、使いやすい・食べやすい「機能性」にも注目してみましょう。

例えば、ユニバーサルデザインを取り入れるなど、使いやすく食べやすいデザインになっているものがたくさんあります。

食器の種類

食器の種類は大きく分けて、3種類あります。

・陶器・磁器

・プラスチック

・木製

それぞれについて、詳しく解説していきます。

陶器・磁器

【メリット】暖かみがある、重さがある

【デメリット】割れる危険がある

プラスチック

【メリット】割れないので安全。軽いので子どもが扱いやすい

【デメリット】壊れないが故に子どもの扱いが雑になる

木製

【メリット】木の温かみがあり、落としても割れにくい

【デメリット】食洗機や消毒が不可なものが多い

ご家庭では、「割れると危ないから」とプラスチックが採用されがちですが、実際、幼稚園や保育園では陶器や磁器が使われていることが多いです。

それらの理由としては、メリットでもあげた陶器や磁器ならではの暖かみを重視しているからです。また、雑な扱いをすると割れてしまうので、食器を丁寧に扱うことを学習してもらう意図もあります。

ただ、保護者の方も忙しい中「食器を丁寧に使って」と常に見守ることは難しいこともあります。その際は、安全面を考えてプラスチックや木製食器を使うのもいいでしょう。

それぞれのメリット・デメリット面を把握して選んでみてくださいね。

食器は分ける?ワンプレート?

日本は、主菜・副菜・汁物と食器をきちんと分けて出す文化ですが、そうすると多くの食器を使うことになり、家事の手間が増えてしまいます。さらに、小さいうちはたくさん食器がならぶと『三食食べ』(主食→おかず→汁物と順番に食べること)が難しく『ばっかり食べ』(主食ばかりまたはおかずばかりと食べ続けること)になってしまう危険性も。

加えて、小さいお子さんは「奥にある食器を手前に持ってくる」という動きが難しいため、遠くにおいてあるおかずをそのまま食べた結果、食べこぼしにつながることもあります。

一方、ワンプレートは子どもにとって食事はしやすいですが、主菜や副菜が混ざってしまう恐れがあります。混ざりやすい状態になることで、子どもが混ぜて遊ぶなどの遊び食べの原因にも。一つ一つの料理の味を大切にするために、混ぜないよう教育している保育現場もあります。

それらをふまえ、小さい年齢の間はワンプレート、食器の扱いや三角食べができる時期になるのを見て各食器にわけるといった対応がオススメです。

スプーン・フォークの選び方ポイント

スプーンやフォークにも選び方のコツがあります。ポイントを解説していきます。

大きさ

スプーンの適切なサイズは、口に対して2/3の大きさが目安です。口に当ててみるとわかりやすいですよ。

大きすぎると口に入らず食べこぼしの原因に、小さいと食べる時間がかかってしまいます。ちょうど良いサイズを選んであげましょう。

選び方ポイント

離乳食の時期は親御さんが使うスプーンは介助しやすいもの、そしてお子さんが食べやすいものを選ぶことがポイントです。時期をみながらお子さんが使うスプーンも用意していきましょう。

離乳食介助用

介助用のスプーンは、柄が長くて、食べるところの深みが浅いものが介助しやすくオススメです。

子どもが使用するスプーン

子どもが使用する場合には、しっかりと握れるようにグリップがついているものを選択しましょう。

はじめのうちは、「食べ物をすくう」練習からです。麺類以外は基本的にスプーンを使うのがよいですよ。フォークを使うと、何でも刺して食べるという癖がついてしまうことも。

「物をすくう」という行為はしっかりと手首を使うことを促す効果があるため、後のお箸への移行もしやすくなります。

お箸の選び方ポイント

指先が器用に使えるようになってきたらお箸も取り入れてみましょう。初めは補助箸(トレーニング箸・しつけ箸)から入る方も多いと思いますが、まだしっかりとスプーンが使えないうちに補助箸を使った食事は、正しいお箸の使い方ができなくなる可能性が高くなります。まずはスプーンで食べられるようになってからお箸へと移行してみてくださいね。

お箸を選ぶ際、幼児期の場合は、15cm16.5cmの長さのものが使いやすくオススメです。補助箸は「物をつかめた」という自信がつくことや、つかみ方のコツを得ることができます。

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食器・スプーン・フォーク・お箸の紹介

これまで解説したポイントから、オススメの食器類を紹介します。

食器

スプーンを使いはじめの時期にぴったり。絶妙な深さで設計されているので、簡単にすくうことができます。

スプーン・フォーク

離乳食介助の際に食べさせやすい柄の長いものを選びましょう。

 

グリップのついたものを選ぶと、お子さんがしっかりと握って食べることができます。

お箸

持ち方が矯正されない補助箸です。新発想の構造が取り入れられているので、正しく効果的にトレーニングいただけます。

適した食器を選ぶことで食べやすく

今回は食べやすい食器の特徴と具体的な種類を紹介しました。食器ひとつとってもさまざまな種類があることを知っていただけたのではないでしょうか。

お子さんの様子や時期を見ながら、使いやすいものを選んでくださいね。

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文・構成/河原崎美香

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