膣トレグッズが人気!デリケートゾーンの痒みやニオイ対策も【恵比寿に新オープンのフェムテックサロン】親子生理セミナーも開催

恵比寿にフェムテック専門の常設店「フェムテックラボ」がオープンしたと聞き、さっそくサロンで開催された親子生理セミナーにも参加してきました。思春期と更年期がダブルで来るHugKum読者世代の救世主となり得る「フェムテックラボ」では、話題の膣トレができるグッズや、デリケートゾーンのケアアイテムまで揃います。なかなか実際に試せないグッズや相談できない悩みも、ここなら解決できるかも!

こんなお店を待っていた!常設のフェムテックサロンが誕生

フェムテック商品を扱うサロンの「FEMTECH LAB(フェムテックラボ)」。相談しながら商品を選ぶことができます。

恵比寿に常設のフェムテックサロンの「FEMTECH LAB(フェムテックラボ)」が出来たということで、さっそく行ってきました!

※:フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語。思春期・成熟期・更年期・老年期といったライフステージ毎に訪れる女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決するための製品・サービスを指します。

いつでも通える常設店

筆者は、フェムテックのイベントには足繁く通い、様々な新商品をチェックしてきました。ただ、そのほとんどが期間限定で、せっかく素晴らしい商品を紹介しても、展示会限定やオンラインのみだったり、気軽に購入できる常設店がないというのが残念な点ではありました。

それが、ついに、常設店として登場! デパート内ですが、周囲の喧騒から離れた少し奥まった場所にあるので、落ち着いていてとても入りやすい雰囲気です。

サロン型の店舗「フェムテックラボ」

フェムテックラボの店内。奥にサロンがあります。

フェムテックラボは、商品をただ陳列、販売するだけではなく、スタッフに気軽に相談しながら製品を試すことができるカウンターや試着室があります。さらに、サロンスペースは、プライベートを大切にした設計で、人目を気にする事なく悩みについて相談することができます。

オンラインでも利用できる診療ブース

サロンのタブレットを利用して、ネット環境が良くなかったり、プライベートを確保するのが難しい方もオンラインカウンセリングなどが可能で、ピルの処方をはじめ、女性特有の悩みを医師や専門家と相談することができます。

更年期ケアから腟トレまで幅広く揃う

扱うアイテムもさまざま。吸水ショーツや月経カップなど最新の生理アイテムも扱う「月経関連」、サプリやデリケートゾーンのソープなどの「ヘルスケア」、妊活サポートアイテムなどの「不妊、妊よう性」、産後や更年期の骨盤底筋の緩みや尿もれなどの「妊娠・産後ケア」などカテゴリーごとに分かれているのでとても見やすいです。

デリケートゾーンの美容機器

pitôn homeのデリケートゾーン専用美容機器。

今回、一番驚いたのが、このデリケートゾーンの専用美容機器!さすがにこのような美容機器を使っている方はまだあまりいないのではないでしょうか?お肌の中で最も吸収率が高いと言われるデリケートゾーン。確かに、顔より、念入りなケアが必要かも…と思いながらじっくり手に取って商品をチェック。

イオン導入などの 8 つの機能を組み合わせ、悩みに合わせたトータルケアが可能とのこと。価格も決して安くはないので、実際に手に取って商品を見ることができるのは安心ですね。

話題の腟トレグッツも充実

尿もれ防止の腟トレなど更年期や産後の悩みを解決するアイテムも充実。

HugKum読者世代に助かる更年期や産後の悩みを解決するアイテムも充実しています。特に驚きなのが腟トレーニング(腟トレ)の製品。腟トレとは、子宮や膀胱、直腸を支えている骨盤底筋を鍛えるトレーニングのこと。じわじわと日本でも広まっているのを聞いたことはありますが、実際、これだけの種類を一度に見るのははじめて。

腟トレアイテムのケーゲルベル。3個の重量でカスタム可能。お風呂でも使用可。(中央)

特に店員さんオススメがこちらケーゲルベル。尿漏れの改善等を目的として、ケーゲル体操=骨盤底筋トレーニングを週3回(1回5分)でできるように作られたトレーニングアイテムです。そのほか、挿入せず座って使うタイプ(写真左)など、腟トレアイテムだけでも7−8種類あり、常設店では中々比べることができないので、気になる方はチェックしてみてください。

ミドル世代の悩みに応えるサプリ

ミドル世代の悩みにおオススメなサプリの「シンプリス ザ バランス ネンマク ケア プラス+」(中央)

最近、デリケートゾーンの痒みやニオイ対策に乳酸菌系のサプリに注目している筆者。いろいろ試しているところですが、今回、特に気になったのがシンプリス ザ バランス ネンマク ケア プラス+」です。

乳酸菌系サプリは飲んでいるので、その効果は実感しているのですが、こちらのサプリのユニークな点は、「シーベリー」など、女性特有のデリケートな悩みのための成分が厳選されていること。特にゆらぎやすい40代、50代の、毎日の潤い不足によるさまざまなトラブルを感じている方にオススメです。

生理用品の使い方を学ぶイベントも開催

「Be-A Japan」主催の親子生理セミナー。生理のメカニズムや生理用品の使い方について学びます。

サロン型の店舗の特徴を活かして、サロンスペースでは様々なフェムテックのイベントも開催されています。今回、吸水ショーツメーカーの「Be-A Japan」が主催する「親子生理セミナー」に娘と一緒に参加してきました。

これから生理を迎えたり、生理を迎えて間もない小学5〜6年から中学生くらいのお子さんとその保護者の方を対象にした内容ではありますが、特に年齢制限はありません。今回、小学2年生から中学生まで、男の子の参加者も含めて4組の少人数制のセミナーで生理についてじっくり学ぶことができました。

生理ってなに?

親子生理セミナーの講師の吸水ショーツメーカーのベア ジャパンのCEOの髙橋くみさん。

まずは、生理について基本的なことを学びます。「生理の期間ってどれくらい?」、「おりものってなに?」、「経血はどれくらい出るの?」、「生理が来るとどうなるか?」などのお話を聞きます。

実は、髙橋さん自身、生理に終わりがあるのを知らず、初めて知ったのが祖母の家に遊びに行った時のことだったそう。生理用品はないかと祖母に頼んだ時に、「もう生理がないから生理用品なんてある訳がないよ」と言われたのが衝撃だったとのことです。基本的ことを正確に伝える大切を知り、親の立場としても大変、勉強になりました。

さまざまな生理用品を実際に見て触れてみる

使い捨てナプキンの他、おりものシートやタンポン、吸水ショーツなど、実際の製品に触れて使い方を学ぶことができます。

座学の後は、生理用品についてのワークショップです。使い捨てナプキンの他、おりものシート、タンポン、吸水ショーツ、月経カップ、布ナプキンなど、様々な商品に実際に見て、触れることができます。月経カップは、お子さん達は、皆さん、初めて触る様でした。早いうちから選択肢があることを知るのもとても良い機会だと感じました。

使い捨てナプキンを開封する参加者。夜用と昼用も比べてみます。

まずは、サンプルのナプキンを開けてみます。サイズもさまざま。夜用ナプキンはまるでオムツの様に大きくて、参加者のお子さんもびっくり。男女問わず、「生理二日目だから羽付の昼用買ってきて!」と言われた時にスムーズに対応できると良いですよね。

ナプキンはどれくらい吸収するの?

計量カップに入った色水を使い捨てナプキンがどれくらい経血を吸収するか学びます。

計量カップに入った色水を使い捨てナプキンに吸収させます。その他、ナプキンの装着方法などを教わりました。初めてだと意外と装着が難しいので、ズレたりしないように、実際に生理が来る前に練習することをオススメします。

ナプキンの捨て方も大切

ナプキンの捨て方をレクチャーする橋さん。

橋さんは、捨て方まで丁寧に解説してくれます。学校でも、きちんと捨て方を習わない子どもが多く問題になっているそう。ナプキンを内側にくるくると巻き、さらにナプキンを包んでいる袋で巻き、ついているテープを止めます。

親からだと使い方ばかりに目を向けてしまって、正しい捨て方を教えるまでは気がまわらないかもしれないので、こうして指導してもらえるのは、とても助かります。

タンポンって何?

色水を使ったタンポンの吸収力を観察する実験。

色水にタンポンを入れてどれくらい吸水するかを観察したり、腟に見立てたスポンジにタンポンを実際に入れ使い方を体験しました。長時間の使用にはリスクがあるときちんと伝えつつ、タンポンがうまく使えれば、水泳や体育の授業も快適に受けることができるという話を聞き、安心した様子のお子さんもいました。

タンポンはどこに入れるの?

タンポンの使い方を説明する橋さん。

「タンポンをしたらうんちはどうするの?」という参加者の一人の小学生の男の子からの質問。会場の皆さんも「ハッと」した鋭い疑問でした。出産を経験している母親からすると当たり前のことですが、男の子であれば、下半身にある穴は尿道以外では、肛門の一つだけ。きちんと教えて貰わなければ分からないはず。

その場で、橋さんが丁寧かつ、簡潔に女の子には、おしっことうんちの穴以外にも腟という穴があるというお話をしてくださり、なかなか、母親からは言い出せないトピックなので、大変貴重な機会だと感じました。

女の子でも、橋さんいわく、尿と肛門の穴しかないと生理が来るまで分からないという場合もあるそう。知らないことを学ぶことも大切ですが、自分が当たり前だと思い込んでいることが、そうではないことを知るのも大事だと、実感しました。

小学生の娘と参加してみて

フェムテックラボのサロンスペースで開かれた生理セミナーの様子。

今回参加した筆者の娘は小学校2年生なのでまだ少し早いかなとは思いました。でも、参加してみてとても良いタイミングだと感じました。全てを理解するのは難しいかもしれませんが、実際に生理が間近になる頃に、いきなり聞くよりも一度聞いた記憶が片隅にでもあれば、受け入れるのもスムーズだと思います。

一度、低学年のうちに体験しておいて、また高学年になってから参加するというのもオススメです。

参加者からの声

小学四年生の男の子と一緒の保護者の方は、息子さんが男子校で生理の話をする機会があまりなく、かと言ってこれ以上待つと一緒に連れて来るには難しい年齢になるからと参加を決めたと話しており、なるほどと思いました。

「急に生理が学校できたらどうする?」など、学校生活での生理の過ごし方などの子ども目線の悩みのトピックもありました。「学校で生理がきても安心です。」とまだ生理の来ていない中学生の参加者は話してくれました。

生理は恥ずかしくない

また、親子生理セミナーは親が性教育にどうか関わっていくかを学ぶ貴重な場でもあります。繊細なトピックですが腫れ物に触るような扱いでは伝わりません。恥ずかしいことではなく、橋さんのように丁寧かつ、簡潔に凛とした態度が大切だと感じました。親子で生理をポジティブなものに考えられる良いきっかけになると思います。

助け合える親子関係に

また、講座の終わりには、更年期についても触れることで、女性としてのトータルな体との付き合い方を学ぶことができます。保護者にとっても、これから来る更年期というテーマに触れることで、生理の次のステップがあることを学ぶことができます。母親は娘の生理を気遣い、娘は母親の更年期を労わり、お互いに助け合うのが大切だと感じました。

体験や相談が気軽にできるのもフェムテックサロンの魅力

ベアをはじめ、いろんなブランドの吸水ショーツやナプキン、吸水カップなどのその他の生理関連のアイテムが揃います。

「娘の初潮に何を揃えたらいいの?」という疑問にもショップでは相談にのってもらえるうえ、実際に必要なものをその場で揃えることもできます。知識を身に付けるとともに、購入できるのは、サロン型店舗ならではのサービスです。生理セミナーなどの後に、娘さんと一緒に来店して、相談しながら決めることで、より生理の理解を深めながら準備ができるのではないでしょうか。

商品はサンプル品を手に取って、相談しながら、じっくり時間をかけて購入を決めることができます。もちろん、相談だけでもOK。

また、母親世代の更年期、娘世代の生理など一緒に相談できるのも嬉しいですね。買うだけではなく、商品を手に取って「体験する」、悩みを「相談する」、イベントやセミナーを通して「知る」というショップという概念を超えたサービスを提供している「フェムテックラボ」。見るだけ、相談だけでも大丈夫ですので、気軽に立ち寄ってみてくださいね。

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文・取材 Rina Ota

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