鹿児島のローカル版アイス「しろくま」大研究。コンビニでも手に入る「しろくまアイス」とあわせて、自宅で楽しむレシピまで

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コンビニの冷凍庫で手に入るしろくまアイスは、さっぱりとした甘さが魅力の人気氷菓子です。じつはこのアイス、鹿児島県のローカルスイーツが元祖。本場のしろくまとは一体どんなアイスなのか、詳しくみていきましょう。さらに、自宅で作れるレシピも紹介します。

しろくまアイスの特徴は、まろやかな練乳氷と、豪華な黄桃やあずきのトッピングです。甘さと酸味のバランスが絶妙な、心躍る氷菓子です。

発祥地の鹿児島市内では、本場の味を楽しめ、ご当地グルメとして人気を博しています。このローカル版しろくまの歴史と特色について詳しくまとめました。多彩なしろくまアイスの世界をお楽しみください。

人気のしろくまアイス

最初に、全国のコンビニでお馴染みのしろくまアイスについてみていきます。

コンビニのしろくま

コンビニの人気商品「しろくま」は、バータイプ、カップタイプなど、バリエーション豊富に展開されています。練乳のまったりとした甘さとシャリシャリした氷が絶妙な相性で、フルーツの酸味も加わった極上の味。 氷の味つけは多種多様で、メーカーや販売店ごとに特色ある味を楽しめるのが魅力です。

丸永製菓 マルチしろくま 60ml×6×8袋

こちらは食べやすいバータイプのしろくまです。ミルクアイスをベースに、あずき、パインなどがぎっしりと詰まっているので、コクがあるのにさっぱりとした後味が魅力です。

鹿児島のしろくま

一方、鹿児島県の「しろくま」は飲食店で提供される本格的なスイーツで、県を代表する夏の風物詩でもあります。

お店で提供されるしろくまは、カンナで削った氷がふんわりと繊細な食感で、カラフルなフルーツが散りばめられています。秘伝の自家製ミルクがたっぷりとかけられたものもあり、お店ごとの味が楽しめます。

本場、鹿児島のしろくまの一例

起源と歴史

起源については諸説ありますが、有力なのは昭和20年代に創業した老舗飲食店「天文館むじゃき」が発祥とされる説です。

発売当初は、白蜜と赤蜜をかけたかき氷でしたが、開発のヒントとなったのは練乳がけのイチゴでした。この味を再現しようと試行錯誤を繰り返し、さっぱりとした練乳ミルク風味のシロップを完成させたそうです。

お皿に盛り付けると、しろくまの表情に似ていたことから、「しろくま」と名付けられたといわれています。

また、もうひとつの由来として、綿屋さんが関係しているという説もあります。昭和初期に夏の副業として始めたかき氷屋さんが、新メニューとして登場させたのが発祥とも。 練乳の缶に貼られたしろくま印をそのまま名前として採用し、これが「氷しろくま」として評判になったのだとか。

特徴と本物の味

しろくまを前にすると、まず目を惹くのは華やかさです。色とりどりのトッピングに使われているのは、チェリー、レーズン、みかん、パイン、あずき、寒天など。さらに地元ではストロベリー風味や宇治金時味など、豊富なバリエーションを楽しめます。

その他にも、ドラゴンフルーツで作ったシロップの「赤ぐま」、マンゴー味の「黄くま」、コーヒー味の「黒くま」など、食べてみたい味が豊富に存在します。

中には、氷の中からご当地名産のさつまいものお菓子や豆などが出てくるお店もあるそうです。この多様性が、何度訪れても飽きることのないのが魅力となっています。

そして、しろくまを楽しむもう一つのポイントは、その愛らしい表情です。レーズンで作った目、チェリーで作った鼻が定番ですが、各店舗で独自の工夫が凝らされています。こちらにも注目すれば、お店ごとの個性をより深く楽しめますね。

通販での入手方法

しろくまを販売するお店は、地元鹿児島空港や、中央駅などにお店がありますが、主に老舗の飲食店や市内の喫茶店などで多く提供されています。県外からの観光客も多いため、年中販売は続いています。

さらに、安定した冷凍便での輸送が可能になったことで、昨今では通信販売も充実しています。

【ふるさと納税】氷しろくま 6個 セット 選べるサイズ 330ml or 750ml

しろくまの元祖として知られる店のひとつが、天文館むじゃきです。ここで提供されるしろくまは、通信販売でも同じ味を楽しむことができます。サイズは大きな「ビック」(750ml)と、その約半分の「ベビー」(330ml)のふたつ。 嬉しいことに、トッピングは上だけでなく、氷の下にも果物が隠れているんですよ。

セイカ食品 南国しろくま 12個セット

こちらも老舗菓子メーカーが作るしろくまです。昭和40年代にカップタイプで商品化すると、南九州で大ヒットを巻き起こしました。現在では全国的な知名度を誇ります。乳化剤や安定剤を使用せず、自然な練乳の風味が楽しめます。

お家で作るしろくま

ここからは、自宅でしろくま風アイスを作る方法をみていきましょう。お子さんと一緒に、お好みのトッピングを選んで楽しんでくださいね。

かき氷としてのしろくま

市販のかき氷にお好みのトッピングをして、豪華なしろくま風に仕上げます。

・材料

市販のかき氷 1個
練乳 適量
お好みのフルーツ、あずき等

・作り方

【1】お好みのフルーツを食べやすい大きさにカットし、トッピング用の具材を用意します。

【2】市販のかき氷を、器に盛り付けてください。

一旦ビニール袋に取り出し、ほぐしておくと盛り付けやすいです。
一旦ビニール袋に取り出し、ほぐしておくと盛り付けやすいです。

【3】盛り付けた氷に、練乳を回しかけます。【1】の具材をトッピングして色鮮やかに仕上げましょう。

アレンジの可能性は無限大です。 チョコレートシロップ、プリン、抹茶シロップなど、練乳と相性の良いものを探してみてください。自分好みの組み合わせを見つけるのも楽しみの一つです。

プチアイスとしてのしろくま

製氷機を使って作る、しろくまのレシピです。フルーツはお好みのものを選んでくださいね。

・材料

牛乳 150㏄
練乳 大さじ2
フルーツミックス缶 適量
ゆであずき 適量

・作り方

【1】牛乳と練乳を混ぜ合わせます。

【2】フルーツ缶の果肉を取り出して、細かくカットしてください。

【3】製氷皿にゆであずきを入れ、【2】のフルーツを重ねます。

【4】【1】の液を流し入れてから、冷凍庫で冷やし固めます。

3時間ほどで完成です。

街歩きも、自宅でも楽しみたいしろくま

コンビニで手軽に購入できるしろくまアイスと、鹿児島の本場のしろくまとの違いを詳しくみてきました。

しろくまを通じて鹿児島の食文化にも興味が沸き、街歩きを楽しみたくなる方も多いかもしれません。その一方で、コンビニで購入したり自家製で作ったりと、お家でも気軽に楽しめます。さまざまな方法でその魅力を味わってみてください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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