「甘塩鮭」時短レシピ大全|混ぜご飯、柚子パスタ、佃煮、ふりかけ… 使いまわし&作り置きがとまらない! 【HugKum時短レシピ隊】

魚売り場でおなじみの甘塩鮭を、様々な料理に活用する方法をご覧ください。保存性に優れた甘塩鮭は大量購入しやすく、ご飯に混ぜたり作り置きしたりと、使い回しの効く便利な食材です。栄養バランスを整えながら、幅広い味わいを楽しんでください。

甘塩鮭は、そのまま焼いても美味しく、多様な料理に活用できる万能食材です。鮭の旨味と程よい塩味が特徴で、和食から洋食まで幅広く使えます。鮮やかな紅色の身を生かし、混ぜご飯や佃煮に活用する方法を見ていきます。

甘塩鮭の焼き方

まずは、甘塩鮭の基本的な焼き方を確認します。皮をパリッと焼いて、香ばしさを引き出しましょう。

魚グリルでの焼き方

焼き魚として食べる場合は、魚グリルで焼くとこんがりとした焼き目がつくのでおすすめです。

【1】切り身の甘塩鮭に酒を少々ふりかけ、10分ほどなじませます。

これでしっとりとした仕上がりになります。
これでしっとりとした仕上がりになります。

【2】グリル内のバーナーの真下は火力が強いため、焦げやすい皮部分をずらしつつ、表面を上向きにして配置します。

【3】中火~強火で焼きます。

両面焼きなら5分、片面焼きなら表面を3分、返して裏面を3分焼くのが目安です。焼き時間は切り身の厚さに応じて調節してください。

【4】火を止めた後、グリルから出さずに2~3分ほど置いておくと、余熱で中まで火が通ります。これが焼き過ぎない仕上がりのコツです。

 電子レンジでの焼き方

サラダやフレークに使う場合は電子レンジで加熱すると、ふっくらとした食感が楽しめます。

【1】切り身に酒をふりかけ、10分ほどなじませた後、耐熱皿に置きます。ふんわりとラップをかけてください。

【2】1切れにつき、600Wで2分が目安です。中まで火が通っているか確認し、必要に応じて30秒ずつ追加加熱します。

ほぐし方

焼いた切り身を冷ましてほぐし、フレークにします。このフレークはお弁当、お茶漬け、チャーハンの具材など、様々な料理に幅広く活用できます。

【1】焼き上がった鮭は、熱いうちに皮をはがします。

はがした皮は焼きたてのまま美味しく食べられます。さらにこんがりと焼いてから細かく刻めば、料理に混ぜ込むこともできるので無駄になりません。

皮の旨味も残さず味わってください。
皮の旨味も残さず味わってください。

【2】骨付きの場合は、背骨の中骨、腹骨を取り除きます。手袋をはめた手指でほぐせば、小骨に気づきやすく、作業も早くなります。

骨の間の身もこそげ取ります。
骨の間の身もこそげ取ります。
背ビレ、腹ビレの付け根には骨が多く、身も残りやすいので丁寧に取り除きます。
背ビレ、腹ビレの付け根には骨が多く、身も残りやすいので丁寧に取り除きます。
フォークで刺しながらつぶすと、お子さんと一緒にほぐせます。
フォークで刺しながらつぶすと、お子さんと一緒にほぐせます。

焼いた甘塩鮭を使った混ぜご飯3色

鮭の紅い色素に含まれる栄養素は、アスタキサンチンです。この鮮やかな色を生かして、食欲をそそる具材の組み合わせを考えてみましょう。

基本は鮭の切り身が持つ塩味を生かし、具材を混ぜるだけです。組み合わせる具材はいろいろ考えられますので、以下のレシピを参考に、お好みの味を探してみてください。

甘塩鮭とご飯の分量

おにぎり1個分(120g)のご飯に対して、甘塩鮭40gを目安に混ぜると、ちょうどよい塩分量になります。

塩味の強い鮭を使う場合や、夏場に塩分量を増やしたい場合などは、適宜調整してください。

鮭と塩もみキャベツの混ぜご飯

紅い鮭に、緑色の具材を合わせると色が引き立ち、食欲が増します。キャベツの他、枝豆、ブロッコリー、青じそなども試してみてください。

・材料

焼いた甘塩鮭 1切れ
ご飯 2合

キャベツ

白ごま 大さじ1

・作り方

【1】キャベツを3㎝角に切り、塩を加え、軽くもみます。10分程経つと水が出てくるので、しっかりと絞ります。

【2】焼いた鮭をほぐします。

【3】温かいご飯に鮭、塩もみキャベツ、白ごまを加えて混ぜます。

 白味噌漬けの柚子と鮭の和風パスタ

柚子を白味噌に漬けると、香り豊かな具材として様々な料理に利用できます。鮭と合わせれば、カラーリングも抜群です。

フライパンなしで出来上がる、華やかなパスタです。

・材料

電子レンジで加熱した甘塩鮭  1切れ
スパゲッティ 100g
パスタの茹で汁 小さじ1
オリーブオイル 小さじ2
三つ葉 適量
塩、こしょう、七味 適量

【白味噌漬けの柚子】
柚子 1個
白味噌 150g

・作り方

【1】ビニール袋の中に柚子と白味噌を入れます。袋の外側から手で捏ねて、柚子の表面に白味噌を塗りつけてください。

漬け込む時間が1か月程度必要ですが、活用の幅が広い食材です。
漬け込む時間が1か月程度必要ですが、活用の幅が広い食材です。

空気を抜いてピッチリと封をし、冷蔵庫で保存します。

1か月ほど置くと、白味噌漬けの柚子が完成します。

【2】茹でたパスタに、ほぐした鮭、茹で汁、オリーブオイルを混ぜ合わせます。

【3】漬け込んだ白味噌柚子の皮を包丁で薄切りにし、適量を添えてください。刻んだ三つ葉を散らして完成です。

鮭ときのこの混ぜご飯

普段からキッチンに常備している具材を組み合わせて、栄養バランスのとれた料理に仕上げましょう。

具材の例として、しらす干し、戻した切り干し大根、茹でたじゃがいも、炒り卵、ザーサイなどがあります。

・材料

焼いた甘塩鮭 1切れ
ご飯 2合
しめじ 1/2パック
バター 10g
しょうゆ 小さじ1

・作り方

【1】しめじをバターで炒めます。仕上げにしょうゆを加えてください。

【2】焼いた鮭をほぐします。

【3】温かいご飯に【1】のしめじと【2】の鮭を加えて混ぜます。

甘塩鮭の作り置きレシピ

作り置きができる佃煮、ふりかけの作り方をご覧ください。どちらも、冷蔵庫で1週間程度の保存ができます。

鮭の佃煮

甘塩鮭を佃煮にしました。甘辛く、風味豊かな味わいです。

・材料

焼いた甘塩鮭 2切れ

しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1

・作り方

【1】鮭をほぐして小さくします。

【2】フライパンに調味料を入れて火にかけ、鮭を加えます。


【3】汁気がなくなるまで、焦がさないように気をつけながら炒め煮にします。

 鮭のふりかけ

ほぐした鮭の身を、フライパンで軽く炒るとパラパラ振りかけられるようになります。パスタ、野菜などに使うと彩りもきれいに仕上がります。

・材料

焼いた甘塩鮭 2切れ
白ごま 大さじ2
青のり 小さじ1
砂糖 小さじ1

・作り方

【1】鮭をほぐして細かくします。

【2】フライパンで鮭を乾煎りします。

【3】ごま、青のり、砂糖を加えて混ぜ合わせます。

鮭の旨味と栄養を存分に味わえるレシピ

甘塩鮭の多様な活用方法をみてきました。基本の焼き方から混ぜご飯、佃煮、ふりかけまで、幅広い用途があります。これらのレシピは短時間で調理できるため、忙しい日々でも手軽に取り入れられます。ぜひ、鮭の旨味と栄養を存分に味わってください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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