赤えんぴつは小学生必須アイテム
学校に「必ず持っていくもの」の一つ

小学校の入学ガイダンスの時に必要な持ち物として「赤えんぴつ」もしくは「赤青えんぴつ」と書かれている学校は多いようです。筆者の娘の時もそうでした。
赤えんぴつは小学3年生の娘によると「問題の丸つけに使ってる」とのこと。学校によっては赤えんぴつで問題の解き直しや答えを書いたりと、想像以上に使われているようです。
赤えんぴつが折れやすいワケは?
赤えんぴつの芯は色えんぴつの芯

赤えんぴつの芯は色えんぴつで使われている芯です。
えんぴつの芯と比べて、色えんぴつの芯は柔らかいと思いませんか?
えんぴつの芯は粘土と黒鉛を混ぜたあと焼き固めているため硬いのですが、色えんぴつの芯は色を出すための顔料、ロウやノリなどの材料を混ぜて乾燥して作ります。その作り方の違いにより、色えんぴつの芯はえんぴつの芯より柔らかくなっています。
加えて、製造工程でノリにより芯を木に挟み込み接着をするのですが、芯の材料になっているロウなどの影響で、えんぴつの芯ほどしっかりとは接着されません。その影響で、えんぴつを削るときに芯がぶれやすく、わずかな隙間があると周りの木に当たって芯にに細かなヒビが少しずつ入り弱くなっていきます。その後に強い力で字を書いたり机から落とすような衝撃を受けると根本からポキッと折れてしまうのです。
柔らかい芯で文字などを書き続けるとすぐに筆記線が太くなってしまいますよね?結果的に、「解き直した問題の答え」も「強調したくて赤えんぴつで書いた大切なポイント」も読みづらくなってしまいます。
折れずに字が書けるオレンピツ レッドはお子さんの悩みを解決します
どのように芯を強くしているの?
クツワから2024年末に発売された「オレンピツ レッド」。試してみると、従来の赤えんぴつとは異なる感覚で書くことができます。えんぴつとも違う書き心地です。
同社の従来品の赤えんぴつとも比較もしてみましたが、「オレンピツ レッド」は色えんぴつ芯の柔らかさは無く、ギュッとしまったような硬さと、ある程度の濃さで紙に書き出そうとすると多少の筆圧も必要でした。オレンピツが折れづらいのは、芯の丈夫さにヒントがありそうです。
この芯の秘密が気になり、 発売元であるクツワの広報担当者に聞いてみると「通常の色えんぴつには含まれていない樹脂成分を配合しております」と教えていただきました。

「樹脂を含む筆記具」と聞くと不思議な感じがするかも知れません。しかし、多くの方が使ったことがある身近な画材にも樹脂が含まれています。それは、折れづらく手も汚れない「全芯色えんぴつ」と呼ばれる画材です。また、その画材も「オレンピツ レッド」と程度は異なりますが、しっかりとした書き心地で似ています。
赤の色合いもポイント

赤といっても色々な赤があります。昔から作っているえんぴつメーカーの赤青えんぴつには正式には「朱藍鉛筆」と呼ばれるように赤ではなく「朱色」のものもあるのですが、「オレンピツ レッド」はいわゆる色えんぴつの赤にとても近い、ザ・赤と言える発色です。
もう、折れやすいとは言わせない
この感覚は百聞は一見にしかずという言葉がピッタリときます。

赤えんぴつ、赤青えんぴつは転がりやすい丸軸の場合もありますが、「オレンピツ レッド」は転がりにくさに配慮した六角軸を採用。「赤えんぴつがどうしても折れてしまう」というお子さんがいらっしゃるご家庭にはぜひお試しいただきたい商品です。
オレンピツ レッドについて詳しくはこちら
文・構成/ふじいなおみ