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Q:共働きで職場も遠く、朝がつらいです。早寝早起き朝ごはんは必須でしょうか
登校時間の1時間前に起こし、朝食をとらせて登校させるよう学校からいわれました。夫も私も職場が遠く、朝も苦手でつらいです。やっぱり早寝早起き朝ごはんは必須でしょうか。(たんぽぽさん)
A:できることを無理なくできる方法を模索しましょう。
学校から、「早寝早起き朝ごはん」などいわれてしまうと、プレッシャーを感じてしまいますよね。けれど、たんぽぽさんは、おそらくお子さんが小学校に通う前も朝はお子さんを起こしてご飯を食べさせてから、保育園に送っていたのではないでしょうか。
基本的には小学生になってもやることは同じです。朝起きるのが苦手なら、お子さんが一人で起きられるように練習させてはどうでしょう。朝ごはんはしっかりとることが重要ですが、例えば、シリアルに牛乳などをかけるだけでも、栄養バランスのよい朝食になりますよね。ママやパパ自身が気負わずに、できることを無理なくできるように心がければよいのです。そのためにも、お子さんにはできるだけ同じ時間に起床できるよう、少しずつ習慣づけていきましょう。
手はかけなくても、目は離さず、わが子を見守りましょう。
赤ちゃんだったわが子のお世話が、とても楽になっていることに気づくのがこの時期。いつしか一人で着替え、自分で食べるようになり、親子での会話もできるようになっている。そんな当たり前な日常に気づいた瞬間、わが子は「こんなに大きくなったのだな」と感慨深い気持ちになるのではないかと思います。
だからといって、「もうなんでもできるわね」と、わが子の手を離してはいけません。もちろん、子どもが自分でできることは任せていいのですが、その様子をしっかりと見守っていてもらいたいのです。
「手はかけずとも、目は離さない」。朝の忙しい時間などにモタモタしていたら、手を貸したくなるのが親心。ですから、とても難しいのですが、とにかく見守ること。特に1年生のこの時期は、それがとても大切なことなのです。
また、6歳から8歳は、精神的な発達が著しく、徐々に空想と現実の世界を区別できるようになります。年長の子が「大きくなったら〇〇みたいなヒーローになる」と言っていたのに、「〇〇にはなれないのだ」と気づくのがこの時期なのです。ここで大切なのは、わが子が今、どんなことに興味を持っているのかを知ること。ゲームなどのバーチャルな世界と現実をきちんと理解できているかを確認しておきましょう。
初めての小学校生活に、少しでも不安なことがあれば、学校の先生やかかりつけ医に相談しましょう。私も、小学1年生の親御さんの心が少しでも軽くなるお手伝いができれば嬉しいです。
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私がお答えしました

構成/天辰陽子
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。